欲望のバージニア
Lawless
監督ジョン・ヒルコート
脚本ニック・ケイヴ
原作マット・ボンデュラント
『欲望のバージニア』(よくぼうのバージニア、原題: Lawless)は、ジョン・ヒルコート監督による2012年のアメリカ合衆国のクライム・ドラマ映画である[4]。脚本はニック・ケイヴであり、マット・ボンデュラント(英語版)の小説『欲望のバージニア(英語版)』(2008年)を原作としている。出演はシャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャステイン、ジェイソン・クラーク、ガイ・ピアースらである。 アメリカ禁酒法時代にバージニア州フランクリン郡で密造酒を売るボンデュラント兄弟が描かれる。第65回カンヌ国際映画祭でプレミア上映された後、2012年8月29日にアメリカ合衆国で劇場公開された。 ※括弧内は日本語吹き替え 作家のマット・ボンデュラント
キャスト
ジャック・ボンデュラント - シャイア・ラブーフ(小松史法)
三兄弟の末っ子。優れた兄たちにコンプレックスを抱く。
フォレスト・ボンデュラント - トム・ハーディ(宮内敦士)
三兄弟の次男。寡黙で無骨。喧嘩が強い。スペイン風邪で両親を亡くしている。
ハワード・ボンデュラント - ジェイソン・クラーク(白熊寛嗣)
三兄弟の長男。弟思いだが酒癖が悪く、暴れることもある。
チャーリー・レイクス - ガイ・ピアース(宮本充)
特別補佐官。シカゴからフランクリンにやってきた。フランクリンの住民たちを見下している。
マギー・ボーフォード - ジェシカ・チャステイン(佐古真弓)
シカゴのクラブで踊り子をしていた女性。街に嫌気がさしてフランクリンにやってきた。
バーサ・ミニクス - ミア・ワシコウスカ(安藤瞳)
牧師の娘。真面目な性格。ジャックが思いを寄せる女性で彼女もジャックに絆される。
クリケット・ペイト - デイン・デハーン(山崎健太郎)
ジャックの友人。車を修理したりなど手先が器用。
ダニー - クリス・マクギャリー (田尻浩章)
フロイド・バナー - ゲイリー・オールドマン(辻親八)
ギャングのボス。殺人罪で指名手配されている。
ヘンリー・アブシャイア - リュー・テンプル(烏丸祐一)
保安官補。
ガミー・ウォルシュ - ノア・テイラー
製作
最初にキャスティングされたのはシャイア・ラブーフであり、ボンデュラント兄弟の末っ子のジャック役であった。ハワード役にはジェームズ・フランコ、フォレスト役にライアン・ゴズリング、さらにエイミー・アダムスとスカーレット・ヨハンソンがプロジェクトに参加していた[5]。当初は『The Wettest County in The World』という題であったが後に『The Promised Land』に変更された[6][7]。撮影開始は2010年2月を予定していたが[8]、直前の1月、資金難によりプロジェクトが頓挫しかかっていることが報じられた[7]。その後前述の俳優陣の中でプロジェクトにはラブーフのみが残留した。ラブーフは映画『ブロンソン』(2008年)を観賞した後、トム・ハーディに脚本を送った[5]。撮影監督のブノワ・ドゥロームはヒルコート監督にジェシカ・チャステインを推薦した[5]。ハーディとチャステインの参加は2010年12月に報じられ[9][10]、プロジェクトはベナローヤ・ピクチャーズのマイケル・ベナローヤとアンプルナ・ピクチャーズのミーガン・エリソンから資金提供を受けることとなった[10]。