機動戦士Zガンダム
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機動戦士Ζガンダム
ジャンルロボット
アニメ
原作富野由悠季
原案矢立肇
総監督富野由悠季
キャラクターデザイン安彦良和
メカニックデザイン大河原邦男藤田一己
音楽三枝成章
製作名古屋テレビ
創通エージェンシー
日本サンライズ
放送局名古屋テレビ
放送期間1985年3月2日 - 1986年2月22日
話数全50話
映画:機動戦士Ζガンダム A New Translation
-星を継ぐ者-
監督富野由悠季
制作サンライズ
配給松竹
封切日2005年5月28日
上映時間95分
映画:機動戦士ΖガンダムII A New Translation
-恋人たち-
監督富野由悠季
制作サンライズ
配給松竹
封切日2005年10月29日
上映時間98分
映画:機動戦士ΖガンダムIII A New Translation
-星の鼓動は愛-
監督富野由悠季
制作サンライズ
配給松竹
封切日2006年3月4日
上映時間99分
シリーズ作品


ガンダムシリーズ一覧

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プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『機動戦士Ζガンダム』(きどうせんしゼータガンダム、MOBILE SUIT Ζ GUNDAM)は、日本サンライズが制作した『ガンダムシリーズ』のテレビアニメ

名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系列で1985年(昭和60年)3月2日から1986年(昭和61年)2月22日まで、土曜 17時30分 - 18時00分の時間帯にて全50話が放送された。物語は1979年 - 1980年に放送された『機動戦士ガンダム』の続編にあたるが、設定はその劇場映画版3部作から連なるものとなっている。略称は「Ζ(ゼータ)」。

本項では2005年(平成17年)から2006年(平成18年)にかけて松竹系劇場にて全国公開された、劇場用映画三部作『機動戦士Ζガンダム A New Translation』シリーズについても記述する。
作品解説

前作の一年戦争から7年後の宇宙世紀0087年に起きたグリプス戦役を描く。「スペースノイドとアースノイドの対立」という軸は変わらないが、前作の地球連邦ジオン公国の戦争という明快な図式に対して、本作はティターンズエゥーゴという地球連邦軍から発生した二つの勢力による抗争[1]を中心に、中盤以降ではジオン残党最大勢力であるアクシズが介入し、三勢力間の同盟・決裂、指導者の暗殺など、権謀術数が相まみえる構図となる。のちに製作されたOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、この情勢に至る経緯(ジオン残党の抵抗と地球至上主義の台頭)に触れている。

登場人物は主人公カミーユ・ビダンら次世代の若者が登場し、年齢を重ねた前作の登場人物たちと絡む展開になる。アムロ・レイシャア・アズナブル(本作では「クワトロ・バジーナ」)という前作の好敵手同士が、カミーユの仲間としてエゥーゴで一時的に共闘する。カミーユとフォウ・ムラサメの悲恋など、ニュータイプ強化人間の関係、可能性と悲劇が重層的に描かれる。

メカに関しては、移動形態へ変形する可変モビルスーツが多数登場し、主役機も前作の発展型(ガンダムMk-II)から物語後半では可変タイプ(Ζガンダム)へと交代する。また、ガンダムMk-IIが敵から強奪した機体だったり、旧ジオン系の兵器が地球連邦軍で再利用されるなど、前作の設定をアレンジしている。

ナレーションは劇中でヘンケン・ベッケナーを演じる小杉十郎太が担当した[注 1]。前作のように戦況を解説するナレーションは少なく、主に本編冒頭のモノローグ、前回のダイジェスト、次回予告が中心であった。次回予告は毎回「君は、刻(とき)の涙を見る」というキャッチフレーズで締めくくられた。

「ゼータ」に当てられる文字として読みの上で正しいのはギリシャ文字の"Ζ"であるが、入力の容易さ・形状の類似からラテン文字の"Z(ゼット)が代用されることが多い[注 2]

準備稿時点での作品タイトルは『逆襲のシャア』であった(後述の小説版を参照)。
製作
企画の経緯

企画開始当時、番組スポンサーのバンダイが玩具としてライバル視していたのは「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場するトランスフォーマーだった[2]。その時点で『ガンダム』の爆発的ヒットを支えたロボットアニメにおけるミリタリー・ブームは過去のものとなりつつあり、プラモデルも1983年をピークに縮小傾向に転換していた[2][3]。そのため、終了する模型のオリジナル企画MSVの後続企画のMS-Xではなく、新たな商品展開が求められていた[2][3]。そこで浮上したのが、前年作の「重戦機エルガイム」からメカニック的なギミックやアイデアなどを取り入れつつ、可変MSなどのより攻めたメカニックデザインを追求したガンダム本編の続編の制作だった[2]

それまでに『戦闘メカ ザブングル』、『聖戦士ダンバイン』、『銀河漂流バイファム』、『重戦機エルガイム』と立て続けに制作されてきたバンダイとサンライズのタッグによるロボットアニメは、商業的にはガンダムを上回ることはなかった[4]。その一方で、ガンダム自体も『模型情報』や『コミックボンボン』などの雑誌で展開していたものの、劇場版三部作が公開されていた当時よりも売上が落ち込んでいたことから、バンダイ[注 3]により企画された。


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