桐灰化学
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桐灰化学株式会社
Kiribai Chemical Co., Ltd.
桐灰化学本社
種類株式会社
略称桐灰
本社所在地 日本
532-0033
大阪府大阪市淀川区新高一丁目10番5号
設立1949年(昭和24年)10月
業種化学
法人番号1120001054750
事業内容使い捨て懐炉
代表者代表取締役社長 田中 健一郎
資本金4,950万円
純利益6809万2000円(2019年6月30日時点)[1]
総資産57億3324万4000円(2019年6月30日時点)[1]
従業員数175名
主要株主小林製薬100%
関係する人物植木 康之(創業者)
外部リンクhttps://www.kiribai.co.jp/
特記事項:1915年大正4年)3月創業。 2020年令和2年)7月1日、小林製薬に吸収合併され解散。
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桐灰化学株式会社(きりばいかがく)は、かつて大阪市淀川区新高に本社を置き、主に使い捨てカイロなどの家庭用日用品を製造販売していた会社である。
概要

社名の「桐灰」は、同社のかつての主力製品がの灰を利用した半練製カイロ灰(灰式カイロの燃料)だったことに由来する。なお、同社の創業地は広島市である。

使い捨てカイロにおける国内有数の大手であり、とりわけ西日本では随一のブランド力を持つ。その他、保冷剤、虫除け、フットケア製品なども販売していた。2001年平成13年)に医薬品・衛生雑貨のトップメーカーとして知られる小林製薬が株式を取得したことで、同社の100%子会社となった。2010年代に入ると親会社の小林製薬が発売していた一部の日用雑貨品を譲り受け、自社の製品として発売していた。

衣服貼り付け型の使い捨てカイロのブランド名となっている「はる」という、単純かつインパクトのあるネーミングと、桂小枝が演じるユニークなCMでも知られる。

2020年令和2年)7月1日に、商品開発の加速や販売の強化・効率化を目的に小林製薬へ吸収合併され解散となった。社員は小林製薬に転籍している[2]。発売されていた製品は小林製薬が「桐灰」ブランド製品として販売並びにサポートを引き継いだ。
沿革

1915年大正4年)3月 - 創業者の植木康之が広島市三篠本町(現在の同市西区)にて植木カイロ灰製造所を設立。半練製カイロ灰の製造を開始

1928年昭和3年)5月 - 大阪市東淀川区西三国に三国工場を設置。

1930年(昭和5年)11月 - 桐灰を商標登録。

1949年(昭和24年)10月 - 資本金100万円にて法人に改組。大阪市東淀川区堀上通に堀上工場を設置。

1951年(昭和26年)3月 - 資本金180万円に増資。

1953年(昭和28年)4月 - 資本金380万円に増資。

1955年(昭和30年)4月 - 大阪市東淀川区に野中工場を設置。

1956年(昭和31年)5月 - 資本金720万円に増資。

1962年(昭和37年)5月 - 資本金849万6,000円に増資。

1964年(昭和39年)6月 - 資本金1,600万円に増資。

1968年(昭和43年)5月 - 東京都千代田区神田鍛冶町に東京営業所を設置。

1971年(昭和46年)5月 - 資本金2,400万円に増資。

1973年(昭和48年)3月 - 東京営業所を独立し、東京都墨田区四丁目にヘロス商事株式会社を設立。

1974年(昭和49年)5月 - 資本金3,000万円に増資。

1976年(昭和51年)11月 - 桐灰ハンドウォーマーの製造を開始。

1979年(昭和54年)

7月 - ヘロス商事株式会社を株式会社東京桐灰に商号変更。

9月 - 資本金3,300万円に増資。


1986年(昭和61年)8月 - 資本金を4,950万円に増資。

1988年(昭和63年)5月 - 「はる」カイロの製造を開始。

1992年平成4年)

4月 - 三田市テクノパーク(兵庫県三田市)に三田工場竣工。

6月 - 桐灰化学工業株式会社から「桐灰化学株式会社」に商号変更。


1997年(平成9年)3月 - 群馬県藤岡市に藤岡工場竣工。

2001年(平成13年)7月 - 小林製薬株式会社の100%子会社となる。

2005年(平成17年)9月 - 塚本産業より、足の冷えない不思議なくつ下の販売権取得。

2008年(平成20年)10月 - 製造部門(三田工場・藤岡工場)を桐灰小林製薬株式会社に分社。

2020年(令和2年)7月 - 小林製薬に吸収合併され解散[2]

