標準得点(ひょうじゅんとくてん、standard score)とは、平均値や標準偏差などの集団基準を用い、母集団の中における個人の相対的な位置づけが分かるように変換した得点のこと。標準得点に変換することを標準化と呼ぶ[1]。 Z得点(z値、z-score、z-value)とは、平均が0、標準偏差 (SD) が1になるように変換した得点。 母集団の平均と標準偏差が既知の場合、変数 x のZ得点 z は以下のように計算される[2]。 z = x − μ σ {\displaystyle z={\frac {x-\mu }{\sigma }}} ここで:μ は、母集団の平均、σ は、母集団の標準偏差を表す。 偏差値とは、平均が50、標準偏差 (SD) が10となるように変換した得点。T得点(T値、T-score)も同義である。教育分野でしばしば用いられる。 正規分布上で平均が100、標準偏差 (SD) が15(ウェクスラー式の場合)または16(ビネー式の場合)となるように変換した得点。 ※以下、偏差IQは、SDが15の場合について説明している。 平均、標準偏差を変換してもその比率は変わらないので、正規分布上で特定の得点間に含まれる割合は決まっている。 例えば偏差IQは、全体の約68.26%の人が85?115の得点をとり、約95.44%の人が70?130の得点をとる。この割合を基に得点の低い所から順位をつけたものがパーセンタイル順位(下図は偏差IQの場合)。 例えば、IQ85とは、母集団の下から16パーセンタイルの順位にいることを意味する。
Z得点
偏差IQ
正規標準分布、偏差値、偏差IQの関係正規分布と様々な値の比較。標準偏差 (standard deviations)、累積百分率
パーセンタイル順位詳細は「分位数」を参照
脚注[脚注の使い方]^ “使われている統計技法
^ “使われている統計技法