檜洞丸
蛭ヶ岳北面から望む檜洞丸(2011年11月)
標高1,601[1] m
所在地 日本
神奈川県相模原市・足柄上郡山北町
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度28分44秒 東経139度06分10秒 / 北緯35.47889度 東経139.10278度 / 35.47889; 139.10278
檜洞丸(ひのきぼらまる)は、丹沢山地西部、神奈川県相模原市と同県足柄上郡山北町の境にある標高1,601mの山である[1]。別名、青ヶ岳(あおがたけ)[2]。新字体で桧洞丸と表記されることもある。
概要蛭ヶ岳山頂より望む丹沢主稜の山々。右の山が檜洞丸(2006年10月)檜洞丸山頂部
丹沢山地最高峰の蛭ヶ岳から西へ伸びる丹沢主稜にある山であり、丹沢山地で4番目に高い山である[3]。周辺の山々とともに丹沢大山国定公園に指定されている[3]。頂稜を深々としたブナ林に覆われたどっしりとした山容を持つことから西丹沢の盟主と呼ばれる[4]。5月下旬から6月上旬にかけて山を彩るツツジで近年人気の山となっており、多くの登山者が訪れる[4]。
山頂からは東・北西・南西の3方向に尾根が伸びており[1][2]、東側の尾根は金山谷乗越、神ノ川乗越、臼ヶ岳、蛭ヶ岳へと伸びる[2]。北西の尾根は東に伸びる尾根と合わせて丹沢主稜と呼ばれており、大笄、犬越路、大室山へ至り、その先は甲相国境の尾根に伸びている。南西の尾根は石棚山稜と呼ばれ、テシロノ頭、石棚山などの山を含む。石棚山稜のテシロノ頭付近からは南方向へ起伏の大きい同角山稜が派生し、同角ノ頭、大石山、ユーシンへと至る[2]。 現在の檜洞丸の名称は、山頂南東面から南流して玄倉川に流入する檜洞(ひのきぼら)という沢に由来するものである[2]。なお、洞(ぼら)は沢と同じ意味である[2]。 地域によってさまざまな呼び名があり、南西側の中川地域(丹沢湖の上流)では山頂西側を流れる本棚沢より本棚裏(ほんだなうら)と呼ばれ、北側の神ノ川地域(旧津久井町)では彦右衛門ノ頭(ひこえもんのあたま)や青ヶ岳(あおがたけ)と呼ばれていた[2]。青ヶ岳の名称の由来には、周辺に多く生息するカモシカを「アオ」と呼んだためや、遠くから眺めると原生林に覆われた山体が青く見えるためなどの諸説がある[5]。 これらの他に檜原丸(ひのきばらまる)や青ヶ丸(あおがまる)、本棚ノ丸(ほんだなのまる)などの別称もある[2]。 檜洞丸の標高については文献によってやや揺れがあり、1,600mとしているもの[2][4][5]と1,601mとしているもの[1][6]が存在する。これは、山頂部に三角点が設置されておらず、正確な標高の測量が未だ行われていないためであるが、山頂の標識や昭文社で発行されている登山地図では標高1,601mとされている[1]。 檜洞丸がある丹沢山地はすぐ南に相模湾が位置し、太平洋の黒潮の影響を受ける太平洋側気候の山地である。このため、関東平野と同様に夏季は雨が多く温暖で、冬季は雨雪は少なく晴れる日が多いが、雪の多い年には山頂周辺で1m以上の積雪を記録することもある[7]。 標高は1,600m程度で亜高山帯を形成する標高に達していない為、高山性の植物はほとんど無いが山地性の植物は多く見られる。4月末から5月上旬にかけて稜線沿いにキクザキイチゲやコイワザクラ 7月にはバイケイソウ、8月にはマルバダケブキの花が咲き、9月には紫色のヤマトリカブトが山稜に散見できるようになる。紅葉は山頂付近で10月中下旬頃から始まり、11月下旬にかけて徐々に山麓へ下りていく。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}檜洞丸北西稜のコイワザクラ 檜洞丸周辺にはニホンジカ、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、イノシシなどの大型哺乳類の他、小型動物ではニホンリス、ニホンモモンガ、ヤマネ、ムササビなどが生息している[8][9]。
山名の由来
標高
自然環境
気候
植生に変化する。山頂周辺のブナ林は東京近郊でも有数の森林であったが、1980年代より急速に衰退していった(詳しくは後述)。
(2011年5月初旬)檜洞丸北西稜のキクザキイチゲ
(2011年5月初旬)檜洞丸北西稜のシロヤシオ
(2011年5月下旬)檜洞丸西稜の冷温帯林
(2016年11月上旬)
動物
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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