機動戦士ガンダムさん
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機動戦士ガンダムさん
ジャンル
ギャグ
漫画
原作・原案など矢立肇富野由悠季
作画大和田秀樹
出版社KADOKAWA

その他の出版社
台湾角川
Japonica Polonica Fantastica
JBC出版社

掲載誌ガンダムエース
4コマnanoエース
レーベル角川コミックス・エース
発表号2001年創刊号 -
(ガンダムエース)
Vol.1 -
(4コマnanoエース) -
巻数既刊21巻(2023年8月現在)
アニメ:ガンダムさん
原作矢立肇、富野由悠季、大和田秀樹
監督まんきゅう
脚本まんきゅう
キャラクターデザイン玉戸さお
音楽武藤星児安部純
アニメーション制作サンライズ
製作創通、サンライズ
放送局#放送局参照
放送期間2014年7月 - 9月
話数全13話
テンプレート - ノート

『機動戦士ガンダムさん』(きどうせんしガンダムさん)は、大和田秀樹4コマ漫画作品。角川書店漫画雑誌ガンダムエース』2001年創刊号から、また同社『4コマnanoエース』Vol.1(2011年3月発売)から、2021年現在に至るまで連載されている(ガンダム漫画で日本一長く続いているとされている[1]。世界一のロングランガンダムコミックとして紹介されることもある[2])。アニメ機動戦士ガンダム』を基にしたギャグ漫画であり、原作の様々な名シーンがパロディ化されている。

本項目では、同タイトルの単行本に収録されているストーリー漫画、および本作品のストーリーをベースに制作されたミニテレビアニメ『ガンダムさん』についても扱う。
概要

元々は作者の大和田が漫画家デビュー前後に自身の公式サイト「釘バットドットコム」[3]で公開していた非公認のパロディ作品だったが[4]、角川書店の漫画雑誌「月刊ガンダムエース」に連載されるようになり、公認パロディ作品となった。その際、公式サイトで公開されていた作品は削除されているがごく初期の連載作品には、公式サイトで公開されていた作品を手直ししたものが見られる。

2007年春ごろから、青年誌「コミックチャージ」でも連載された。また、2007年10月26日に創刊された少年向け増刊誌(2008年9月号より月刊誌に昇格)「ケロケロエース」内で『なるほど☆ことわざ ガンダムさん』と題して連載されている。連載初期は毎号2pペースで掲載されており、そのために1巻発売までに実に4年かかっている[5]

作者はガンダムシリーズを『機動戦士ガンダム』しかまともに見ていないという。そのため、ララァが「将来、シャアが金色のモビルスーツに乗りそう」と語る台詞はある[6]が『機動戦士Ζガンダム』以降のガンダムシリーズが初出のキャラクターは作中に登場しない[7][8]。また、作中に登場するモビルスーツ等はほぼ全て記憶のみで執筆しているため、厳密には原作と細部が異なる部分がある[9]
4コマの登場人物
主要人物

