桜花賞
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この項目では、日本中央競馬会が施行する桜花賞について説明しています。その他の桜花賞については「桜花賞 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

桜花賞
Oka Sho(Japanese 1000 Guineas)[1]
第83回桜花賞(2023年4月9日
優勝馬:リバティアイランド
(鞍上:川田将雅
開催国 日本
主催者日本中央競馬会
競馬場阪神競馬場
創設1939年4月9日
2024年の情報
距離芝1600m
格付けGI
賞金1着賞金1億4000万円

出走条件サラ系3歳牝馬(国際)(指定)
負担重量馬齢(55kg)
出典[2][3]
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桜花賞(おうかしょう)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場で施行する中央競馬重賞競走GI)である。

正賞は内閣総理大臣賞日本馬主協会連合会会長賞[2][3]
概要

中央競馬の牝馬三冠競走(桜花賞・優駿牝馬秋華賞)の第一関門となっている[4]。また、5着までの馬には優駿牝馬(オークス)の優先出走権が与えられる[4][注 1]

1939年にイギリスの「1000ギニー」を範として、最もスピードのある優秀な牝馬の選定、および優秀な繁殖牝馬を発掘するためのレースとして4歳(現3歳)牝馬限定の競走「中山四歳牝馬特別(なかやまよんさいひんばとくべつ)」を創設[7][8]東京優駿競走・阪神優駿牝馬(現:優駿牝馬)・横浜農林省賞典四歳呼馬(現:皐月賞)・京都農林省賞典四歳呼馬(現:菊花賞)とともにクラシック競走のひとつとされた。

太平洋戦争の戦局悪化による中断を経て、戦後の1947年からは名称を「桜花賞」に変更して京都競馬場で施行[7]。1950年から阪神競馬場での施行[7]となり、以降は延期開催時および代替開催時を除き阪神競馬場での施行が定着している。距離は1947年以降1600mで施行しており、コースは2007年以降、前年に新設された外回りコースとなっている。

1995年より指定交流競走とされ、地方競馬所属馬も出走可能になった[9]。2004年から外国産馬も出走可能になり[10]、2010年からは国際競走に指定され、外国馬も出走可能になった[11]

1984年よりグレード制を導入、GI[注 2]に格付けされた。しかし当時の格付け表記が国際基準を満たしていなかったため国内限定の格付けとされ、日本がパートI国に昇格した2007年から2009年は「JpnI」に表記を変更[12]。国際競走に指定された2010年より、国際格付のGIに改められた[11]
競走条件

以下の内容は、2024年現在[2][3]のもの。

出走資格:サラ系3歳牝馬(出走可能頭数:最大18頭)

JRA所属馬

地方競馬所属馬(後述)

外国調教馬

負担重量:馬齢(55kg)[注 3]

出馬投票を行った馬のうち優先出走権(次節参照)を持つ馬から優先して割り当て、その他の馬は収得賞金の多い順に出走できる[注 4]
優先出走権

出馬投票を行った外国馬は、優先出走できる[13]

JRA所属馬・地方競馬所属馬は、下表のトライアル競走で所定の成績を収めた馬に優先出走権が付与される[13]

競走名格競馬場距離必要な着順
チューリップ賞GII阪神競馬場芝1600m3着以内
アネモネステークスL中山競馬場芝1600m2着以内
フィリーズレビューGII阪神競馬場芝1400m3着以内

地方競馬所属馬は、上記のほかJRAの2歳GI競走(阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスホープフルステークス)、またはJRAで行われる芝の3歳重賞競走を優勝した馬にも出走資格が与えられる[14][13]

その他前哨戦

優先出走権の付与はされないが、以下のレースも春の牝馬クラシック路線に繋がるレースとなっている。

クイーンカップ(GIII・東京芝1600m)

フラワーカップ(GIII・中山芝1800m)

賞金

2024年の1着賞金は1億4000万円で、以下2着5200万円、3着3300万円、4着2000万円、5着1300万円[2][3]
歴史
年表

1939年 - 4歳牝馬限定の競走「馬事国防献金競走 中山四歳牝馬特別」を創設。中山競馬場・芝1800mで施行
[7][15]

1944年 - 「能力検定競走」として、東京競馬場・芝1800mで施行、勝馬投票券は発売せず[16]

1945年 - 太平洋戦争の影響で中止。

1947年 - 名称を「櫻花󠄁賞」に変更、施行場も京都競馬場・芝外回り1600mに変更[17][7]

1950年 - 施行場を阪神競馬場・芝1600mに変更[7]。 これ以降、阪神競馬場での施行が定着。

1957年 - 名称を「桜花賞」に変更[18]

1967年 - 全学共闘会議の争議のため、4月最終週に順延し、施行場も京都競馬場に変更。また同じ理由で延期した中山競馬場での皐月賞と同日施行となり、史上初にして史上唯一の同一日での八大競走開催となった[注 5]

1972年 - 流行性馬インフルエンザの影響で、5月に順延して施行。

1984年 - グレード制導入、GI[注 2]に格付け[9]

1995年 - 指定交流競走となり、地方所属馬も出走が可能になる。

2001年 - 馬齢表記を国際基準へ変更したことに伴い、出走条件を「3歳牝馬」に変更。

2004年 - 外国産馬が出走可能になる[10]


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