森永乳業株式会社
MORINAGA MILK INDUSTRY CO.,LTD.
森永乳業本社
種類株式会社
市場情報東証プライム 2264
森永乳業株式会社(もりながにゅうぎょう、英: MORINAGA MILK INDUSTRY CO.,LTD.)は、東京都港区に本社を置く、日本の乳製品メーカーである。森永製菓とは兄弟会社の関係で、モリナガグループを形成している。コーポレートスローガンは「かがやく“笑顔”のために」。JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[2]。 1955年(昭和30年)6月頃より「森永ヒ素ミルク中毒事件」を起こしたことで、雪印乳業に乳業業界最大手の座を明け渡すことになった[注 1][注 2]。その後、長きにわたり業界1位であった雪印乳業が2000年(平成12年)に引き起こした「雪印集団食中毒事件」と、2001年(平成13年)に雪印乳業の子会社だった雪印食品が引き起こした「雪印食品牛肉偽装事件」とグループ企業による2件の事件により、業界1位は明治乳業となり、森永乳業は2008年(平成20年)現在で業界2位(2007年3月期売上高は5782億円)となっている。 競合会社として、明治乳業、雪印乳業、日本ミルクコミュニティ(メグミルク)が挙げられる。このうち明治乳業は、旧明治製糖から明治製菓とともに分離・独立した企業で、森永と同様に一つの母体から「乳業」と「製菓」に分離しており、また設立時期が近く製菓と乳業の2部門間の歴史や商品構成が類似していることから、業績面でよく比較対象として挙げられる。 なお明治乳業は、2009年(平成21年)4月に明治製菓と経営統合して明治ホールディングスを設立し、2011年(平成23年)4月に明治製菓の菓子・食品事業を継承して明治乳業は株式会社明治に、また雪印乳業と日本ミルクコミュニティも、同年10月に経営統合し、雪印メグミルクが発足した(雪印メグミルクは2011年4月に雪印乳業と日本ミルクコミュニティを吸収合併し事業会社化)。 2008年(平成20年)12月に一部報道で「森永製菓と森永乳業が経営統合に向けて交渉に入った」と報道されたが、森永製菓によると、森永側が発表したものではなく事実関係もないとのことで、2010年現在もそのような動きはない[3] 。なお2017年2月24日には、兄弟会社である森永製菓との間で2018年4月をめどに持株会社形態で経営統合すると日本経済新聞により報じられた[2] 森永牛乳のロゴでは、「永」に旧字体を用いている(上の「丶」が「一」になっており、ランドーアソシエイツによりデザインされた)。この他にも、販売商品に記されている「森永乳業(株)お客さま相談室」の一文にも同じ旧字体が使用されている。ただし、登記上は旧字体でない「永」となっている。 乳飲料やヨーグルトをはじめ、アイスクリームやデザート商品、栄養食品などを手がける。中でも、チルド飲料の「マウントレーニア」シリーズは、1993年(平成5年)に発売されたチルドカップコーヒーの元祖と言える存在であり、チルドコーヒー市場のシェアNo.1である。主力製品の「アロエヨーグルト」は2008年(平成20年)現在、累計44億個を販売。2008年度のモンドセレクションで金賞を受賞した。 デザート事業も好調であり、アイスクリーム部門ではユニリーバと提携した「エスキモー(Eskimo)」ブランドで多様な製品を世に送り出し、現在業界の先端を走っているが、2010年に森永ブランドの価値向上を目的として「エスキモー」ブランドを廃止、同年度下半期以降の製造・発売品を順次森永ブランド(Mマーク・Morinaga)へ置き換えている。兄弟会社の森永製菓も森永乳業とは別にアイスクリームを発売している。
概要
競合会社
森永製菓との経営統合報道
ロゴについて
特色
沿革
1917年(大正6年)9月1日 - 東京府東京市芝区(現在の東京都港区)に日本煉乳株式会社を設立。
1919年(大正8年)- 富士煉乳株式会社、駿東煉乳株式会社と合併。
1920年(大正9年)7月20日 - 森永製菓株式会社と合併し、畜産部とする。
1927年(昭和2年)
4月 - 「森永コーラス」を発売。
9月 森永製菓株式会社煉乳部を分離し、森永煉乳株式会社設立。
1929年(昭和4年)12月 - 「森永牛乳」を発売。
1933年(昭和8年)9月 - 「森永チーズ」を発売。
1937年(昭和12年)7月 -「森永ヨーグルト」を発売。
1941年(昭和16年)5月 - 森永煉乳株式会社を森永乳業株式会社(初代)に改称。
1942年(昭和17年)10月 - 森永製菓株式会社と合併。
1943年(昭和18年)11月 - 森永製菓株式会社を森永食糧工業株式会社に改称。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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