横手川
[Wikipedia|▼Menu]

横手川
横手公園武者溜から、横手川と蛇の崎橋を望む
水系一級水系 雄物川
種別一級河川
延長43.7 km
平均流量-- m³/s
流域面積-- km²
水源秋田県横手市山内三又
水源の標高-- m
河口・合流先雄物川
流域 日本
秋田県横手市美郷町大仙市
テンプレートを表示

横手川(よこてがわ)は、秋田県横手市美郷町および大仙市を流れる雄物川水系一級河川である。
地理

秋田県横手市山内三又を水源とし、南郷・筏・平野沢地区を秋田県道40号横手東成瀬線にほぼ並行する形で下り、相野々地区で黒沢川と合流し、以降は国道107号やJR北上線に沿って土渕・大沢地区を流れる。さらに横手市の中心市街地から横手盆地内を下る。なお、横手川は秋田県道267号金沢吉田柳田線付近より下流では横手市美郷町との境界線、さらに下流では大仙市美郷町との境界線となっている。大仙市角間川・藤木地区付近で雄物川合流する。

水源から河口に至るまで、ほぼ北北西?北西方向に流れている。
治水

横手市の市街地とその周辺では横手川が「ら」の字に蛇行し、川幅が狭いうえに十分な治水対策が取られておらず、古くから「暴れ川」の異名で再三にわたり洪水の被害を起こしてきた[1]。その中でも代表的なものが1965年昭和40年)の洪水で、市街地の約1/3が浸水、浸水家屋が4,100戸に上るなど、多大な被害をもたらした。この水害を機に、このため秋田県は1969年(昭和44年)より広域河川改修事業に着手した[2][3]

ただ、改修工事が進むにつれ、川の景観や環境などの保全を求める声が高まった[1]。そこで、1981年(昭和56年)から1年間に渡り調査が行われ、景観・環境保全に関する総合計画を策定。1987年(昭和62年)には国の「ふるさとの川モデル事業」に指定され、1997年(平成9年)に事業が完成した[1]。施工区域内の橋は全て架け替えられ、蛇の崎橋は移設されることとなった。新・蛇の崎橋付近には河川広場が整備され、現在でも送り盆まつりや、かまくらの行事で使用されている。護岸には男鹿半島で採れる男鹿石が使用されており、平面的・連続的な印象を避けている[1]

また、黒沢川支流の松川には、洪水防止などの目的から大松川ダムが造られ、1999年平成11年)に完成した[4]
主な支流

黒沢川


松川(大松川ダム)

岩野目沢川(相野々ダム)


沼山川

吉沢川

杉沢川

大戸川

出川

主な橋梁

相野々橋(
秋田自動車道

(黒沢川河口)

JR北上線橋梁(北上線

岩瀬橋(秋田県道40号横手東成瀬線

新岩瀬橋(国道107号

皿木橋(国道107号)

JR北上線橋梁

回立橋

大沢大橋

旭岡橋

大沢橋(国道107号)

JR北上線橋梁

本郷橋

(沼山川河口)

新旭川橋(奥羽山麓大規模農道

愛宕大橋(秋田県道272号御所野安田線

上の橋

学校橋(秋田県道272号御所野安田線)

中の橋

蛇の崎橋(秋田県道272号御所野安田線)

碇大橋

大鳥井橋

(吉沢川河口)

横手川橋(国道13号横手バイパス

(杉沢川河口)

JR奥羽線橋梁(奥羽本線

境大橋(秋田県道267号金沢吉田柳田線

旭川橋(秋田県道266号耳取後三年停車場線

(大戸川河口)
(出川河口)

藤木下橋(秋田県道13号湯沢雄物川大曲線

その他

「山と川のある町」横手の象徴として別名「旭川(あさひかわ)」とも呼ばれ、また春には堤防の桜並木、夏は線香花火大会や送り盆祭りの会場として、さらに冬には白鳥が飛来し、市民に親しまれている。なお、秋田市を流れる同じ雄物川水系の支流に、正式名称を「旭川」という川がある。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:16 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef