横浜高速鉄道Y000系電車
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横浜高速鉄道Y000系電車
こどもの国線を走行中のY000系
(2007年9月13日 / 恩田駅(徳恩寺踏切)付近)
基本情報
運用者横浜高速鉄道
製造所東急車輛製造
製造年1999年
製造数6両(2両編成3本)
運用開始1999年8月1日
投入先東急こどもの国線
主要諸元
編成2両編成
軌間1,067 mm(狭軌
電気方式直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度65 km/h
設計最高速度120 km/h
起動加速度3.3 km/h/s
減速度(常用)3.5 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
編成定員282人
車両定員141(座席51)人
車両重量クハY000形:27.5t
デハY010形:34.5t
編成重量62.0 t
全長20,300 mm
全幅2,820 mm
車体基準幅は2,770 mm
全高4,065 mm
床面高さ1,150 mm
車体ステンレス鋼
台車軸梁式ボルスタレス台車
TS-1019形・TS-1020形
主電動機かご形三相誘導電動機 TKM-99形
主電動機出力190kW
駆動方式TD継手式中実軸平行カルダン
歯車比87:14 ≒ 6.21
制御方式IGBT-VVVFインバータ制御 1C2M2群制御
制御装置東芝製 SVF041-A0形(補助電源装置一体形)
制動装置回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(HRDA2)
保安装置ATC-P
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横浜高速鉄道Y000系電車(よこはまこうそくてつどうY000けいでんしゃ[注釈 1])は、1999年平成11年)8月1日に営業運転を開始した横浜高速鉄道通勤形電車
概要

東京急行電鉄(製造当時、現・東急電鉄)こどもの国線で使用されていた初代7000系の老朽取り替え用として、また2000年(平成12年)3月29日からのこどもの国線の通勤線への移行に備えて、1999年(平成11年)に2両編成3本(6両)が東急車輛製造で新製された。車両を所有するのは横浜高速鉄道だが、配置は東急電鉄長津田検車区であり、運行や整備も東急電鉄が行っている。そのためほぼ同時期に製造された東急3000系1次車をベースに製作されている。
外観

車体は軽量ステンレス車体にFRP製の前面を取付けた構造で、前面に非常扉を備える。車体は前面形状も含め東急3000系とほぼ同等となるが、前照灯尾灯そのものが丸形とされた点、客用扉の数が片側3箇所であること、2両固定編成であり主制御器がSIVと一体になっていること、側面行先表示器を省略したことなどの差異がある。

デザインとしては前面および側面にイエローとスカイブルーのラインを配している。側面のラインはYOKOHAMAの「Y」をアレンジしたものとして「未来への夢と希望に向かって走るこどもの国線」をイメージし、スカイブルーのラインで「ミナト横浜の海と澄みわたった空」をイメージした[1]

行先表示器はLED式であり、日本語英語を交互に表示する。また連結面には転落防止幌が設けられており、車外スピーカーも装備している。

安全のため、2011年度に前面手すりの取り外しとステップへの傾斜ブロック取付が行われた[2]
内装

客室についても東急3000系に準じた仕様である。化粧板は線路方向はベージュ系、妻面がライトイエローである。床材はうすい茶色である。

側窓は一枚下降窓と一枚固定窓を1:1で配置している。ドア間は下降窓と固定窓の2連ユニット式[注釈 2][3]とし、車端部は車椅子スペース側が固定窓、優先席側が下降窓となっている[3]。また遮光用にロールカーテンが設置されている。連結面には妻窓を設置した。妻引戸(貫通扉)はない。

車内のつり革高さは床面から1,630mmを基本に、ユニバーサルデザインの一環として一部を100mm低くしている。色は全てアイボリーとした。

側引戸は室内側にイエローの化粧板が貼り付けられており[3]、ドアガラスは室内側に段差のある金属抑え方式である。戸閉装置はベルト駆動式の空気式であり[4]、戸挟み検知機能を備える[4]

座席はバケットタイプの片持ち式[3]ロングシートであり、1人分の掛け幅は450mm、スタンションポールによって3人分ごとに区切られる[3]。ドア間は12人掛け、車端部は3人掛けとなっており、端には大形の仕切り板がある。当初のモケットは一般部がオレンジ色、優先席部が青色[3]となっていた。また座席は2017年12月に交換されている。この際にモケットも変更され、12人掛けの箇所は3人分ごとに4色に分けられ、向かって左から水色・緑・オレンジ・赤となった。優先席部は水色となっている。

優先席車椅子スペースは2両とも連結部に設けられ、向かって左側が優先席、右側が車椅子スペースとなる[4]

非常通報装置は対話式で、各側面と車椅子スペース部に各1台、1両あたり3台設置した。

サービス機器として、ドアチャイム内蔵のLED式車内案内表示器を鴨居部に千鳥配置で設置した[3]。表示器を設置していないドア上部には戸開予告表示灯が設置してある。また、車内自動放送装置を搭載している。

車内に中吊り等の広告枠は確保されているが広告はなく、東急・横高全線の路線案内のみが掲出される。
乗務員室運転台

乗務員室内は、ワンマン運転用機器を設置する関係で線路方向に1,675mmと広めに確保されている[3]運転台計器盤は東急3000系とほとんど同じ配置である。計器盤は灰色、中央にデッドマン装置ワンハンドルマスコンがあり、ドア開閉ボタン・乗降促進スイッチ・ホーム監視モニターなどがある。また、計器盤にはモニタ装置(TIS)の画面があり、制御伝送・機器の監視・サービス機器の操作など乗務員支援装置としての機能がある。車掌スイッチは押しボタン式で、開扉は2ボタン、閉扉は1ボタン式である。

乗務員室仕切りは前面窓と同じ配置で3枚窓がある。このうち客室から向かって左側2枚には遮光ガラスが使用され、また遮光幕が設置してある。右端の小窓は透明であり遮光幕もない。
主要機器デハY010形に搭載するVVVF・SIV一体型インバータ装置 (東芝製SVF041-A0)

主制御器・補助電源装置

東芝製で、VVVF主制御器とSIV補助電源装置を一体構成としたデュアルモード方式とした[3]IGBT素子によるインバータユニットを3群設けており、平常時はそのうち2つを主回路制御、1つを補助電源に使用する[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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