横手の雪まつり
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横手の雪まつり
Yokote’s Winter Festival
横手公園会場のかまくら(2024年)
イベントの種類行事
開催時期かまくら:2月15日 - 16日
ぼんでん:2月16日 - 17日
初回開催1954年2月
会場かまくら:市役所本庁舎前、横手公園羽黒町二葉町など
ぼんでん:市役所本庁舎前→旭岡山神社(奉納)
主催一般社団法人 横手市観光協会
出展数かまくら:約100基[1]
(ミニかまくら約3,500個)
ぼんでん:約40本
来場者数かまくら:47万人(2015年)[2]
ぼんでん:5.8万人(2015年)[2]
最寄駅JR横手駅
駐車場無料:横手体育館臨時駐車場
有料:市営駅東口立体駐車場
公式サイト
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横手の雪まつり(よこてのゆきまつり、Yokote’s Winter Festival[3])は、秋田県横手市の中心市街地で毎年2月に行われる行事である。水神様を祀る小正月行事のかまくら2月15日 - 16日)と、同じく小正月行事のぼんでん(2月16日 - 17日)を観光行事化したもので、これら一連の行事の総称として用いられる。これらは、よく「『静』のかまくら」と「『動』のぼんでん」と対比される[4][5]。また、これに加え「雪の芸術」として雪像が作られるほか、プロジェクションマッピングを用いた演出なども行われる[6]
概要

雪まつりが現在のような形で行われるようになったのは1954年(昭和29年)であり、市が観光客誘致に本腰を入れたことによって、かまくら・ぼんでん・雪の芸術の3行事が「雪まつり」として総合的に開催されるようになった[7][8]。この年には横手市観光協会を設立し、観光協会と市が共同で「第一回横手の雪まつり」を開催した[9]

開催日が固定されているのは、旭岡山神社の縁日である[10]2月17日に梵天行事が固定されていることに起因するもので、かまくらは梵天とは不可分の行事であるためである[11]
かまくら

かまくらは、約450年の歴史があるとされる横手を代表する小正月行事であり、雪洞の中に祭壇を設けて水神を祀り、その中で子どもたちがを焼いたり甘酒を温めたりして楽しむ[12]2000年(平成12年)2月3日に横手市指定無形民俗文化財に指定[12]。かまくらの由来については「かまくら#横手のかまくら」を参照

元は旧暦1月17日に行われていたが[13]1952年(昭和27年)に新暦2月15日へと改められ[14]1954年(昭和29年)からは雪まつりとしてぼんでん・雪の芸術とともに開催されることになった[7][8]。これ以降、各家庭で作られて町内で完結していたかまくらが観光行事としての側面が強くなり[15]1958年(昭和33年)には市と市観光協会が主導して「モデルかまくら」と呼ばれるかまくらが作られ[9]、市が主体となって祭りを統括するようになった[15]。モデルかまくらは畑儀三郎[注釈 1]の作成で、曲線が美しい丸屋根のかまくらであることが特徴的であり、これが今日の横手のかまくらにおける標準的な形となっている[9]。モデルかまくらの作成はそれ以降も続き、1959年(昭和34年)以降は羽黒町のほか二葉町・寺町(現中央町)・大水戸町にも作られるようになり、1970年(昭和45年)には横手公園・横手北小学校[注釈 2]前の広場にも作られた[9]

1962年(昭和37年)頃になると自動車の往来が増え、かまくらは徐々に切り立った形へと変化していき[18][14]、より自動車の往来が激しくなった1969年(昭和44年)になると規制を受けた道路にはかまくらが作られなくなり、同時に数も減らしていった[14]。これを受け「一戸一かまくら運動」や「ミニかまくら運動」が始まり、市内には大小様々なかまくらが作られるようになり[14]、現在でも小学校の校庭や河川敷などには子どもたちがミニかまくらを作っている[5]。またこの頃から市内各地に点在していたかまくらを集約して「かまくら通り」を設け、一層の観光化が図られた[14]。なお、横手南小学校でミニかまくら作りが始まったのは1996年(平成8年)のことで、ふるさと教育の一環として児童が手作りしている[19]2基のかまくら(木戸五郎兵衛村会場、かまくら撮影会)

会場となるのは横手市役所本庁舎前の道路広場、羽黒町、二葉町、横手公園である[5]江戸時代における士族の町であった「羽黒町」の会場では現在も地割や歴史的建造物から当時の様相を残しており、武家屋敷や板塀が連なる町並みにかまくらが設置される[5]。また、横手公園会場では横手城模擬天守を背景に「武者溜まり跡」と呼ばれる中央広場にかまくらが設置される[5]

かまくら開催の前日である2月14日には「かまくら撮影会」が実施されており、1993年(平成5年)に始まった[20]。当初は横手市大沢旭岡山神社宮司宅前で行われていたが[20]2008年(平成20年)の雪まつりを最後に[21]2009年(平成21年)からは雄物川地域(旧平鹿郡雄物川町、2005年に横手市へ)の木戸五郎兵衛村と横手南小学校の2会場へと移った[22]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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