棘突起
[Wikipedia|▼Menu]

棘突起(きょくとっき、: Processus spinosus、: spinous process of vertebra、椎骨棘突起)は、椎骨の後端が隆起し、突出したもの(突起)である。

第二頚椎軸椎)から仙椎までのすべての椎骨にあるが、第1から第6頚椎の棘突起は、かなりやせている人でないと、外から観察することはできない。

第一頚椎(環椎)には棘突起がなく、かわりに痕跡としての後結節がある。第7頚椎の棘突起は、ひときわ大きく、外からもよく触れるので、隆椎ともいう。
東洋医学における棘突起

棘突起とは、もちろん西洋医学の解剖用語であるが、鍼灸術で経穴を取るときの大切な目安になる。手の太陽小腸経肩外兪穴足の太陽膀胱経督脈のおよそ50個の経穴が、椎骨の棘突起をよりどころとして取穴される。

鍼灸術の古典では、頚椎・胸椎などの区別がなく、第1椎・第2椎……とかかれており、現在の標準的な鍼灸の専門書では、第1椎を第1胸椎としているが、古典では、いちばん上の目立つ背骨を第1椎とするとかかれており、これを第7頚椎とするほうが自然である。
関連項目

大椎穴

帆 (生物の器官)(英語版) 

典拠管理データベース

Terminologia Anatomica


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:2497 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef