森永製菓株式会社
Morinaga & Co., Ltd.
種類株式会社
市場情報東証プライム 2201
森永製菓株式会社(もりながせいか、英: Morinaga & Co., Ltd.)は、東京都港区に本社を置く日本の大手菓子製造業者。森永乳業とは兄弟会社の関係で、モリナガグループを形成している。コーポレートメッセージは「おいしく たのしく すこやかに」。 1899年(明治32年)に創立された、当時洋菓子と言われていたキャラメルなどを製造している老舗メーカーである。トレードマークに「エンゼル」が使用されている。 社名ロゴは、「永」の上の「丶」が「一」になっている旧字体を使用している。実はロゴだけではなく、同じ社の商品に記されている「森永製菓(株)お客様相談室」の一文や製造者の欄にも同じ旧字体が使用されている。1986年(昭和61年)7月に実施されたCIの変更までは、社名ロゴの「株式会社」の「社」も「?」が「示」の旧字体を用い[注 1][注 2]、「会」も1960年代中期まで旧字体の「會」を使用した。ただし、登記上の商号は旧字体を使用していない「森永製菓株式会社」である。これは森永乳業なども同様である。 英文ロゴも、1949年4月から1974年3月までは筆記体に近いタイプの「morinaga」を使用していたが、1974年4月から1986年6月までは、やや横長のゴシック体の大文字で「MORINAGA」に変更された。1986年7月より現在のエンゼルマークに変更されるとともに字体も変更、エンゼルマークとのセット表記となり、マークの下に「MORINAGA」と表記されている(製品などによってはエンゼルマークの横に表記される場合もある)[注 2]。 「明治グループ」は、かつて森永と同様に「乳業」と「製菓」があり、設立時期が近く、製菓と乳業の2部門間は歴史的に似た経緯があり、かつ似た商品構成であるため、業績面でよく比較される。明治グループは2011年(平成23年)4月に事業再編を行い、明治製菓の食品部門(OTC医薬品を含む)が株式会社 明治(旧明治乳業)に統合され、医療用医薬品部門だけが残った明治製菓がMeiji Seika ファルマと改称された。 また、江崎グリコと森永も業績面で比較されることが珍しくない。森永と江崎グリコは共に創業者が佐賀県(旧肥前国)出身であること、佐賀県に子会社や製造工場を構えていること、キャラメル・アイスクリーム・乳製品など主力商品面で競合関係にあることなどの共通点が見られる。江崎グリコも2015年(平成27年)までは森永と同様に製菓と乳業で分社化していた。 2018年(平成30年)には佐賀駅南側に、森永製菓創業者・森永太一郎と、江崎グリコ創業者・江崎利一の等身大の銅像が並んで建てられた[2]。森永太一郎の銅像は森永ミルクキャラメルを、江崎利一の銅像はグリコキャラメルをそれぞれ手に持っている。 2017年2月24日に、兄弟会社である森永乳業との間で2018年4月をめどに持株会社形態で経営統合すると日本経済新聞により報じられた[3]。仮に経営統合が実現すれば明治グループに次ぐ規模の総合製菓・乳業メーカーとなるところであったが、1か月後に森永乳業との経営統合は沙汰止みとなってしまった[4]。 その後、2019年7月16日に共同通信が「森永乳業が森永製菓との経営統合を視野に諮問委員会の導入を検討している」と報じた。森永製菓は即日、「経営統合や諮問委員会の導入を検討している事実はない」と発表した[5]。 ビスケットやソフトキャンディーの製造、販売を基幹とする。森永ビスケットシリーズは知名度のある売上の高い商品、特にマリーやムーンライト、チョイスは基幹商品。ハイチュウはキャラメルの技術を活かした他社の追従を許さない森永の売れ筋商品。グレープ味は一番人気。次にキョロちゃんで知られる「チョコボール」は、子供を中心に人気である。なかでも「チョコボール」シリーズを買い、一定の条件を満たした応募者全員に贈られる「おもちゃのカンヅメ」キャンペーンは、菓子会社の懸賞の中でも歴史が古い。 戦後日本で、女性が男性にチョコレートを贈るといったバレンタインの習慣が広まった起源のひとつに森永製菓の宣伝がきっかけとなった説がある。詳しくはバレンタインデーを参照。 (現在)※現在発売中の製品全てについては商品カタログ
概説
ロゴについて
明治との関係
江崎グリコとの関係
森永乳業との経営統合報道
特色
その他
主な製品
チョコレート
森永ミルクチョコレート
森永ミルクチョコレート
ビスケット/パイ菓子
森永ビスケットシリーズ
マリー - マリー・アントワネットが宮殿で初めて高級ビスケットを作らせ、自分の名マリーと名付けて常に愛用した伝から創業者が命名[6]
ムーンライト
チョコチップクッキー
エンゼルパイシリーズ
マンナ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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