製品

以下の製品は2020年(令和2年)7月に小林製薬へ移管され、「桐灰」ブランドを冠して販売されている。
桐灰カイロ 貼らないタイプ
2021年(令和3年)12月に「桐灰カイロ ニューハンドウォーマー」の製品名とパッケージデザインを刷新してリニューアルした貼らないタイプの使いすてカイロ。レギュラーサイズで24時間、ミニサイズで12時間の持続時間がある。
桐灰カイロ はる
貼るタイプの使いすてカイロ。レギュラーサイズで14時間、ミニサイズで10時間持続する。2021年(令和3年)12月に「桐灰カイロ」ブランドのシリーズ品として「桐灰カイロ 貼らないタイプ」と統一されたパッケージデザインに変更するリニューアルが行われ、「小林製薬」ロゴが新たに表示された。
桐灰カイロ マグマ
2017年(平成29年)9月発売[3]。最高温度73℃・平均温度61℃・持続時間12時間[3]。レギュラー商品より10℃温度が高めに設計されたカイロ[4]2018年(平成30年)9月、ミニサイズの「桐灰カイロ マグマミニ」が発売された[4]。なお、やけどや低温やけど防止のため、固定・圧迫禁止(カイロベルトや腹巻などで固定した状態での使用禁止)、肌や肌に密着した状態(ズボンのポケットなど)での使用禁止、乳幼児や小児・糖尿病等の血行障害がある方への使用禁止、屋内での使用禁止(屋外専用)、使用時間を8時間以内にするなど注意事項が明記されている。2021年(令和3年)12月に「桐灰カイロ」ブランドのシリーズ品としてパッケージデザインを変更するリニューアルが行われ、「小林製薬」ロゴが新たに表示された。
桐灰カイロ 貼るマグマ
2019年(令和元年)10月発売[5]。最高温度65℃・平均温度54℃・持続時間8時間とレギュラー品よりも温度を高めにした貼る高温タイプのカイロ。「桐灰カイロ マグマ」同様にやけどや低温やけど防止のための注意事項が記載されている。2021年(令和3年)12月に「桐灰カイロ」ブランドのシリーズ品としてパッケージデザインを変更するリニューアルが行われ、「小林製薬」ロゴが新たに表示された。
桐灰カイロ マグマ くつ下に貼る
2020年(令和2年)9月発売。くつ下の裏面のつま先に貼って使用するくつ専用カイロ。レギュラー品(桐灰カイロ くつ下用 はる)に比べてつま先部分まで覆う大型サイズとしている。色は黒のみ。なお、本品は小林製薬で発売された製品だが、パッケージ正面に「小林製薬」のロゴを記載していない。
桐灰カイロ マグマ くつ用敷く超ロング
2023年(令和5年)9月発売。くつの中に敷いて使用するくつ専用カイロ。25cmのロングサイズとしている。
桐灰カイロ くつ下用
2021年(令和3年)11月に「桐灰カイロ 足の冷えない不思議な足もとカイロ くつ下用(2012年(平成24年)12月発売)」の製品名とパッケージデザインを刷新してリニューアルした靴下に貼って使用する使いすてカイロ。「に貼る(旧:上からはるつま先)」、「貼る(旧:はるつま先)」、「貼るロング(旧:はるロング)」の3種類があり、カラーは「甲に貼る」と「貼るロング」は黒のみ、「貼る」は黒とベージュの2色展開である。
桐灰カイロ くつ用
2021年(令和3年)11月に「桐灰カイロ 足の冷えない不思議な足もとカイロ 中敷タイプ(2012年(平成24年)12月発売)」の製品名とパッケージデザインを刷新してリニューアルした靴に貼って使用する使いすてカイロ。「敷く(旧:中敷つま先)」と「敷くロング(旧:中敷ロング)」の2種類があり、カラーはベージュのみである。
足の冷えない不思議なくつ下
足冷え専用靴下。詳細記事を参照。
桐灰 寝るとき足ホットン【一般医療機器】
2023年(令和5年)9月発売。就寝時などに足先に折り曲げるように貼り付ける温熱シート。
桐灰 ヒエナース【一般医療機器】
2023年(令和5年)9月発売。レイノー現象や冷えなどの血行不良を緩和するための温熱ホルダーで、温熱シートを専用ホルダーのポケットに入れ、服の上から腕を通して面ファスナーでベルトに固定する。温熱シートのみのつめ替用もある。ECサイト限定発売。
巻きポカ
専用温熱シートを断熱効果と遠赤外線効果を併せ持つ特殊構造のホルダーに入れて巻くカイロ。専用ホルダー付セットには手首用と足首用があり、専用温熱シートのみの取替え用もある。
桐灰 ハエ取りリボン
画鋲を天井などに固定し、吊り下げて使用する粘着剤を用いたハエ用捕獲器。


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