機甲兵団_J-PHOENIX
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『機甲兵団 J-PHOENIX』(きこうへいだん ジェイフェニックス)は、2001年から2004年にかけて発売されたタカラの対戦ロボットアクションゲーム

自分の操るロボット(パンツァーフレーム = PF)をパーツを組み合わせてカスタマイズしてミッションをクリアする。ゲームシステムの点でアーマード・コアシリーズと非常に似通っているが、キャラクターを多数配することや、メカデザイナーに大河原邦男を起用すること、特定機体構成時にボーナス的要素を設けることなどによって、差別化を図っている。
シリーズ
PS2用ゲーム


機甲兵団 J-PHOENIX 序章篇(2001年2月15日発売)

機甲兵団 J-PHOENIX(2001年6月28日発売)

THE BEST タカラモノ 機甲兵団 J-PHOENIX(2002年4月4日発売、廉価版)

機甲兵団 J-PHOENIX バーストタクティス(2002年4月25日発売)

機甲兵団 J-PHOENIX コバルト小隊篇(2002年12月5日発売)

機甲兵団 J-PHOENIX2 序章篇(2003年8月28日発売)

機甲兵団 J-PHOENIX2(2004年2月26日発売)

Xbox用ゲーム


機甲兵団 J-PHOENIX+(2002年12月5日発売)

