櫻の園
漫画:櫻の園
作者吉田秋生
出版社白泉社
掲載誌LaLa
レーベルジェッツコミックス
発表号1985年 - 1986年
巻数全1巻
全1巻(白泉社文庫)
映画:櫻の園
監督中原俊
制作ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
封切日1990年11月03日
上映時間96分
映画:櫻の園 -さくらのその-
監督中原俊
制作「櫻の園」製作委員会
封切日2008年11月8日
上映時間102分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画
『櫻の園』(さくらのその)は、吉田秋生のオムニバス漫画。1985年から1986年にかけて『LaLa』(白泉社)に連載された。 女子高校の演劇部に所属する生徒たちの心模様を描く。全4章から成り、各章のタイトルは「花冷え」「花紅」「花酔い」「花嵐」と桜の季語となっている。 毎年春の創立記念日にチェーホフの『桜の園』を演じるのが伝統になっている女子校・桜華学園で、演劇部に所属する少女たちの葛藤を通じて、少女たちの人間関係と心理を描いた。 1990年にじんのひろあき
概要
また、映画と同じじんのひろあきの脚本で舞台化(演出は堤泰之)され、1994年4月に東京芸術劇場にて初演、同年10月に青山円形劇場にて再演、2007年6月と2009年4月に青山円形劇場で再演。
登場人物
中野 敦子(なかの あつこ)
アーニャ役。付き合って1年になる彼氏のシンイチとそろそろHする時期なのかと悩んでいる。
杉山 紀子(すぎやま のりこ)
ヤーシャ役。何人もの男の子と付き合っており(肉体関係はない)、クラスメイトからは何となく遠巻きにされている。俊一という彼氏がいる。
倉田 知世子(くらた ちよこ)
ラネフスカヤ夫人役。敦子とは中等部からの親友。背が大きいことが悩みで、今までずっと男役ばかりだったので初めての女性役に戸惑う。男女のことについてとても奥手。
志水 由布子(しみず ゆうこ)
ドゥニャーシャ役。演劇部の新部長。同級生だが敦子はなぜか敬語を使ってしまう。男嫌いで、知世子に好意を持っている。
井上 志摩子(いのうえ しまこ)
敦子とは中等部からの親友。男女のことについては耳年増。
中野 綾子(なかの あやこ)
敦子の10歳年上の姉。桜華学園の卒業生。間もなく結婚する。
坂田 シンイチ(さかた しんいち)
敦子の彼氏。別の高校のラグビー部。
発刊
1986年09月 ISBN 978-4592130963 白泉社 ジェッツコミックス
1994年12月 ISBN 978-4592883210 白泉社文庫
完全版 2013年09月 ISBN 978-4592197485 白泉社 花とゆめCOMICSスペシャル
映画
1990年版=サントリー、配給はアルゴプロジェクト。
ある女子高校の創立記念日[注釈 1]に毎年上演される直前の演劇部舞台裏の騒動を中心に、それに翻弄される少女達の複雑な感情を切なく描いた。20人以上の部員を全員オーディションで選出し、極々普通の少女達の群像をリアルに描いた。
「少女達の友情」という、あまり注目されなかった題材を派手さを抑えて繊細に静かに描ききったことで、クオリティの高い作品として第64回(1990年度)キネマ旬報ベスト・ワン受賞をはじめ各方面で高い評価を受け、同時に興行的にも成功して当時の話題となった。 桜華学園・演劇部3年
キャスト
志水由布子(ドゥニャーシャ / 部長):中島ひろ子
杉山紀子(ヤーシャ):つみきみほ
倉田知世子(ラネフスカヤ):白島靖代
久保田麻紀(ロパーヒン):梶原阿貴
大町真由美(トロフィーモフ):三野輪有紀
平井和代(ガーエフ):白石美樹
戸田麗子(シャルロッタ):後藤宙美
河合喜美子(ピーシチク):いせり恵
井上志摩子(ワーリャ):金剛寺美樹
中野敦子(アーニャ):菅原香世
藤城千晶(フィールス):永田美妙
木村環(エピホードフ):丸山昌子
聖華女子学園
森沢なつ子
西山友紀子
植竹よしみ
知世子ファンの2年生
伊藤礼奈
森典子
広野美保子
桜華学園・演劇部2年
城丸香織(舞台監督):宮澤美保
松本圭子(舞台監督助手):古川りか
美術係
三島一子:西村雪絵
神奈川潮美:永椎あゆみ
高田真理子:佐藤友紀
大西加奈子:浅沼順子
照明係
堀口さゆり:山田純世
高野久美:白戸智恵子
音響係
田代有美:阿部千種
佐野留美子:大原麻琴
その他
島田祐介:三上祐一
中野綾子:橘ゆかり
坂口:上田耕一
里美先生:岡本舞
中村先生:南原宏治
その他スタッフ
監督:中原俊
脚本:じんのひろあき
製作者:岡田裕
企画:成田尚哉
企画協力:三浦修二
アソシエイトプロデューサー:奥田誠治
プロデュース:笹岡幸三郎
撮影:藤澤順一
編集:冨田功
美術:稲垣尚夫
衣裳:白井友貴子
メイクアップ:馮啓孝
振付:神羽恵子
演奏:熊本マリ「ショパンの主題による変奏曲」
助監督:冨樫森、篠原哲雄、原正弘、竹内正樹
ロケ協力:聖望学園中学校・高等学校[注釈 2]
スタジオ:日活撮影所
現像:東京現像所
上映時間:96分
表
話
編
歴
キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・ワン
1920年代
足にさはつた女(1926)
忠次旅日記 信州血笑篇(1927)
浪人街 第一話 美しき獲物(1928)
首の座 (1929)
1930年代
何が彼女をさうさせたか/続大岡政談 魔像篇第一(1930)