機動戦士ムーンガンダム
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機動戦士ムーンガンダム
ジャンルSF、ロボット(
ガンダムシリーズ
漫画
原作・原案など矢立肇富野由悠季
福井晴敏(ストーリー)
作画虎哉孝征
出版社KADOKAWA
掲載誌ガンダムエース
レーベルカドカワコミックス・エース
発表号2017年11月号 -
巻数既刊12巻(2023年12月現在)
その他メカニックデザイン:形部一平
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『機動戦士ムーンガンダム』(きどうせんしムーンガンダム、英語題:MOBILE SUIT MOON GUNDAM)[注釈 1]は、矢立肇富野由悠季(原案)、福井晴敏(ストーリー)、虎哉孝征(漫画)による日本の漫画。『ガンダムエース』(KADOKAWA)にて2017年11月号から連載中[1]

ガンダムシリーズ」のうち、宇宙世紀を舞台とする作品のひとつで、テレビアニメ機動戦士ガンダムΖΖ』(宇宙世紀0088年)からアニメーション映画機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(宇宙世紀0093年)までの期間[4](宇宙世紀0092年)を描く物語である[注釈 2]
製作経緯

福井晴敏が、小説『機動戦士ガンダムUC』を執筆する以前に提出した企画を再構成した漫画作品。提出当時は、サンライズからの「ファン全体を鷲づかみするような作品を」という意見からお蔵入りとなり、改めて『UC』が企画された経緯をもつ[5]。それ以来、福井は当初の企画の存在を忘れていたが、『機動戦士ガンダムUC GREAT WORKS 完全設定資料集』(バンダイビジュアル刊)にその企画を掲載したことをきっかけに、再び作品化することを決意した[6]

物語は、1986年のテレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』第14 - 15話に登場する、機械文明を捨てた部族「光族(ひかりぞく)」が住むスペースコロニームーン・ムーン」で展開され、地球連邦軍ネオ・ジオン軍の争いに巻き込まれた主人公たちの戦いを描く。福井は『ΖΖ』におけるムーン・ムーンのエピソードがどこの話数に入れても差し支えのない「捨て回」であったとしつつも、『ΖΖ』製作当時に富野由悠季が執筆した資料からはのちの『∀ガンダム』にも通じる企画意図が読み取れると評しており[7]、多数の作品と複雑化した設定によって一度『ガンダム』を離れていた旧来のファンが戻りづらい状況を、宇宙世紀の時代から忘れられたムーン・ムーンの住人たちに重ね合わせ、「忘れられた側の視点から改めて宇宙世紀を見てみよう」という着想を得てムーン・ムーンを舞台に設定したと語っている[6][7]。また本作内としては、劇場アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』とほぼ同内容でさらに前日譚も著した小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』を「正伝」として位置づけ、宇宙世紀の歴史において同じ年代を描いている同作の内容をクロスオーバーさせている[8]

漫画の作画は、同じく福井原作の『終戦のローレライ』の漫画版を手がけ、『ガンダムエース』誌上でも『機動戦士ガンダムUC テスタメント』『機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ』を連載していた虎哉孝征、主要メカのデザインは『ガンダム Gのレコンギスタ』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』などに参加していた形部一平が起用された。なお、シータプラスなどの一部のメカは虎哉自身がデザインしている[9]
あらすじ

単行本では各部の具体的な区切りや副題の表記はされていないものの、シナリオを担当した福井は、第1部を「ムーン・ムーン編」、第2部を「VSアムロ編」、第3部を「地球降下編」、第4部を「VSシャア編」と位置づけている[10]。具体的にはepisode 17(単行本3巻収録)までが第1部、episode 33(単行本7巻収録)までが第2部とされる。
第1部「ムーン・ムーン編」


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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