機動戦士ガンダム_アグレッサー
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機動戦士ガンダム アグレッサー
ジャンル
SFガンダムシリーズ
漫画
原作・原案など矢立肇富野由悠季
作画万乗大智
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデーS
レーベル少年サンデーコミックススペシャル
発表号2014年12月号 -
巻数既刊19巻(2024年2月現在)
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『機動戦士ガンダム アグレッサー』(きどうせんしガンダム アグレッサー)は、万乗大智による日本漫画小学館の月刊少年漫画雑誌「週刊少年サンデーS」にて2014年12月号(2014年10月発売)から連載中。

テレビアニメ機動戦士ガンダム』の世界観を元にした作品で、一年戦争後期に、ジオン公国からの亡命兵で構成された地球連邦軍アグレッサー部隊を主役とした物語[1]。現代の各国空軍に実在するアグレッサー部隊は仮想敵国の装備・戦術を模して自国軍の訓練相手となる役割であるが、本作では祖国の敵側に寝返って最前線での実戦に従事している。連載開始となった2014年12月号には主人公が搭乗する機体「BPR-072 レッドライダー」のTCGガンダムトライエイジ用カードが付属した[1]
あらすじ

ジオンからの亡命兵で構成された通称「アグレッサー部隊」はジャブローに近い区域で任に着いていた。アグレッサー部隊に所属しているチェイス・スカルガード伍長はパトロール中に撃墜されたサノ・カオリ率いる技術部隊の輸送機を発見し、ジオン軍との戦闘のさなかに輸送機に積まれていた試作機「レッドライダー」に乗り、これを撃退することに成功する。正規パイロットが襲撃時に死亡したため、レッドライダーはジャブロー移送まで暫定的にチェイスに任されることになった。移送中は民間人を盾にしたダイアン・ノイス配下のジオン部隊と交戦し市街戦となるも、サノや技術部隊のエルザ、恩師のハイウェイ、ローストンの戦車中隊とともにこれを退けている。

その後連邦軍から調査のためレッドライダーの開発元である「グレイブ・ファントム」が派遣される。サノとエルザがかくまっていたレッドライダーのテストパイロットの捜索が目的だった。レッドライダーのテストパイロットには不法に集められた子供たちを薬物などで強化し、使い捨てにしていたのだった。グレイブ・ファントムで使い捨てにされそうになっていた子供をかくまったことでアグレッサーはグレイブと衝突することになったものの、ジオンの奇襲に見せかけてこれを退ける。しかし直後にジオンのジャブロー侵攻作戦が開始され、ジャブロー近郊にてジオン軍時代の同僚でもあるマクシミリアン率いるグリフォン隊と遭遇する。チェイスは整備不良のレッドライダーでどうにか撃退することに成功するも、グリフォン隊の目的はジャブローの直接侵攻ではなく、ジャブロー内のマップデータ入手のために撤退する連邦兵の中にスパイを紛れ込ませることであった。

スパイとしてジャブローに潜入したマクシミリアンの娘ミリア・シェルは、チェイスが書き残していた一年戦争開戦時の真実、チェイスらが亡命に至った理由を見つける。チェイスたちがジオンを裏切り連邦に降ったわけでないことを知り葛藤をしつつもジャブロー内で核爆発を起こす任務を行うためにコウノトリ作戦を遂行するが、ハイウェイの捨て身の防衛により失敗に終わる。養父であるマクシミリアンを救うべく、ダイアン・ノイスもコウノトリ作戦を阻止するためドム・トローペンでジャブロー降下部隊に参加したもののレッドライダーに撃破され、目の前でマクシミリアンの死を見届けることになる。

アグレッサーはジャブロー近郊での働きが連邦軍本部に認められ、技術部隊と合流しレッドライダーを正式装備としたうえで第23独立艦隊の指揮下に編入され、ホワイトベース単艦からなる第13独立艦隊に続く、第3次おとり部隊として宇宙へ向け飛び立った。目的地はサイド2経由でソロモン攻略戦へ参加することであり、グラナダからソロモンへの応援艦隊を引き付ける囮であった。

一方、ダイアン・ノイスはマクシミリアンを失い失意の中にあったものの、マクシミリアンの遺言からハイウェイ脱走の真実とダイアン自身も知らぬプロジェクト「トゥーム・ストーン」なるものが親衛隊内部で画策されていることを知り、真相を探るため宇宙へ上がる決意をする。地上で軍上層部がかき集めた文化遺産を宇宙へ運ぶためヤロスラフ中佐が艦長を務めるザンジバル級アナスタシアが地球から打ち上げられようとしており、ノイスもこれに同乗する。宇宙へ上がった直後にアナスタシアに第23独立艦隊の追撃命令が下り交戦状態になる。第23独立艦隊はヤロスラフ中佐の策にはまる指揮官の無能さ、ドワッジでレッドライダーを引き付け戦力を分散させたノイスの手腕が相まって、指揮官負傷を含む大きな損害を受ける。最終的には途中から戦術指揮を引き継いだサノ・カオリによって、ホワイトベースの撃破したキャメル艦隊のデブリに誘導してアナスタシアへダメージを与えることで相手の撤退を誘導し、全滅だけは免れた。

