桃組プラス戦記
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桃組プラス戦記
ジャンル
ファンタジー漫画ギャグ漫画
漫画
作者左近堂絵里
出版社角川書店KADOKAWA
掲載誌月刊AsukaコミックNewtype
レーベルあすかコミックス
発表号月刊Asuka:2005年5月号 - 2017年10月号
コミックNewtype:2017年10月24日 -
発表期間2005年3月24日 -
巻数既刊23巻(2024年3月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『桃組プラス戦記』(ももぐみぷらすせんき)は左近堂絵里による日本漫画作品。『月刊Asuka』(角川書店)にて2005年5月号から連載開始。同誌2017年10月号まで掲載後、2017年10月24日よりwebコミック誌『コミックNewtype』(KADOKAWA)へ移籍になった[1]。第20巻時点で累計160万部を突破している[2]

日本童話の体裁をとった学園アクション要素のある人情コメディ漫画である。『月刊Asuka』2006年8・9月号と11月号からはドラマCD応募者全員サービス・通販がスタートした。

『月刊Asuka』2009年1月号には録りおろしドラマCD「犬の戌たる奮闘記ノ章」が封入された[3]

2016年2月に桃組プラス戦記イラスト集「八彩」が発売された[4]
あらすじ

謎の超マンモス学校・私立愛譚学園(しりつあいたんがくえん)に転校してきたトラブル吸引体質の桃園祐喜(ももぞのゆうき)は、転校早々、日本昔話「桃太郎」の生まれ変わりだと告げられる。しかも前世で退治した鬼の呪いをとかなければ18歳までに死んでしまうという事実が発覚する。18歳までにすべての鬼の呪いを解き、自らの幸せを取り戻すことを決意する。
登場人物

