『欲望』
ボブ・ディラン の スタジオ・アルバム
リリース 1976年1月5日[1]
録音1975年7月-10月
ジャンルロック、フォーク・ロック
時間56分13秒
レーベルコロムビア
プロデュースドン・デビート
ボブ・ディラン
専門評論家によるレビュー
Allmusic link
地下室(ザ・ベースメント・テープス)
(1975年)欲望
(1976年)激しい雨
(1976年)
『欲望』収録のシングル
「ハリケーン」
リリース: 1975年11月
「モザンビーク」
リリース: 1976年
「コーヒーもう一杯(日本のみ)」
リリース: 1976年
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『欲望』(よくぼう、Desire)は、1976年にリリースされたボブ・ディラン17作目のスタジオ・アルバム。ビルボード200チャートで5週連続1位[2]、全英アルバム・チャートで最高3位を記録した。RIAAよりダブル・プラチナ・ディスクに認定されており[3]、ディランのスタジオ・アルバムの中でもベスト・セラーとなったアルバムである。
『ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」(2012年版)において174位にランクインした[4]。 ミュージカル『オー!カルカッタ!』のディレクターとして知られるジャック・レヴィ
解説
ハリケーン
「ハリケーン」は1975年7月には一度完成するが、弁護士から事実誤認を指摘されたため、10月24日に歌詞を直して再レコーディングし、11月には早くも先行シングルとして発表[5]。なお、カーターは一旦釈放されたものの再び投獄。1988年に釈放され、カーターの半生を元にした映画『ザ・ハリケーン』(1999年公開)では、本作収録の「ハリケーン」がサウンドトラックで使用された[6]。 このアルバムの制作開始にあたって、ディランはその当時、有名無名を問わずニューヨークにいたミュージシャンに片っ端から声をかけスタジオにつれていった。エリック・クラプトンの証言によると、スタジオは人であふれかえり混乱を極め、参加を見合わせざるをえなかった、とのことであった。レコーディングのやり方に対しては、エミルー・ハリスらがこう証言している。「ディランのレコーディングには楽譜もリードシートもない。キーはおろか、曲名さえ知らされない。それで私達はディランがおもむろにギターを弾き歌い始めると、彼の手元と唇の動きに最大限の注意を払い、合わせていかなければならない。なぜならそれが後にも先にも一回きりのレコーディングになるかもしれないからだ。」 結局、エリック・クラプトン、ココモ、ロジャー・マッギンといった有名どころは参加を見合わせ、残ったメンバーは、デビュー間もないエミルー・ハリス以外はすべて無名ミュージシャンばかりになった。しかし、残ったメンバーのロブ・ストーナー、スティーヴン・ソールズ、スカーレット・リヴェラらが醸し出す、ラグタイムとラテンミュージックを掛け合わせたような一種独特のサウンドは受け入れられ、アルバムはディラン最大のヒットを記録。
レコーディング