この項目「植物園」は翻訳されたばかりのものです。不自然あるいは曖昧な表現などが含まれる可能性があり、このままでは読みづらいかもしれません。(原文:en:Botanical garden)
修正、加筆に協力し、現在の表現をより自然な表現にして下さる方を求めています。ノートページや履歴も参照してください。(2020年5月)
植物園(しょくぶつえん、英語:botanical garden, botanic garden[nb 1])とは、単なる庭園ではなく、英語を直訳すれば「植物学庭園」となるように、大学や研究機関が植物学研究のために用いる植物(花卉・樹木)を、収集・分類・栽培し、さらにそれらの標本(押し葉標本など)を保管するための施設である。したがって、植物園は狭義の庭園(圃場)だけでなく、植物標本館(ハーバリウム)も園内に有する。
植物園は多くの機能をもつ(#役割と機能)。とりわけ遺伝資源収集の拠点、すなわち種子銀行として役割が大きい。一定の専門性をもつ植物園もあり、薬草(薬用植物)や香草のための薬園・ハーブ園、あるいは帰化植物や世界各地の植物、例えばサボテンなどの多肉植物、熱帯植物、高山植物などを栽培するための温室・日よけなどを備える場合もある。植物園は、公園と同様の憩いの場、あるいは観光施設として市民に開放されていることもあり、ツアー、教育展、美術展、図書室、野外演劇や演奏会のための場を提供することもある。環境保全(保全生態学)や持続可能性についての啓発活動が行われることもある。
植物園の歴史は極めて古い(#歴史的発展)。西洋の植物園の起源は、古代ギリシアのテオプラストス(アリストテレスの友人)によってつくられたリュケイオンの庭園にさかのぼり、その性質は現代の植物園と必ずしも異ならない[1]。近代的な植物園の原型は、ルネサンス期の16世紀、イタリアのピサ大学に併設された植物園(ピサ植物園)にさかのぼる。18世紀後半、帝国主義が世界を席巻するなかで、プラントハンターによって世界各地の植物がヨーロッパに集められ、特にイギリスの、ロンドン近郊のキューにある王立植物園(キューガーデン)が中心地となった。
定義ブラウンシュヴァイク植物園、ブラウンシュヴァイク、ドイツ。ビクトリアamazonica、巨大なアマゾン睡蓮
世界中の主要な植物園の役割は、教科書に定義できるほど広く似ていると考えられてきた。以下の定義は、1976年にコーネル大学のLiberty Hyde Bailey Hortoriumのスタッフによって作成された。これは、植物園に一般的に関連する多くの機能と活動をある程度網羅している。
植物園は、その特定の事業に不可欠な図書館、植物標本館、研究所、および博物館とともに、教育および研究の目的で科学的管理下にある植物の生きたコレクションを維持するため管理され、配置された施設。各植物園は、その人員、場所、規模、利用可能な資金、およびその憲章の条項に応じて、それぞれ独自の関心分野を独自に開発。温室、試験場、植物園、樹木園、およびその他の部署を含めうるが科学的なだけでなく植物成長しているスタッフを維持する、そして、出版は表現のその主要なモードの1つでもある。
この広範な概要は、その後以下のように拡張される[2]
植物園は、独立した機関、政府機関、または大学や大学に所属している場合があるが教育機関の部門であればそれは教育プログラムに関連している可能性がある。いずれにせよ科学的目的のために存在し、他の要求によって制限または転用されるべきではなく、それは芸術的かもしれないがそれは単なる手入れの行き届いたまたは装飾用の庭でもなく、また単に植物にラベルが付いている実験ステーション施設や公園でもない。施設の意図する重要要素は植物の知識の習得と普及である。
現代的な植物園はその管理組織が美しい庭園を維持しているが、科学的研究などの目的のために実際または潜在的な価値をもつ遺伝の機能ユニットを含めた生きた植物・保存植物の文書コレクション保持と、厳密に保護された自然の都市緑地でもあり、教育、公共展示、環境保全、持続可能な利用、観光およびレクリエーション活動、市場性のある植物ベースの製品の生産、および人間の福祉向上のためのサービス機能をもつ。