欧州評議会
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この項目では、ヨーロッパの46か国が参加する国際機関について説明しています。欧州連合加盟各国の首脳らによる会合については「欧州理事会」をご覧ください。

欧州評議会: Council of Europe
: Conseil de l'Europe
: Europarat
欧州評議会のロゴ

略称CoE
設立1949年5月5日 ロンドン条約の調印
種類国際機関
本部 フランス ストラスブール
Avenue de l'Europe, 67000 Strasbourg France
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯48度51分43秒 東経2度16分10.9秒 / 北緯48.86194度 東経2.269694度 / 48.86194; 2.269694座標: 北緯48度51分43秒 東経2度16分10.9秒 / 北緯48.86194度 東経2.269694度 / 48.86194; 2.269694
会員数加盟国46か国

 アルバニア

 アンドラ

 アルメニア

 オーストリア

 アゼルバイジャン

 ベルギー

 ボスニア・ヘルツェゴビナ

 ブルガリア

 クロアチア

 キプロス

 チェコ

 デンマーク

 エストニア

 フィンランド

 フランス

 ジョージア

 ドイツ

 ギリシャ

 ハンガリー

 アイスランド

 アイルランド

 イタリア

 ラトビア

 リヒテンシュタイン

 リトアニア

 ルクセンブルク

 マルタ

 モナコ

 モンテネグロ

 オランダ

 北マケドニア共和国

 ノルウェー

 ポーランド

 ポルトガル

 モルドバ

 ルーマニア

 サンマリノ

 セルビア

 スロバキア

 スロベニア

 スペイン

 スウェーデン

 スイス

 トルコ

 ウクライナ

 イギリス
オブザーバー5か国

 カナダ

 バチカン

 日本

 メキシコ

 アメリカ

公用語英語フランス語
事務局長 マリヤ・ペイチノヴィッチ=ブリッチ(英語版)
主要機関

事務局

閣僚委員会(閣僚代理会合)

欧州人権裁判所

議員会議(PACE)

地方自治体会議

国際NGO会議

人権コミッショナー など

ウェブサイトwww.coe.int/en/web/portal/home
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欧州評議会(おうしゅうひょうぎかい、英語: Council of Europe、フランス語: Conseil de l'Europe、ドイツ語: Europarat、ロシア語:Совет Европы)は、1949年に設立された、欧州(ヨーロッパ)の統合に取り組む国際機関。欧州審議会とも訳される。欧州評議会は法定基準、人権民主主義の発展、法の支配、文化的協力について特に重点を置いている。欧州評議会は46の国が加盟しており[1]、それらの国の人口を合計するとおよそ7億人に上る。欧州評議会は、共通の政策、拘束力のある法令、加盟国数が27しかない欧州連合(EU)とは異なる組織である。ただし両者は欧州旗など、共通する欧州のシンボルを使用している。

欧州評議会の法定上の機関は、加盟国の外相で構成される閣僚委員会、各国議会の議員で構成される議員会議(英語版)、事務局の長である事務総長である。また欧州評議会内で独立した機関として人権委員が設置されており、加盟国における人権への意識と尊重を促進することを使命としている。

欧州評議会において最も知られている組織体は、人権と基本的自由の保護のための条約(欧州人権条約)を適用する欧州人権裁判所と、ヨーロッパでの医薬品の品質水準を定める欧州薬局方委員会である。欧州評議会は基準、憲章、条約を定めることで、ヨーロッパ諸国の間での協力を構築して統合を進めるという機能を果たしてきた。

本部はフランスストラスブールに設置されており[1]英語フランス語公用語としている。閣僚委員会、議員会議、地方自治体会議では作業言語として、ドイツ語イタリア語ロシア語が使用されることがある。
歴史

1945年、第二次世界大戦の終結を迎えたヨーロッパでは、人々は未曾有の荒廃と戦争の爪痕に苦しんでいた。一方で政治は新たな課題、特に諸国民の間における和解という課題に直面していた。このような状況の中で共通の機関を創設するという、長らく構想されていたヨーロッパの統合という考え方が日の目を見ることとなった。

1946年9月19日、イギリスの首相として大戦を勝利に導いたウィンストン・チャーチルスイスにあるチューリッヒ大学における演説の中で、「欧州合衆国」の樹立と欧州評議会の創設を唱えた[2]。チャーチルは既に大戦中の1943年、ラジオ演説で国民に欧州評議会の創設を訴えていた[3]。欧州では当時、東欧を占領したソビエト連邦の社会主義陣営と欧米自由主義陣営の間で冷戦が始まっており、1948年5月、オランダデン・ハーグに自由主義陣営から政府・市民の代表者など700人が集まり、チャーチルの司会でハーグ欧州会議が催された。主な決定事項として、@欧州議会の即刻召集、A〈国家主権を土台とする欧州経済再建の試みは、すべて成功しない〉ことを強調した欧州経済の統合に関する決議などがある。@について、この大会の常置本部は1948年8月にブリュッセル条約 (1948年)加盟国へ欧州議会の創設を勧告した。


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