大損害を受けた第23独立艦隊は指揮官の後退と補給を受けサイド2へと向かう。サイド2へ向かい道中、暗礁宙域に入り込むが、そこには親衛隊サイラス少佐から命を受けたスナイパーのタイタス中尉単騎による罠がしかけられており、第23艦隊は再び大損害を被る。サノ・カオリの指揮とチェイスの奮戦で、どうにかタイタス中尉を撃破。ここにきてようやく第23独立艦隊の連邦軍士官たちもサノ・カオリとアグレッサー部隊の能力を認めるのだった。

その頃、ノイスはプロジェクト「トゥーム・ストーン」を探るため、アナスタシアから親衛隊のサイラス少佐率ムサイに移乗する。ノイスが「トゥーム・ストーン」をキシリアに報告することを示唆したため、サイラスはノイスの暗殺を実行するが失敗。サイラスは暗殺者を返り討ちにしたノイスに反乱の汚名を着せる。ノイスはかつてのチェイスをそう仕向けた時のように、今度は自身がジオンからの脱走者となるのだった。
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この節の加筆が望まれています。

アグレッサー部隊関係者
チェイス・スカルガード
階級は伍長。成り行きからレッドライダーに搭乗し、以後正式パイロットとなる。ジオン親衛隊に反乱分子と看做され処刑されるところをハイウェイと共にサイド6経由で連邦に政治亡命した。ジオン親衛隊のダイアン・ノイスとは亡命時に追跡されたことから因縁がある。以前は文字通りのアグレッサー(仮想敵機)部隊として連邦軍MSパイロットの教官やザクに搭乗してジャブローでの
ジムの対戦相手を勤めていた。幼い頃、テロリストによるシャトルジャック事件で父を亡くし、ハイウェイに救われて以来、ハイウェイを信奉している。一年戦争開戦以前からMS開発の試験パイロットとして軍のMS教導隊に引き渡す前のMSの機動限界にも近い試験に携わっており、開戦時点で既にMS操縦に関してはベテランであった。宇宙に上がってからはボールK型にも搭乗する。
ハインツ・ハイウェイ
階級は軍曹。アグレッサーの戦車部隊を指揮するチェイスの恩師。ジオン軍で階級が中尉であったため、今でもチェイスは「中尉」と呼ぶことがあり、繰り返し訂正させている。テロリストによるシャトルジャック事件で顔に傷を負い、息子を亡くすが、幼いチェイスを救うことになる。「軍人は政府ではなく、民衆に忠誠を誓うべき」という信念を持つ。
ブリティッシュ作戦でのジオン軍によるスペースノイド虐殺に異を唱えたため親衛隊に処刑されそうになり、親代わりに育てたチェイスと共に連邦に政治亡命する。61式戦車ガンタンクに搭乗。ルウム戦役においては、サノ・カオリの父親の乗る艦をチェイスと共に撃沈している。
サノ・カオリ
階級は少尉。ジャブローからの特命でレッドライダーの試験運用を行うことになっていたが、ジオンに急襲され予定の試験パイロットや技術陣の大多数が死亡。アグレッサー部隊に助けられた。以前にサイド6でジオンからの亡命を手助けする任務にも就いていたことがあり、その時にチェイスに何度も命を救われている。このこともあって、レッドライダーをアグレッサー部隊に託す。父も連邦軍の艦長であったが、ルウム戦役においてチェイスとハイウェイに艦を撃沈され亡くしている。そのことでチェイスとハイウェイとの最初の出会いでは銃を突きつけることになるが、戦闘行為の上でのこととして納得する。アグレッサー部隊が宇宙へ上がったのちに、艦隊の戦術担当となり、非常時に艦隊の指揮を執ることもあった。
ダグラス・トランブル
階級は大尉。アグレッサー中隊の中隊長。元ジオン兵ではない。かつては
エルラン中将の部下であり、エルランがジオンに内通していたことが露見。部下だったトランブルも出世の道を絶たれて、アグレッサー中隊に異動してきたという経歴もあって、自分の出世のことしか頭に無い。
エルザ
レッドライダーの技術主任。ただし、技術部に配属されて3日目であり、本来の技術主任や他の技術部員は襲撃の際に戦死している。補給部品が不足しがちなレッドライダーの稼働状態を他機種の部品流用などで維持したり、ジオンの技術を参考にした独自装備を開発するなど技術力は高い。実はサイド6政府からのスパイであり、MS製造技術についての諜報活動を行っている。
ロッコ
アグレッサー中隊の兵士。戦争のドサクサに紛れて地球に降り、隠れ住んでいたが不法移民として囚われてアグレッサー中隊に送られた。普段は軽口を叩き、真面目さはうかがえないが、妻子を守るために戦う。グリフォン帯に包囲された部隊を救出する際に浮橋設置の指揮を執った。味方を渡らせたのち浮橋を爆破して自身も退却しようとしたが爆破装置を作動させる前に撃たれる。チェイスに助けられるが撤退中に自分が犯罪を犯して逃亡してきたのだと告白して戦死した。
グラント
アグレッサー中隊の兵士。宇宙に上がってからボールのパイロットとなる。口数が多い。
その他連邦兵
ローストン


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