この記事には複数の問題があります。改善
やノートページでの議論にご協力ください。業界用語(ぎょうかいようご)は、同じ職業の集団内(業界)や、それに詳しい人たちの間で用いられる、一般に広く通じない単語や言葉である。 日本語の場合、一般的ではない読みをわざと用いて、特別な意味であることをあらわす場合がある。その業界内での専門用語のほか、正式名称ではない略語、隠語のようなものも多い。様々なきっかけで、一般にかなり普及する言葉もある。ただ、一般の言葉同様、流行があったり、業界の制度変更で言葉が消滅することもある。 単に業界用語と言った場合、芸能関係の業界用語を指すことも多い。 元々、使われ始めた経緯には、「他人に聞かれたくない」「知っているもの同士で」といった内向的な意向があったが、いつしか、各々の業界内での意思疎通を図る意味合いを持つようになってきた。現在では前者・後者が用途別に使い分けられている。 なお、業界用語も死語となることがありオフィス内で使われなくなった言葉は「オフィス死語」と呼ばれる[1]。 地方によって若干差異があるが、警視庁での例をおもに挙げる。
業界用語概要
業界用語の一覧
医療、掻爬術、あるいはde:Ausraumung
アッペ(de:appendix、虫垂、またはde:appendizitis、虫垂炎のこと。虫垂切除術そのものを意味することもある)
エッセン(de:essen、食事)
ケモ(de:Chemotherapie、化学療法のこと。おもに抗がん剤によるがんの治療をさす)
ステる(de:sterben、患者が死ぬ)
エント(de:entlassen、退院)
オーベン(上司、指導医。ドイツ語のde:obenからきているが、obenは名詞ではないため日本独自の隠語)
クランケ(de:Kranke、患者。クランケとは定冠詞が付いたら場合の形で、無冠詞ならば本来は強変化語尾を付けてクランカー Kranker となるところである )
ネーベン(研修医。オーベン同様、de:nebenに由来する日本独自の隠語)
エキスト(de:Extraktion、抜歯)
シゾ(de:Schizophrenie)統合失調症の事。ドイツ語を日本語読みした『シゾフレニー』の頭2文字を採って。ただし"Schizo-"の発音はドイツ語では「シッツォ」、英語 (en:Schizophrenia) では「スキツォ」に近い(英語の Schizophrenia も日本語読みにすると『スキゾフレニア』となるが、外国で医師にこの発音で言うとほとんど通じない)。日本独自(特に精神科医)の隠語。
OD(OverDose、オーバードース。薬剤多量摂取の事。こちらは英語の頭文字を採って)
MR
英語のen:medical representative、医薬情報担当者。要するに製薬会社の営業担当者なのだが、医療用医薬品の情報提供を名目に医局内に立ち入る特権を持つ。
英語のen:mitral regurgitation、僧帽弁閉鎖不全、心臓弁膜症の一種。
英語のen:mental retardation、精神遅滞、法律用語では知的障害という
プロパー(MRの1.の古い言い方。宣伝者propagandistが語源らしい 一般には生え抜きを意味するproperなので、医師と企業人が同席すると混乱する原因になる)
全麻(全身麻酔の略)
局麻(局所麻酔の略)
オペ(ドイツ語のOperation、手術)
DOA(英語のdead on arrival、病院到着時死亡)
do.(ラテン語のdittoの略記、「同じ」の意。日本ではドゥと読むが外国ではディトーと読まないと馬鹿にされるらしい)
do処方(前回診察時と同じ処方箋を医師が発行したり、調剤薬局にて前回と同じ処方箋を調剤する場合に、薬剤師等が用いる)
ゼク(de:Sektion、病理解剖のこと)
ゾロ(後発医薬品(ジェネリック医薬品)の事。先発処方箋医薬品の特許が切れた後に、その薬が持っていた特許技術を使って「後からゾロゾロ出る」後発医薬品の事から)
K、Ca、○(癌。ドイツ語のde:Krebs、英語のen:cancerから。肺癌であればカルテに「肺K、肺Ca、肺○」と書かれる)
パンペリ(en:panperitonitis、汎発性腹膜炎。腹部全体に拡がった腹膜炎で、最重症)
マル毒(薬事法で定める毒薬の事。薬剤師向けの隠語)
マル劇(薬事法で定める劇薬の事。薬剤師向けの隠語)
マル向(麻薬及び向精神薬取締法で定めた向精神薬の事。薬剤師向けの隠語)
ラパ胆、ラパコレ(腹腔鏡en:laparoscopeを用いた胆嚢摘出術en:cholecystectomy)
ブロック(神経ブロック療法)
関注(関節注射の略)
ウロ(泌尿器科、ドイツ語のde:Urologieから)
ギネ(婦人科、ドイツ語のde:Gynakologieから。産婦人科を題材とした日本テレビのドラマのタイトルにも使われた)
分包(一括分包の略。数種類の薬剤を服用時ごとにまとめて包装する事)
ヒート(錠剤を包むパック)
通る・通らない(診療報酬請求書(レセプト)の審査で、保険者から医療費支払いを認められる・認められない)
返戻(レセプトが保険者から返って来る事。つまり、疑義があって診療報酬が払えないレセプトの事)
ルンバール(de:Lumbalpunktion、腰椎穿刺のこと)
レセ(レセプトの略。また、月初めにレセプト作成・点検・発送作業をする事)
疑い病名(○○の疑い、と診療録の保険病名欄に記入する事によって、レセプト審査で検査料の診療報酬を認めさせる)
カルテ病名(医師が投薬した薬剤に対して、レセプトの便宜上カルテにつけられる病名。医学的に矛盾した病名が羅列される事もあるが、これがないと医学的に正当な医療行為であっても診療報酬が支払われないため)
ヘモ(de:Hamorrhoiden、痔のこと)
DIV(点滴のこと。drip intravenous)の意味と思われるが英語ではintravenous drip injectionまたはdrip infusionという表現が一般的
IV(静脈注射のこと。英語のIntravenousから)
マルク(骨髄穿刺のこと。ドイツ語のKnochenmark骨髄から)
テーベー(de:tuberkulose、結核(症)の略。TB、Tbと書くことも)
カイザー(de:Kaiser、帝王切開のこと。「de:Kaiserschnitt」の略語。Kaiserとはドイツにおける皇帝号)
PHC(英語のpublic health center、保健所。主に書き言葉で使用。ただし現代の英語圏ではen:community health center、healthcare center、health centerなどの名称が一般的。なお、よりローカルな用語として東京都特別区で保健所の出張所的な位置づけので設置される保健相談所(保健所統廃合号の際に「保健センター」等と改称された区が多い)をPHSと省略する場合がある。
PHN
英語のen:postherpetic neuralgia、帯状疱疹後神経痛。
英語のen:public health nurse、保健師。主に書き言葉で使用。
警察
Px(Police xで警察関連の人物、品物。PBなら交番、PCならパトロールカー、PMなら警察官、PSなら警察署)