声優はドラマCD版。
桃太郎
桃園 祐喜(ももぞの ゆうき)
声 -
皆川純子愛譚学園高等部普通科1年。16歳。この物語の主人公で日本昔話「桃太郎」のモデルになった退鬼師の生まれ変わり。7匹の鬼にかけられてしまった呪いにより、あらゆる災厄を引き寄せてしまう、超トラブル吸引体質である。この体質のせいで、彼の傍にいた人間にも被害が及び、幼い頃から疫病神とも言われてしまっていた。そのせいで友達を作ることを諦めていたが、雪代たちとの出会いによって、体質改善し、友達を作るべく呪いを解くことに努力する。また幼い頃からの体質であるため、小さなトラブルは簡単にかわしており、身体能力は高い方と思われている(雅彦と体質を入れ替えた時)。また桜鬼を攻略した際に、忌憑き太夫(当時の桃太郎)より力を2倍にしてもらうが、体質も2倍になってしまい、後に金色羊の羊原と契約を交わすまで体質が全く抑えられなかった。鬼美によると、今までに生まれ変わった「桃太郎」たちの中で1番早く視覚が覚醒し、「桃太郎」の役者が初代以来すべて揃っている。前世で退治した7匹の鬼の呪いをとかなければ18歳までに死んでしまう。18巻現在は紅、裏葉、宵藍、桔梗、鴇羽を攻略済みで、残りの鬼は2匹。コミックス4巻時点までで判明しているのは飛んできた野球ボールに当たらなくなること。それ以外にも攻略の代価により体質は軽減されてきている。覚醒具は「鬼美弾護」。本来は刀の形をしているのだが、祐喜にあわせて現代の日用品(中にはそうに見えないものもあるが)の姿をしている。最初は学校の購買部に売られている100円のシャーペンの形をしており、こうもり傘、魔女っ子ステッキ、一辺5cmの立方体の箱、そして巨大な裁ち鋏へと変貌を遂げた。今のところ覚醒しているのは(分かっている範囲で)「視覚」と「聴覚」。父親は既に他界している模様。母親は申の前代の正獣基(名前は「高猿寺猩花」)で咲羽とは従兄弟。
少年祐喜
祐喜の心を守る謎の少年。祐喜の「深層意識(こころのなか)」にいる少年で、ネガティヴの化身「心のトゲ」(放っておくと増えすぎて心が壊れる)を狩り取り、祐喜の心の健康を守るのが仕事であるらしい。祐喜の心の中にあるロボットのようなものがある限り、少年は祐喜の心を守るという約束をしているらしいが、祐喜本人は覚えていない。また、祐喜が起きている時に出てくる少年が意地悪なのは、祐喜が無意識にストッパーとして使っているから、らしい。その素顔は、涅人の双児の兄で白の鬼「白霓」。
雉乃木 雪代(きじのき ゆきしろ)
声 - 後藤沙緒里愛譚学園高等部国文科1年。16歳。獣基の紅一点。桃太郎の3匹のお供の一人・雉(きじ)のモデルとなった人物の子孫。3人の中で一番獣基としての血が濃く、それゆえに最初に覚醒する。祐喜を最初に発見したのも彼女である。幼い頃に覚醒したため、桃太郎のために強くなるといってリレーで一等賞を取ったり、桃太郎の劇を見ると感動したりと、桃太郎一筋であった。3人の獣基達は幼馴染で、幼稚舎の頃から一緒であった。よく鼻血を吹くため、美少女が台無し。祐喜が転校してくるまでは自宅通学していたらしいが、祐喜を追って学生寮に入っている。人間の血が混ざっている猿や戌の家とは違って、雉の家は今なお純血を貫いているため、獣基の出生率が非常に悪く、雪代は60年ぶりに生まれた雉の獣基。獣基であった曾祖母で現雉乃木家当主・風代から、あらゆるエリート教育を受けて育てられたため、上品な所作や丁寧な言葉遣いはその教育の賜物。酉(とり)の覚醒具・螺鈿(らでん)を持つ。普段は後ろ頭につけている。
高猿寺 咲羽(こうえんじ さわ)
声 - 寺島拓篤愛譚学園高等部体育科1年。16歳。桃太郎の3匹のお供の一人・猿(さる)のモデルとなった人物の子孫。裕喜の従兄弟。3人の中で2番目に覚醒し、一番攻撃力が高い。「犬猿の仲」という諺にある通り、雅彦とはあまり仲がよくない(一方的に酷い扱いをしているように見られる)。ケンカっ早い性格をしているが、3基の中では祐喜を呼び捨てにしたり、祐喜に呪いの解除を前向きに考えさせたりと友達思い。ただ、自分の家庭事情はあまり話さず、長いこと家に帰っていないらしい(3基の中でも元から学生寮だった)。祐喜とは実の従兄弟関係にあり、叔父は祐喜の担任である高円寺先生である。姫こと桜子とは強化合宿の際に鬼ごっこ、バーベキュー等で凄まじい戦いを繰り広げた。中等部3年の頃は、髪が腰辺りまであった。そして、よく覚醒具を付けて喧嘩をしていた(第1巻番外編より)。また同じ体育科の笑男とは仲が悪い様子。その正体は黄鬼の片割れ。黄鬼戦での「だるまさんがころんだ」の後にそのことが明らかになった。申(さる)の覚醒具・紅蓮(ぐれん)を持つ。今代の正獣基。
犬飼 雅彦(いぬかい まさひこ)
声 - 岸尾だいすけ愛譚学園高等部理数科1年。16歳。桃太郎の3匹のお供の一人・戌(いぬ)のモデルとなった人物の子孫。3人の中で最後(咲羽より2日遅れ)に覚醒する。丁寧な物腰だが、祐喜のこととなると我が身を投げ打ってでも彼を守ろうとする。3基の中ではいじられ役だが、本人はあまり気にしていない(むしろいじめられて喜ぶ性格らしい)。こんな性格のため、出番の割りにインパクトが薄い、と単行本第1巻の描き下ろしネタは全部彼のことが書かれている。3基の中では唯一自宅通学(本当は寮に入りたいらしいが、家を出ることができない小心者)。戌(いぬ)の覚醒具・牙厳(がげん)を持つ。
鬼美(きび)
声 - 遊佐浩二桃太郎が持っている覚醒具「鬼美弾護(きびだんご)」の核的存在。この剣は桃太郎のために成長する。鬼の呪いを解いたことで覚醒具の形も変わるが、元の姿に戻る事も出来る。シャーペンの姿の時に具現化して学ランを着ていた。口調はどことなく京都弁。最初は購買部に販売されている100円の普通のシャープペンの姿をしており、緑鬼の呪いを解いて300円のこうもり傘、青鬼の呪いを解いて1000円の魔女っ子的なステッキ、紫鬼の呪いを解いて一辺5cmの立方体、桜鬼の呪いを解いて巨大な裁ち鋏に変化した。前の桃太郎の生まれ変わりから打ち直され、16年後に姿を見せる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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