横浜シーサイドライン金沢シーサイドライン
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金沢シーサイドライン

海側を走る2000形 野島公園にて
基本情報
日本
所在地神奈川県横浜市
種類案内軌条式鉄道AGT
起点新杉田駅
終点金沢八景駅
駅数14駅
開業1989年7月5日 (34年前) (1989-07-05)[1]
所有者横浜シーサイドライン
運営者横浜シーサイドライン
使用車両2000形 5両編成
路線諸元
路線距離10.8 km[2]
軌間1,700 mm
線路数複線
電化方式直流750 V
最大勾配40 ‰[3]・本文の路線データも参照
最小曲線半径50 m[3]・本文の路線データも参照
閉塞方式車内信号式
保安装置ATCATO
最高速度60 km/h[4]

路線図


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停車場・施設・接続路線
凡例


杉田駅


京急本線


JR東根岸線


0.01 新杉田駅


聖天川


北台川


1.32 南部市場駅


2.23 鳥浜駅


2.84 並木北駅


富岡川


3.55 並木中央駅


車両基地


首都高速湾岸線


4.36 幸浦駅


長浜水路


5.07 産業振興センター駅


5.68 福浦駅


6.39 市大医学部駅


柴漁港


7.510 八景島駅


8.111 海の公園柴口駅


8.812 海の公園南口駅


9.613 野島公園駅


平潟湾


10.614 (仮)金沢八景駅 -2019


10.814 金沢八景駅 2019-


←京急:本線→


京急:逗子線

金沢シーサイドライン(かなざわシーサイドライン)は、神奈川県横浜市磯子区新杉田駅と同市金沢区金沢八景駅を結ぶ第三セクター横浜シーサイドライン(旧・横浜新都市交通)が運営するAGT路線である。全線が軌道法に基づく軌道(案内軌条式)となっている。

都市計画法に基づく都市高速鉄道としての名称は「横浜国際港都建設計画都市高速鉄道第3号金沢シーサイドライン」、都市計画道路としての名称は「横浜国際港都建設計画道路9・7・1号金沢シーサイドライン」である[5]。なお、『鉄道要覧』には平成13年度(2001年度)版まで「金沢シーサイド線」と記載されていた。
概要

JR根岸線新杉田駅京急本線金沢八景駅を結んでいる。1973年昭和48年)の「横浜市総合計画」・1981年(昭和56年)の「よこはま21世紀プラン」の中で、金沢区埋立地の工業団地開発に従う交通需要に対処するために建設することになり、1983年(昭和58年)に当時の建設省運輸省の指導により策定された「新交通システムの標準化とその基本仕様」に沿って設計された「標準型新交通システム」の第1号となった路線である。車両に関しては当初、日立製作所東急車輛製造が共同で開発した「パラトラン」をベースの車両を導入する方針であったがコストの引き下げを目的に標準仕様に変更された。

路線建設にあたり横浜新都市交通はコンペ方式により担当会社を決定。三菱重工業・東急車輛製造・新潟鉄工所の共同体と日本車輌が車両製造を、新潟鉄工所・神戸製鋼所が電気・保安設備の製造を担当をすることとなった[6]

1984年(昭和59年)11月15日、一足早く工事施工の認可を受けた並木中央駅 - 福浦駅間(約2.3 km)より工事を開始[7]1987年(昭和62年)の開業を目指していた。しかし、野島公園駅 - 金沢八景駅間の平潟湾の横断・野島運河の埋め立て・金沢八景駅の京急本線の接続に地元団体や金沢八景駅前の地主が反発[8]。さらに金沢八景駅の商店街から並行しての駅前再開発の要請を受け、横浜市側が再開発プランを練ることになったこと、上述の接続計画により地主からの用地買収が厳しくなったことが原因で、1985年(昭和60年)3月1日に当時の横浜市長で横浜新都市交通の社長であった細郷道一は2年遅れの開業を表明した[9]

それでも金沢八景駅周辺の用地買収が一向に進まず、金沢八景駅は仮駅を設置することで早期開業を目指し、1989年平成元年)7月5日に暫定的に開業した[10][11]。総事業費は650億円[12]2019年(平成31年)3月31日に金沢八景駅の本駅が開業した[13][14]

シンボルカラーとして、海と空のブルーと明るく健康的な都市を象徴するイエローオレンジを全体的に配している。沿線にある団地住民や工場通勤客の足となっているほか、横浜・八景島シーパラダイス海の公園などへの観光路線としても活用されている。

開業当初から15年以上にわたって乗客数が伸び悩んでいるため、会社の経営に苦しんでいたが、経営改善やダイヤの見直しなどにより、2002年(平成14年)度(第20期、平成15年3月期)以降単年度黒字を計上している(第30期、平成24年3月期現在)[15][16]

2012年(平成24年)には、開業以来、22年間連続10期にわたり運転無事故を継続していたため、関東運輸局長より無事故表彰を受けた[17]

営業制度としては、開業からしばらくの間全線220円均一の運賃制度にしていたこと[18]や、回数券の有効期間を当時の横浜市営地下鉄や関西地区の民鉄と同様に購入した日の属する月の翌月から起算して第3月の末日までとする仕組みなど意欲的な制度を多く採用していたものの、現在では比較的近隣事業者と横並びの制度が目立つようになった。

全区間にてPASMOSuicaを始めとした交通系ICカード全国相互利用サービスに対応した交通系ICカード[注釈 1]が利用可能である[19]。2017年3月までは全国相互利用サービスに対応しておらず、使用できるICカードはPASMOとSuicaのみであった[20]
路線データ

路線距離:計画路線長約11.0 km→
2010年(平成22年)度より約10.9 km[注釈 2]、営業路線長約10.8 km[22][2]

案内軌条:側方案内式[22][23]

駅数:14駅(起終点駅含む)[22]

複線区間:全線複線[23]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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