横浜若葉台団地
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横浜若葉台団地

横浜若葉台団地(よこはまわかばだいだんち)は、神奈川県住宅供給公社横浜市旭区若葉台に開発した計画人口25,000人のモデル団地。現在の居住者数は1万4386人[1]。中層(5階建て)及び高層(10階、13階、14階建て)の分譲および賃貸の建物が74棟ある。
構成

若葉台団地は、団地を4つのブロックに区切り、若葉台一丁目から若葉台四丁目で構成されている。団地の東側に位置する若葉台一丁目、二丁目および西側に位置する若葉台四丁目は住宅専用地域で分譲住宅と医療設備がある。団地中央にある若葉台三丁目は商業地域と住宅との兼用区域であり、商業施設と賃貸住宅、分譲住宅(3棟)がある。

若葉台団地のエリアは、もともと丘陵地帯であり、尾根・沢が入り組んだ地形の上に建設されている。この地形に合わせ、塔状、板状の建物が建てられている。建設が十数期に渡り、建設期ごとに外見、色が異なる。板状の建物が平行にならぶ通常の団地の景色とは異なる。一部の管理組合の建物では、大規模修繕工事の際に当初の色から変更している。

当初、3LDKを中心に販売する予定だったが、第1期販売分で4LDKの人気が高かったため、計画を変更し、4LDKの割合を増やした。

歩道は、自転車用(赤)と歩行者用(緑)と区分けされて整備されている。山地を切り開いた高低差の多い地形をうまく利用して、自動車道と歩道・自転車道を立体交差させ、基本的に人と車は立体交差するように出来ている。これにより横断歩道が極端に少なくなっている[注 1][注 2](この模様は「若葉台音頭」にも歌われており、街づくりの計画性を垣間見ることが出来る)。

大貫谷公園に面した4-26棟はヴィンテージヴィラ横浜と呼ばれる高齢者専用住宅となっており、施設内で介護サービスが受けられるなど介護設備が併設されている。意匠も銀色(シルバー)の外装で他の棟とは異なる。4-25、26、27番地がこのヴィンテージヴィラひとつの棟で構成されている。

団地全体の管理は、一般財団法人若葉台まちづくりセンター(若葉台管理センターから2013年4月に改称)が行っている。
現状

1979年昭和54年)から分譲を開始したが、バブル経済の崩壊により神奈川県住宅供給公社の収益悪化から建設工事が中断され、分譲開始から30年経過した現在も未完成である。また、売れ残ったマンション2棟を大幅に価格を下げて販売したので、定価で購入した居住者が不当廉売で公社を訴えた裁判も行われた(住民側の敗訴)。

新規の建設が中断していることや、すでに初期の建物が建築後30年経ち、購入者の子供が成人し家を出ていることなどから、若葉台団地の人口は減少に転じ、現在約1万4千人台となっている。

全体的に高齢化が進んでおり、地域ケアプラザ、ヴィンテージヴィラ、近隣の赤枝病院、あだち老人ホーム、また合計10単位ある老人クラブ、年少者と高齢者のふれあい「孫子老の会」など、高齢者のための施設の開設やコミュニケーションの機会の充実が近年目立ってきた。2003年4月24日に放送されたNHKの番組『難問解決!ご近所の底力』では、特集「定年後の生きがい探し」として若葉台で約1ヶ月間の長期取材が行われた。町別人口は「横浜市統計ポータルサイト」を参照
シンボル

団地のシンボルとしてフクロウを基にしたキャラクターが使われている。これは高層棟のエレベーター屋上ピット外部に掲示されており、同時にその数で丁目をあらわしている。

1丁目 青のオス1羽

2丁目 青のオスと赤紫のメスの2羽

3丁目 青のオスと赤紫のメス、ピンクの娘の3羽

4丁目 青のオスと赤紫のメス、ピンクの娘、水色の息子(弟)の4羽

ショッピングタウンのシンボルマークとして、中央バスターミナルに面した3-5棟屋上に「わかば」の文字と緑のシンボルマークが掲げられている。またイトーヨーカ堂が入る3-7棟の屋上にはイトーヨーカ堂が属するセブン&ホールディングのマークが掲げられている。
交通機関
バス

最寄り駅まで3km以上あるため公共交通機関は路線バスである。横浜市営バス(横)、東急バス(東)、神奈川中央交通(神)、相鉄バス(相)の各社が、以下の行き先へ運行している。
団地内にあるバス停

バス停名<若葉台発の行き先>
若葉台中央十日市場駅、青葉台駅、中山駅前、三ツ境駅、鶴ヶ峰駅、横浜駅西口、

南町田グランベリーパーク駅(日祝のみ)
若葉台車庫前
若葉台中学校前
若葉台近隣公園前
若葉台南[注 3]
消防出張所前[注 4](若葉台中央)
保育園前十日市場駅、青葉台駅
地区公園十日市場駅、青葉台駅、長津田駅、三ツ境駅
若葉台西[注 5]南町田グランベリーパーク駅(日祝のみ)
長津田南[注 6]十日市場駅、青葉台駅
星槎高校前[注 7]
ヴィンテージ前

若葉台中央ターミナル乗り場と行き先案内

乗り場経由地行き先系統
1郵便局前十日市場駅前23(横)
十日市場駅23(神), 峰02(神), 境21(神)
郵便局前・十日市場駅青葉台駅23(横), 青23(東)
中山駅前23(横)
青葉台営業所[2]青23(東)
2地区公園・玄海田長津田駅入口 / 長津田駅40(神)
ヴィンテージ前・十日市場駅青葉台駅55(横)
保育園前・中丸入口十日市場駅前 / 青葉台駅65(横)
地区公園・中丸入口65(横)
星槎高校前・霧が丘西345(横) ※急行運転
ヴィンテージ前星槎高校前350(横) ※深夜バス
ヒルタウン中央中山駅前205(横)
近隣公園・若葉台西南町田グランベリーパーク駅南01(神)
3近隣公園・西部病院三ツ境駅116(相・神), 境21(神)
地区公園・西部病院116(相・神)
近隣公園・川井宿鶴ヶ峰駅115(神), 峰02(神)
川井宿・鶴ヶ峰駅・和田町横浜駅西口5(神)

横浜市営バスの民間移管により、2007年11月30日をもって116系統が、2008年2月12日には5系統と115系統が神奈川中央交通へ移管された。2007年3月のダイヤ改正により、65系統の中山駅行は廃止された。そのため乗り継ぎ制度が導入され、65系統が停車する停留所で乗り継ぎ券を貰い、十日市場停留所または十日市場駅前停留所で乗り継ぐ場合に限り、23系統中山駅行きに無料で乗ることができる[3]

東急バス(青23系統)と横浜市交通局(65系統地区公園経由・350系統)によって深夜バスが運行されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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