桜宮サーガ
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『桜宮サーガ』(さくらのみやサーガ)は、海堂尊小説で展開されている世界観及び、小説内でのクロスオーバー展開の総称。
概要

当初は、『チーム・バチスタの崩壊』、『碧翠院桜宮病院の崩壊』、『桜宮オートプシー・イメージングセンターの崩壊』の「崩壊三部作」となる予定であった[1]

『桜宮サーガ』という名称は、書評家の東えりかが文庫版『ナイチンゲールの沈黙』の巻末解説において用いたことから誕生した。

物語は主に、時代を1988年頃?2022年前後に設定し、東海地方の架空の都市・「桜宮市」を中心に、他にも架空の都市として「極北市」、「浪速府」を設置し東京とともに舞台展開されている。尚、この舞台設定は東京と地方の1対1で対応している日本社会を表している[2]。その作品間のリンクによりある作品の登場人物が、その性格や経歴などの設定を引き継ぎながら別の作品にも登場するというクロスオーバー展開を見せている。

著者はこの手法を「虚数空間の統一」[3] と定義しており[2]、フィクション上でも現実を描こうとする意図が含まれている[4]
作品一覧

出版社は多岐に渡るが、2014年現在までに発表された小説作品のほぼ全てが「桜宮サーガ」に組み込まれる。以下は、刊行順。

タイトル出版社刊行年月主要人物
チーム・バチスタの栄光宝島社2006年1月田口公平
白鳥圭輔
ナイチンゲールの沈黙宝島社2006年10月浜田小夜
水落冴子
螺鈿迷宮角川書店2006年11月天馬大吉
白鳥圭輔
姫宮香織
ジェネラル・ルージュの凱旋宝島社2007年4月速水晃一
ブラックペアン1988講談社2007年9月世良雅志
高階権太
渡海征司郎
夢見る黄金地球儀東京創元社2007年10月平沼平介
久光穣治
医学のたまご理論社2008年1月曾根崎薫
ジーン・ワルツ新潮社2008年3月曾根崎理恵
清川吾郎
ひかりの剣文藝春秋2008年8月速水晃一
清川吾郎
イノセント・ゲリラの祝祭宝島社2008年11月田口公平
白鳥圭輔
彦根新吾
ジェネラル・ルージュの伝説宝島社2009年2月速水晃一
極北クレイマー朝日新聞出版2009年4月今中良夫
マドンナ・ヴェルデ新潮社2010年3月山咲みどり
曾根崎理恵
ブレイズメス1990講談社2010年7月世良雅志
天城雪彦
アリアドネの弾丸宝島社2010年9月田口公平
白鳥圭輔
高階権太
モルフェウスの領域角川書店2010年12月日比野涼子
曾根崎伸一郎
佐々木アツシ
ナニワ・モンスター新潮社2011年4月村雨弘毅
彦根新吾
極北ラプソディ朝日新聞出版2011年12月今中良夫
世良雅志
速水晃一
玉村警部補の災難宝島社2012年2月加納達也
玉村誠
ケルベロスの肖像宝島社2012年7月田口公平
高階権太
スリジエセンター1991講談社2012年10月世良雅志
天城雪彦
輝天炎上角川書店2013年1月天馬大吉
カレイドスコープの箱庭宝島社2014年4月田口公平
白鳥圭輔
アクアマリンの神殿角川書店2014年6月佐々木アツシ

スカラムーシュ・ムーン新潮社2015年7月名波まどか
彦根新吾
玉村警部補の巡礼宝島社2018年4月加納達也
玉村誠
氷獄角川書店2019年5月

主要登場人物

作品によって描かれる地域、医療テーマ、年代がバラバラなため一貫した主人公は存在しない。

前述のようにある作品の登場人物が、その性格や経歴などを引き継ぎながら別の作品にも登場するのが一連の海堂小説の最大の特徴であり、デビュー作の『チーム・バチスタの栄光』の登場人物を例にすると田口公平はその後の『田口・白鳥シリーズ』でも主要人物として活躍するが、『田口・白鳥シリーズ』以外の作品では脇役[5][6][7][8][9][10][11] として登場、あるいは未登場[12][13][14][15][16][17] である。また、時代を1988年頃?2022年頃に設定しているため再び田口公平を例にすると、過去を舞台とした1988年前後には東城大学医学部の医学生[6][8]、研修医[9] として登場し、現代を舞台とした『田口・白鳥シリーズ』では神経内科学教室講師兼リスクマネジメント委員会委員長として活躍し、未来を舞台とした2022年では東城大学医学部教授[7] として栄達しており、一人の人物の時間の流れが表現されているのも海堂作品の特徴である。
桜宮市
田口公平
東城大学医学生[6][8]→同大学医学部付属病院神経内科学教室講師及び、不定愁訴外来責任者[18]→同病院教授。[7] 他の院内の役職はリスクマネジメント委員会委員長。[18] 電子カルテ導入委員会委員長。東城大学Aiセンターセンター長。同期の速水晃一、島津吾郎からは「行灯」と、また他の病院関係者からは陰で「グッチー」と呼ばれている。
速水晃一
東城大学医学生[6][8]→同大学医学部付属病院総合外科学教室[9]→同病院オレンジ新棟救命救急センター部長[19]→極北救命救急センター副センター長。


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