OVA


機甲兵団 J-PHOENIX PFリップス小隊

小説


機甲兵団 J-PHOENIX "PFリップス小隊" 恋する乙女の電撃作戦

漫画


機甲兵団 J-PHOENIX L'HISTOIRE DE PAPILLON

ストーリー
1作目惑星J、フィアッツァ大陸。山岳地帯の小国アルサレア帝国は鉱物資源に乏しく、外部への傭兵派遣を主要な産業としていた。この貴重な人的資源を守るため、国家的英雄であり軍の最高指導者であるグレン将軍は、兵士の生存性を優先した機動兵器パンツァーフレームを開発。PFによりアルサレア帝国は技術国家としても発展を遂げる。しかしフィアッツァ大陸の覇権を狙うヴァリム共和国はPF開発技術を手中に収めんと目論み、アルサレア帝国に宣戦を布告。ここにアルサレア戦役が勃発した。戦火の中グレン将軍は直属の特務部隊グレン小隊を編成してヴァリムの侵攻に立ち向かっていたが、ヴァリムから送り込まれた工作員によって暗殺されてしまう。しかし自身の死が内外に及ぼす影響を憂いたグレン将軍は、その場に居合わせたグレン小隊隊長グレンリーダーに自身の影武者となるよう命じ、二人の娘たちの事を託して息を引き取る。これを受けたゴルビー参謀本部長はグレン将軍に従い、ただ一人秘密を知る者としてグレンリーダーを補佐すると共に、グレン小隊のオペレーターとしてグレン将軍の次女フェンナを着任させる。かくしてグレンリーダーは最前線で戦うエースパイロットと、軍の最高司令官という、二つの立場でヴァリムの侵略に立ち向かっていくことになる。
バーストタクティクスアルサレア戦役の最中、ヴァリム共和国特殊部隊"双子の悪魔"によって新型パンツァーフレーム「J-アームド」が強奪されてしまう。グレン特務小隊はJ-アームド奪還のためミラムーン共和国内の丘陵地帯、火山地帯、最前線の軍事都市カンドランドを転戦。最終的に高山地帯アイスキャリオンにて、アルサレア帝国研究所を狙って双子の悪魔を率いるグリュウとの決戦に挑む。
コバルト小隊編アルサレア戦役終結後、不可侵条約の結ばれた大陸北方の極地帯Gエリアにヴァリム共和国軍が侵出しているとの情報がもたらされた。これに対してアルサレア帝国は極地戦用の特殊部隊コバルト小隊を編成、Gエリアへと送り込む。
2アルサレア戦役の最中、衛星軌道上の研究施設シードラボが完成する。それに伴い兵器試験中の事故で損害を受けていた第202特務小隊ことレガルド小隊も再編成され、2代目小隊長が着任。新生レガルド小隊は新型パンツァーフレームの試験運用を再開するが、以前の事故の背後にヴァリム共和国の陰謀が存在する事が明らかになる。
リストワール ドゥ パピオンアルサレア戦役の最中、ヴァリムによって滅ぼされた小国の難民たちは祖国を取り戻すためアルサレアの傭兵となる事を選んだ。亡国の姫であるパピオンもヴァリムを憎み、現在はロイナーデ小隊の一員として辺境警備にあたっている。仲間たちと共にヴァリムの新型兵器に立ち向かうパピオンは、戦争の中で戦いを避けようとする奇妙なヴァリム兵士・ラヴィスと巡り合う。
PFリップス小隊 恋する乙女の電撃作戦アルサレア戦役の最中、憧れのグレンリーダーを追いかけて奔走する独立部隊LIPS小隊の少女たちは、グレンリーダーが滞在しているという移動補給施設《アント》に向かう。しかし《アント》ではヴァリム共和国の工作員による、グレンリーダー暗殺計画が密かに進行していた。
システム本作は基本的に最前線のエースパイロットとして敵機と交戦するアクションステージと、最高司令官という立場からどの機体を開発するか決定するインターミッションの二つを交互に繰り返す事で進行していく。アクションステージでは様々な極秘任務が登場人物たちの会話やムービーなどを挟みつつ展開され、インターミッションではそうした登場人物たちから各々の立場でのメールが届くことでストーリーが進行していく。例えば事態を知らないフェンナからは新人の部下としてグレンリーダーに対するメール、そして父親を慕う娘としてグレン将軍に対するメールが同時に届くなどの演出がなされている。またインターミッションでは機体開発の他、自機のカスタマイズなども行う事ができ、ここで特定のパーツ構成のみの機体や一定以上の性能パラメーターの機体などの条件を満たすと、BURMシステムという特殊な性能を発揮する機体を完成させる事ができる。このBURMシステムの稼働率が100%を超えると、一定時間だけ機体の性能をさらに向上させるHMモードを起動することができるようになる。パンツァーフレームは「ヘッド」「メイン(胴)」「アーム」「レッグ」、両肩両手の「ショルダー(肩武装)」「アームズ(手持ち武器)」に加え、「ジェネレーター」「ブースター」、ロックオンサイトの大きさや速度に関わる「ウェポンコントロールシステム」「レーダー」「アーマー(装甲)」「パワーユニット」「レッグモーター」「冷却材」といった14種類のパーツで構成され、機体各部位や武装が共通であっても内部パーツの違いで性能が大きく変化するなど、カスタマイズ要素が強い。また機体にはカラーリング、パーソナルマークを施すことができ、自分好みの機体をデザインする事が可能となっている。『バーストタクティクス』以降はロボットアニメを思わせるストーリーや演出が簡素化され、機体を開発しながら戦略マップを攻略し、侵攻したヘックスでの戦闘はアクションステージとして行い、ストーリーは戦略マップでのメッセージ会話でのみで展開されるという形となった。そのため『コバルト小隊編』『2』などシリーズが続くにつれ登場人物が増えて様々な部隊編成が可能になり、多くの部品が登場して機体開発に重点が置かれるようになった一方で、一作目で描かれたストーリーや一人ひとりのキャラクターの掘り下げは減っていった。
世界観
惑星J
太陽系からの移民によって発見、開拓された第二の地球。軌道エレベーターを有するフィアッツァ大陸西端の三ヶ国がシリーズの主要な舞台となっているが、他にも存在すると思わしき大陸や国家についての詳細は不明。後述されるパピオンの祖国クロウディアなど王政国家、フィアナの女神マーナを崇める部族やチェンナのマヌール族、リンナやイズミの生家といった名門などがある事から、惑星J独自の文化が発展している事がうかがえる。長らく四足歩行戦車が主流な兵器となっていたが、ヴァリムの侵攻とアルサレアのパンツァーフレーム開発によって軍事バランスが大きく変化した。年号としては「聖歴」が用いられ、本編開始時点では聖歴22年となっている。ただし聖歴はヴァリム共和国による宣戦布告によって提唱された元号のため、移民からの経過年数は不明。
アルサレア帝国
フィアッツァ大陸の西端に存在する帝政国家。山岳地帯で資源が乏しく、極寒の気候により古くから傭兵派遣を主な収入源とする少数民族によって打ち立てられた。気候改善、土壌改善に向けての研究のほか、傭兵に出る兵士のために軍事研究が盛んであり、ヴァリムの侵攻とガルスキー財団の暗躍によって傭兵たちの生存率が極端に低下したため、グレン将軍の指示のもと機動兵器パンツァーフレームを完成させた。こういった事情からアルサレアでは7つの軍事研究所が独自にパンツァーフレームの開発を行っており、その研究結果を統合することで機体を生産しているため、さまざまなバリエーションを保有する。またヴァリムの侵攻によって滅ぼされた国家の難民を多く受け入れ、彼らを傭兵として雇用することで戦力を増強している。アルサレア戦役後はフェンナ首相と元帥に就任したグレンリーダーの采配により内政を重視し、戦災からの復興に注力している。
ヴァリム共和国
大陸でもっとも大きな共和制国家であり、フィアッツァ大陸の覇権を狙って侵攻を開始した軍事国家。数々の小国を飲み込み、今や大陸をアルサレア、ミラムーンと三分するにまで至っている。


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