樋口聡
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樋口 聡(ひぐち さとし、1955年10月5日 - )は、日本の美学教育学の研究者。広島大学名誉教授。専門は、身心文化論(Philosophy and Aesthetics of Body, Mind and Culture)。
略歴

福島県大沼群会津美里町(旧高田町)生まれ。1971年(昭和46年)4月に福島県立会津高等学校理数科に入学。東京教育大学出身の保健体育科教諭、国井直英に誘われ、陸上競技に打ち込む。国井との出会いは、その後の樋口の人生に大きな影響を与えた。

1974年(昭和49年)、筑波大学体育専門学群に一期生として入学。3000m障害で、関東インカレ、日本インカレ等に出場。大学1年、2年、4年時には、箱根駅伝に出場(6区、2区、6区)。1977年、78年、福島県代表として国民体育大会の3000m障害に出場。1983年(昭和58年)筑波大学大学院博士課程体育科学研究科修了。学位論文「スポーツの美の哲学的考察」で教育学博士を取得。

広島大学教育学部助手、アメリカ合衆国テネシー州立大学ノックスビル校客員研究員、広島大学教育学部講師、助教授を経て、2003年(平成15年)広島大学大学院教授(学習開発学講座)。2021年(令和3年)定年退職。
著書
美学(スポーツ美学、スポーツ哲学含む)

単著および単著に近いもののみを挙げている。論文集の一つの章を執筆して単行本として出版されたものなどを数えれば、このほかに17冊ある。
『スポーツの美学―スポーツの美の哲学的探究?』不昧堂
、1987年。(単著)(この著作には韓国語訳がある。金昌龍・李光子訳『??? ??』21?????、1999年。)

『遊戯する身体―スポーツ美・批評の諸問題?』大学教育出版、1994年。(単著)

『身体感性と文化の哲学―人間・運動・世界制作?』勁草書房、2019年。(編著)

Somaesthetics and the Philosophy of Culture: Projects in Japan, Abingdon and New York: Routledge, 2021.(単著=monographであるが、べ・ジユン、松田太希、永田祥子、須谷弥生が第7章から第10章までの一章ずつを執筆している。)

訳本
シュスターマン(樋口聡・青木孝夫・丸山恭司訳)『 ⇒
プラグマティズムと哲学の実践』世織書房、2012年。

教育学(体育哲学含む)

単著および単著に近いもののみを挙げている。論文集の一つの章を執筆して単行本として出版されたものなどを数えれば、このほかに15冊ある。
『身体教育の思想』勁草書房、2005年。(単著)

『教育の思想と原理?良き教師を目指すために学ぶ重要なことがら?』協同出版
、2012年。(共著)(共著者:山内規嗣)

『教育における身体知研究序説』創文企画、2017年。(編著。他の執筆者は王水泉、釜崎太。)(この書物は王水泉によって中国語に翻訳される予定である。)

論文
美学(スポーツ美学、スポーツ哲学含む)
「体育・スポーツ美学研究のための導入」『体育・スポーツ哲学研究』1979年、31-40頁。

「スポーツの美の価値内容としての生命力と人格性」『体育・スポーツ哲学研究』1983年、89-96頁。

「スポーツの美の哲学的考察」(筑波大学博士論文)1983年。

「運動の経過」「運動の美的価値」体育原理専門分科会(編)『運動の概念』不昧堂、1984年、155-167、205-212頁。

「「体育」における美学的問題の意義」『広島大学教育学部紀要』第33号、1985年、167-177頁。[広島大学図書館HP学術情報リポジトリ]

「芸術によるスポーツの描写について?スポーツ芸術の意義?」『広島体育学研究』第11巻、1985年、15-22頁。

「うごきの質・かたちの美?スポーツ美学からの断章?」『体育の科学』第35巻第11号、1985年、819-822頁。

「健康への疑問?体育、スポーツ、健康の関係の考察―」『広島大学教育学部紀要』第34号、1986年、175-185頁。[広島大学図書館HP学術情報リポジトリ][『遊戯する身体』に所収]

「スポーツ美」中村敏雄・高橋健夫(編)『体育原理講義』大修館書店、1987年、219-223頁。

“The Aesthetic Studies of Sport in Japan” The Proceedings of the PSSS Conference, 1987, pp.187-191.

「スポーツは芸術か?―ワーツ‐ベスト論争―」『体育・スポーツ哲学研究』第11巻第1号、1989年、27-39頁。[『遊戯する身体』に所収]

“Problem Areas of the Aesthetics of Sport: An Introduction to the Aesthetics of Sport and a Survey of Literature” 『広島大学教育学部紀要』第38号、1990年、139-149頁[広島大学図書館HP学術情報リポジトリ]

「スポーツをめぐる美学的諸問題」『藝術研究』第3号、1990年、21-31頁。[広島大学図書館HP学術情報リポジトリ][『遊戯する身体』に所収]

“Liveliness and Personality: The Content of the Aesthetic Object in Sport” Andre, J. and James, D.N. (Eds.) Rethinking College Athletics, Philadelphia: Temple University Press, 1991, pp.103-108.

“Heidegger's Concept of Authenticity and Sport Experience” 『広島大学教育学部紀要』第39号、1991年、131-137頁。[広島大学図書館HP学術情報リポジトリ]

「スポーツ美学への誘い」『体育科教育』第39巻第1号、1991年、21-23頁。(劉新華による中国語訳あり)

「スポーツと労働をめぐる遊戯論的考察?リガウアとグートマンを越えて?」『広島大学教育学部紀要』第41号、1993年、167-176頁。[広島大学図書館HP学術情報リポジトリ][『遊戯する身体』に所収]

「芸術からスポーツへ―美学の拡張の試み?」『藝術研究』第6号、1993年、33-48頁。


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