桜の園
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「櫻の園」はこの項目へ転送されています。

松本隆作詞、大村雅朗作曲による松田聖子歌唱の楽曲については「永遠の少女#「櫻の園」について」をご覧ください。

吉田秋生の漫画、またそれを原作とする映画、演劇については「櫻の園 (漫画)」をご覧ください。

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『桜の園』(さくらのその、ロシア語: Вишнёвый сад)は、ロシア劇作家アントン・チェーホフによる最晩年の戯曲。チェーホフ42歳の1902年夏に着想され、1903年秋に書き上げられた。初演は1904年1月17日、モスクワ芸術座によって上演された。チェーホフはこれを喜劇と主張したが、スタニスラフスキーは真面目な劇と主張した。

最後の劇作品で、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』とともに「チェーホフ四大戯曲」と呼ばれる。
主な登場人物

〔 〕内はモスクワ芸術座初演時の配役。

ラネーフスカヤ:女地主、愛称リューバ〔
オリガ・クニッペル

アーニャ:その娘〔マリヤ・リーリナ

ワーリャ:その養女〔M・F・アンドレーエワ〕

ガーエフ:その兄、愛称リョーニャ〔スタニスラフスキー〕

ロパーヒン:商人〔L・M・レオニードフ〕

トロフィーモフ:大学生、愛称ペーチャ〔V・F・カチャーロフ

ピーシチク:近郊の地主

シャルロッタ:アーニャの家庭教師〔M・V・ムラートワ〕

エピホードフ:事務員(屋敷の執事)〔I・M・モスクヴィン

ドゥニャーシャ:小間使い〔S・V・ハリューチナ〕

フィールス:老僕、87歳〔A・A・アルチュム〕

ヤーシャ:ラネーフスカヤの若い召使い〔N・G・アレクサンドロフ〕

あらすじ
第1幕

ラネーフスカヤが娘・アーニャの付き添いでパリから5年ぶりに自分の土地へ戻る。帰還を喜ぶ兄・ガーエフ、養女・ワーリャ達。

だが現在ではかつてのように裕福な暮らしはもはや望めず、金に困る一家。桜の園は借金返済のため売りに出されている。商人・ロパーヒンは土地の一部を別荘用地として貸し出せば、難局は避けられると助言する。しかしラネーフスカヤは散財する癖が抜けず、破産の危機も真剣に受け止めようとしない。ガーエフは知人や親戚からの借金を試みる。
第2幕

小間使いのドゥニャーシャは事務員・エピホードフにプロポーズされていたが、パリ帰りの召使い・ヤーシャにすっかり惚れてしまう。ロパーヒンは桜の園を別荘用地にする必要性を執拗に説いているが、依然としてラネーフスカヤは現実を直視しようとしない。ワーリャとロパーヒンは前々から互いのことを想っているが、どちらからも歩み寄れないままでいる。アーニャは新しい思想を持った大学生・トロフィーモフに憧れ、自立して働くことを決意する。
第3幕

舞踏会が開かれている。かつては将軍や提督、男爵など華やかな階級の人物が出席していたが、現在では郵便局の役人や駅長といった人物が出席している。

ガーエフとロパーヒンは桜の園の競売に出かけており、ラネーフスカヤは不安に駆られている。彼女は別れたパリの恋人とよりを戻すことを考えており、金を巻き上げられるだけだと警告したトロフィーモフと口論になる。ドゥニャーシャに全く相手にされないエピホードフはワーリャを怒らせ、喧嘩になる。

そこへガーエフが泣きながら帰宅する。ロパーヒンが現れ、自分が桜の園を買ったと宣言する。貧しい農夫の身分から桜の園の地主にまで出世したことに感動するロパーヒン。アーニャは泣き崩れる母を新しい人生を生きていこうと慰める。
第4幕

ラネーフスカヤはパリへ戻り、ガーエフ達は町へ引っ越すことになった。そのための荷造りが進められている。ロパーヒンは別荘建設のため、留守中に桜の樹の伐採を命じている。ドゥニャーシャは主人と共にパリに戻ることになったヤーシャに捨てられる。ロパーヒンはワーリャへのプロポーズを決意するが、土壇場でやめてしまう。

出発する一行。病院に行ったと思われていた老僕・フィールスがひとり屋敷に取り残されていた。横たわったまま身動きひとつしなくなるフィールス。外では桜の幹に斧を打ち込む音が聞こえる。
制作過程でのチェーホフ自身の言及


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