原作でのキャラクターについては、リンク先を参照。担当声優は特記ない限りテレビアニメ版のキャスト。
シャア・アズナブル(シャアさん)
声 - 小西克幸 / 池田秀一(『ケロケロエース』CM)本作品の主人公の一人。原作では自らの搭乗機を赤く塗装していたことが多かったが、作品内のシャアはさらに顕著で、搭乗機は「赤くて角付き」でないと乗らないという傾向が強くなっている。原作では未完成のまま出撃したジオングすらわざわざ赤く塗装させたこともある[10]。また機体のカラーに加えて指揮官機であることを示す角にも異常に執着し、メカニックにジオングの角を折られて泣いたりするシーンもあり、角があれば大気圏突入もできると思っている[11][12]。最近は日用品にまで角を付け始めるが、その度に角があらゆる場所に刺さって悲惨な目に遭っている。しかし、2巻にてシャアがしつこく角に執着していたため、ララァが角を彼の額に突き刺し、シャアがまともになった(というより原作でのシャアのようになった)ことがある。しかし、あまりの豹変ぶりにララァはおびえ、シャアが普段行うように鼻に割り箸を差してどじょうすくいをシャアの前で披露し、元に戻ることを願うも「愉快な女性だな」と鼻で笑われてしまった。後に角をララァがはずしてシャアは元に戻った。リック(宇宙用)アッガイの開発を望んでいる。しばしば仮面を取らないまま全裸になって裸踊りを行う。他にも、大人げなくララァの能力に嫉妬する、キシリア様に叱られるのを怖がる、うっかりフル〇ンで艦橋に立つなど[13]、原作のイメージブチ壊しの奇行が多い。あまりの暴走っぷりに上司部下どちらからも呆れられている節がある。「こいつ本当に赤い彗星と呼ばれた男か?」「赤い彗星も地に堕ちたものだな」とツッコミを入れられることもしばしば。なお、自分が仮面を被っている理由は既に忘れている。暴走する度にララァに殺されかけているが、それでもララァに好かれており、彼女曰く「黙ってればいい男」。単行本の表紙が1コマ漫画風になっており、それぞれ以下のようなシチュエーションが描かれている。第1巻:「30過ぎて『ガンダム』なんて、どうかと思う」と、30代以上のファンにケンカを売っている第2巻:「とりあえず名前にガンダムって付けとけば売れるんじゃねーの」と、商売をナメた発言をする第3巻:ガルマと漫才をしている。持ちネタは「ギャラも3倍」だが、裏表紙によると滑ったらしい第4巻:「ガンダムに乗っていれば負けなかった」とアムロに絡み、セイラが諦め気味にぼやいている第5巻:キシリアに「屏風の中のガンダムを退治せよ」と無茶な要求をされ、この理不尽さに耐えろと自分に言い聞かせている第6巻:「40歳過ぎてもガンダムガンダム言ってるってことは、一生言い続ける羽目になるのでは」と気づき始めている第7巻:「女子会」のように、10代を過ぎても自分を女子と言い張る成年女性を、後ろにキシリアが居るのに気づかず「その年で女子!?」と嘲笑する第8巻:入浴中のセイラに「戦場でお風呂とは、まあいいご身分ですな」と嫌味を言う第9巻:「西暦二千何年て、とっくに宇宙世紀始まってると思ってたんだけどな」とぼやく単行本1巻末に掲載されている、原作でシャアの声を演じている池田秀一のインタビューでは、本作品について最初は快く思わなかったが、今はこれもありかなと思うようになったそうである。同時にもし本作品がアニメ化されても(半分冗談も込めて)シャアの声は演らないとも述べているが、後に少年向け増刊誌『ケロケロエース』のTV-CMにて「ガンダムさん」版シャアの声を担当している(裸踊りをしている画像も含む)。
アムロ・レイ(アムロさん)
声 - 代永翼原作での内向性が「優柔不断で周りに左右されやすく、思春期まっただ中で情緒不安定」という風に強調され、ジオンの制空圏内で放送されていたジオン軍兵士募集のCM(露出度が高いジオン軍装の美少女が出演)を見て脱走した過去がある。特技はセイラさんが入浴中の浴室にいつの間にか侵入すること。思春期の少年らしく、「頭部にハロをかぶり女風呂への侵入を試みる」[14]「ハロに鏡やカメラを仕込んでフラウのパンツを覗く」「大型ハロの着ぐるみを作ってセイラさんの入浴を覗こうとする」[15]「マチルダさんと同じ部屋にいる際、妄想をする」「エロ本を拾おうとしてセイラの仕掛けた罠に2回も引っかかる」などとエロっぽいことをよく行なう。ブライトに「おっぱいとガンダムどっちが好きか」と聞かれた際に真顔で「おっぱいです」と答えた(ちなみにブライトは「私もだ」と答えた)。煩悩や性欲を取り除かれると死亡する(それのみで生きているから)。また原作で主人公だったことを鼻にかけ、脇役を愚弄したり増長するなどということもしばしば。準レギュラークラス以下のホワイトベースクルーについては眼中にないらしく、オスカーマーカーが双子だと思っていた。ゆうこりんのファンであり、出撃をさんざん嫌がっている時、ブライトに「戦場にゆうこりんがいる!」とそそのかされて大喜びで出撃したこともある。ブライトに反抗してガンダムを暴走族風に改造したこともある(この時のミライの評は最近のガンダムに見えないことも無い、と言うものだった)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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