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欠陥住宅(けっかんじゅうたく)とは、法令等の基準を満たしていない住宅、設計図(意匠図・構造図・設備図・工事仕様書・特記仕様書など)のとおりに施工されていない住宅、安全性・快適性・使用性などの観点から居住等に支障を来たす住宅のこと。
このうち、建築した当時は建築関連の法令を満たしていたが、法改正などにより現在は満たさなくなったものは既存不適格と呼び、欠陥住宅には含めない。また、経年変化による自然劣化(木材の乾燥収縮による狂い・ひび割れや、コンクリートやモルタル仕上げの乾燥収縮によるひび割れなどで軽微なものなど)も、欠陥住宅には含めない。目次
1 木造の場合の典型的な欠陥住宅
1.1 基礎の根入れ深さの不足
1.2 ホールダウン金物の不足又は省略
1.3 釘の種類の誤り
1.4 外壁下地・床下地の省略
1.5 断熱材の省略、施工不良
1.6 防水工事の不良
2 鉄筋コンクリート構造の場合の典型的な欠陥住宅
2.1 鉄筋の不足
2.2 コンクリート強度の不足(シャブコン使用)
2.3 フローリング等の防音性能の不足
3 鉄骨構造の場合の典型的な欠陥住宅
3.1 鋼材の品質の誤り
3.2 溶接部の不良
4 欠陥住宅のトラブル防止と瑕疵保証
4.1 日本
4.2 イギリス
4.3 フランス
5 出典
5.1 参考文献・資料
5.2 脚注
6 関連項目
木造の場合の典型的な欠陥住宅 根入れを全くしていない布基礎 引き抜き力の大きな柱にホールダウン金物とホールダウンアンカーボルトを入れていない 構造用合板の打ち付けに細いロール釘NC50を使用 耐力壁の釘が面材にめり込んでいる 外壁下地材を省略し、軸組みに直接透湿防水シートを取り付けている 比較的寒い地域であるにもかかわらず、複層ガラスや断熱サッシ
この記事の内容の信頼性について検証が求められています。 基礎の根入れ深さ(埋め込み深さ)は、ベタ基礎の場合12cm以上かつ凍結深度以上、布基礎の場合24cm以上なければならない。これは土を少なくとも12cm又は24cm以上掘らなければならないことを意味する。一般的には基礎の下に割栗石や捨てコンクリートを敷くので、それ以上掘らなければならないことになる。しかし、土の掘削手間や土の廃棄コストを省くため、根入れ深さが浅かったり、全く土を掘らないことがある。 このような欠陥住宅は、地震時に家が移動したり転倒したりしやすい。また、土の中の水分が凍結するたびに、家が基礎ごと持ち上がったりすることを繰り返し、徐々に家は変形・破損してゆく。 ホールダウン金物は地震時や台風時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要不可欠な補強金物である。ホールダウン金物は、建設省告示1460号の表、又はN値計算、又は構造計算に従って正しく選定し取り付けなければならない。しかし、ホールダウン金物が全くなかったり、建物の四隅にしかなかったり、通し柱にしかなかったり、1階の柱脚(柱の下部)にしかなかったり、2?3階がすべて省略されていたりすることが多い。詳しくはホールダウン金物のページを参照。
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基礎の根入れ深さの不足
ホールダウン金物の不足又は省略