植物群落
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「群落」はこの項目へ転送されています。「群落」の語義については、ウィクショナリーの「群落」の項目をご覧ください。

植物群落(しょくぶつぐんらく、: plant community, phytocoenosis, phytocenosis)とは、一定範囲の場所に生成し互いに連関している植物の個体群全体を指す。単に(生物学上の)群落ともいう。なお群生は同じ種類の植物が集まっている場合のみを指す。

ひとつの植物群落は、近辺の植物タイプの集合体とは別のものとして識別される。各植物群落を構成する植物は、土壌の質や地形、気候、また人の手による自然秩序破壊の程度により影響を受ける。ひとつのコミュニティの内にもしばしば異なる質の土壌がいくつか見られる。

フォレストコミュニティ(林群集)を構成するのは林冠層または高木層と呼ばれる、枝や葉で覆われた最上部の層と、下層である。下層はさらに分割され低木層、草本層、そして時にはコケ層に分けられる。複合林においては、下層はより細かく分類されることもある。オーストラリアのタスマニア、High Shelf Camp に広がるヒースの大草原

コーカサス大草原北部の草地を例にとってみる。ここで多くみられるのはFestuca sulcata と Poa bulbosaである。また、ここのコミュニティでよく見られるスゲの種類はCarex shreberiである。その他の代表的な広葉の草本類として、Artemisia austriacaやPolygonum aviculareが挙げられる。

3層から成る植物群落の例としては、ニュージーランドの南島のCentral Westlandがある。この森林マキ/広葉樹の森林としては国内最大規模の広がりを持つ。高木層にはミロ、リム、マウンテントタラなどが生育している。中間層に見られるのはCyathea smithiiやDicksonia squarrosaといったシダ類、そして最下層の着生植物にはAsplenium polyodon、 Tmesipteris tannensis、 Astelia solandri 、Blechnum discolorといったものが見られる。
関連項目

植生

植物社会学

生態系

生息地

生物群集

参考文献

Jean-Michel Gobat, Michel Aragno, Willy Matthey and V. A. K. Sarma. 2004. The living soil

C. Michael Hogan. 2009. ⇒
Crown Fern: Blechnum discolor, Globaltwitcher.com, ed. N. Stromberg

J.M. Suttie, Stephen G. Reynolds and Caterina Batello. 2005. Grasslands of the world, Food and Agriculture Organization of the United Nations, 514 pages

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ

イスラエル

アメリカ

チェコ


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:4261 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef