「楓駅 (3代)」はこの項目へ転送されています。夕張線登川支線上に存在した初代・2代目の楓駅については「楓駅」をご覧ください。
楓信号場
信号場風景(2005年5月)
かえで
Kaede
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楓信号場(かえでしんごうじょう)は、北海道夕張市楓にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石勝線の信号場である。電報略号はカテ[2]。かつては旅客駅だったが、利用者の減少により、2004年に信号場に格下げされた[3]。 石勝線建設時より同地には停車場の設置が計画されており[4]、開業にあたって、先立って廃止された夕張線登川支線にあった楓駅(2代目)および登川駅の代替として、楓駅(3代目)として開業した。そうした経緯から、当駅発着列車はすべて新夕張方面への折り返し運転であり、占冠方面へ向かう列車はすべて客扱いを行っていなかった。 開業時は1日6往復の普通列車が発着していたものの[2]、利用者の減少に伴う減便を繰り返して2000年には早朝に運行される1往復のみとなり、その1往復も2001年7月1日からは日曜運休となった。旅客駅としての末期の利用客は1日1人という状況で公共交通機関としての役割を終えたと判断されたことから、2004年3月12日の営業をもって信号場に格下げされた。 地名より。付近に楓が多いことからの名称[10]。 開業時点では4線を有しており南千歳方から新得方に向かって左手から以下のように配置されていた[11]。 1995年(平成7年)に実施された石勝線高速化工事に伴う構内改良により上下副本線は廃止され、当駅の客扱いも終了により旧3番線の使用も停止されたため、下り本線と上り本線のみが営業に使用されている[6]。 もともと当駅は両開き分岐器が採用されており、高速化工事に際して片開き分岐器による1線スルー化ではスノーシェルターの大幅な改築が必要であること、当駅構内が半径700 m (キハ283系の場合でも通過速度120 km/h)の曲線となっていることから、南千歳方新得方ともに20番両開き分岐器を採用して、本線通過速度を80 km/h から 120 km/hに向上させている[12][6]。 旅客駅時代は3番線に駅舎と単式ホームを設け新夕張方面行き普通列車ののりばとして使用していた。上下本線は旅客扱いで使用する定期列車はなかったものの相対式ホームが設置され[11]、また跨線橋も存在した。3番線は現在も側線として、保線用車両の留置等に使用されている。 現在の国道274号は、石勝線開通と入れ替わる形で廃止された登川支線のルートを転用したものである。そのため石勝線が営業開始する前は登川支線が3番線の北側脇を並行する形で走っていた。なお登川支線の旧楓駅は当信号場よりも1kmほど新夕張駅(旧・紅葉山駅)よりに存在した。
歴史
年表
1981年(昭和56年)10月1日:日本国有鉄道石勝線 新夕張駅 - 新得駅開業と同時に楓駅(3代)として新設[1]。
石勝線は開業当初から新夕張駅 - 新得駅間は当駅を通過する優等列車と、新夕張駅方から当駅までの折り返し運転をする普通列車のみの運転であった。このため当駅 - 占冠駅以遠間の乗車券を持つ乗客は、新夕張駅で途中下車をしなければ新夕張駅 - 当駅間は追加運賃なしで乗り越すことができた[2]。
開業当時から無人駅であった[5]。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]。
1995年(平成7年)7月23日:同日深夜から翌7月24日早朝、および同年8月9日深夜から8月10日早朝にかけて高速化工事に伴う構内改良(高速分岐器挿入など)を実施[6][7]。
2004年(平成16年)
3月6日:定期列車の後に臨時列車が1往復運行。同月7日・12日にも運転[注 1][8]。
3月13日:旅客営業廃止[3][8][9]。楓信号場となる。
信号場名の由来
構造
当駅折り返し用(旧3番線)
下り本線(旧1番線)
上下副本線(後年廃止、撤去)
上り本線(旧2番線)
周辺楓駅前バス停(2003年8月)
国道274号
登川郵便局
かつては駅前に夕張鉄道バス登川線「楓駅前」バス停が設置されていたが、2017年10月1日に登川線が廃止され、バス停も廃止された[13]。
隣の施設
北海道旅客鉄道(JR北海道)
■石勝線新夕張駅 (K20) - (楓信号場) - (オサワ信号場) - (東オサワ信号場) - (清風山信号場) - *(鬼峠信号場) - 占冠駅 (K21)*打消線は廃止信号場
脚注[脚注の使い方]
注釈^ ただし7日は定期列車は運休
出典^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、15頁。
^ a b c “道央の新しい動脈 石勝線 プロフィールと撮影ガイド”. 鉄道ジャーナル 16 (1(通巻179)): 22-27. (1982-01-01).
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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