桃白白
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桃白白
Taopaipai
ドラゴンボールのキャラクター
登場(最初)原作・其之八十五「殺し屋“桃白白”」
ドラゴンボール・第58話「魔境の聖地カリン」
作者鳥山明
声優大塚周夫(初代)
岸野幸正(2代目)
プロフィール
性別男
肩書き世界一の殺し屋
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桃白白(タオパイパイ)は、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』および、それを原作としたアニメ作品などに登場する架空の人物。

担当声優は、大塚周夫(初代)と岸野幸正(2代目)。
人物像

世界最悪の軍隊レッドリボン軍が雇った世界一の殺し屋。鶴仙人の実弟。髪の毛は辮髪のような長い三つ編みで、前に「殺」、後ろに「KILL YOU!」と文字が書かれた馬掛[注 1]を着ている。エイジ459生まれ[2]で、見た目は中年程度だが実年齢は初登場時で291歳[1][注 2]と高齢。身長178cm、体重70kg[1]。趣味は人殺し、嫌いなものはない[1]

元サラリーマンで、エイジ730、271歳の時に脱サラして殺し屋稼業を始めた[3]。料金は1人殺害につき1億ゼニー。本人いわく「私の仕事料は法外」[4]、「一般庶民が一生働いても払えぬほどの額」[5]孫悟空と対戦した時は「殺し屋さん20周年記念キャンペーン」と称して半額セールを行なっていた[4]

気の扱いに長けており、指や舌の一突きでも人を殺すことができるほどの凄腕の暗殺術を心得ており、剣術にも長ける。悪役の中で初めて悟空を倒したキャラクターである。

上述のようなどこかギャグじみた設定や茶目っ気を含んだ言動を見せることがあるが、性格は冷酷で残虐非道かつ傍若無人。負けそうになると武器、爆弾、だまし討ちなどあらゆる手段を用いて勝とうとする。依頼されればどんな相手でもためらいなく殺し、そうでない者に対しても気分次第で容赦しない。作中では標的ではないウパを見逃したこともあったが、聖地カリンに再び現れた際、ドラゴンボール(四星球)のありかを白状しないため柱に激突させようとしたり、自身の服を半ば無理矢理作らせた仕立て屋に対しては、「代金」という理不尽な理由で命を奪っている[5][注 3][注 4]。復活後に参加した第23回天下一武道会の時も、天津飯たちと話して予選の妨げをした際に審判に注意を受けると「ガタガタぬかすな。お前も死にたいか」と一蹴するという尊大さであった。

後に手術でサイボーグ化し、以前の数倍ものパワーを手に入れて[6]再登場する。サイボーグ化後は、鼻と口元、後頭部の三つ編みに束ねた髪を除いた頭部の大部分、両腕が機械化されている。両手は手首部分から任意に着脱が可能で、右腕にスーパーどどん波を撃ち出す砲身、左腕に仕込み刀がそれぞれ内蔵された。その他、相手をロックオンするシステム、捉えている視覚映像を拡縮する機能などが搭載されており、両目はレンズを用いたスコープとなっている。サイボーグ化した際の戦闘力は210[7][8]
劇中での活躍
『ドラゴンボール』原作・テレビアニメ版

レッドリボン軍に雇われ、同軍本部に呼び出されたのが初登場となる。手始めとしてドラゴンボールを悟空から奪えなかった責任を問われていたブルー将軍の処刑を依頼され「舌だけで殺せる」と宣言、その宣言通り舌でこめかみを貫き殺害。この処刑に対しても殺し代を徴収し、遂行後に「こんな相手で儲かった」とつぶやく。テレビアニメ版ではブルー将軍が金縛りの超能力を使っても通用しなかった。孫悟空暗殺と彼が持っているドラゴンボール奪取の依頼を受け、現地に向かうべく、「ジェット機よりも早い」という理由から本部の柱を一本取り上空へと投げ、飛び乗って聖地カリンへ出向く[9]

到着後、聖地カリンを守る戦士・ボラと交戦。彼は先行してドラゴンボール捜索に当たっていたレッドリボン軍のイエロー隊をほぼ全滅させた屈強な戦士だったが、桃白白の前では赤子同然であった。上空へ吹っ飛ばした後、ボラの槍を投げつけ身体を貫いて殺害。その光景を目の当たりにした悟空が激昂して桃白白に立ち向かってきたため、そのまま対戦することになる。

この初対戦時、悟空の攻撃を軽くあしらった上、彼が放ったかめはめ波を全身で受け止める。これにより服がボロボロになったもののダメージはほとんど受けず、間髪入れず反撃のどどん波を放って悟空を倒し[注 5]、ドラゴンボール奪取に成功(しかし悟空が懐に入れていた四星球のみ見落とした)した。亀仙人と対戦して初めて敗北したときは善戦だった悟空にとって、この敗北は初めての完敗だった。

その後、ボロボロになった服と同じものを仕立屋に依頼するが、直後にレッドリボン軍に連絡した際、悟空が持つ四星球を取り逃していたことを知る。3日後に仕上がった新品の服に着替えると金は払わず、仕立屋に「代金代わりに誰か一人殺す」と告げるが拒否されたため仕立屋を殺害。そしてカリン塔でウパと遭遇し殺そうとしたが悟空の登場により失敗。そのままカリンとの修行を経て強くなった悟空と再度戦うこととなる。戦いの終盤に実力で勝てないことを悟り、土下座して許しを請うことで油断を誘い、手榴弾を悟空に投げつけ自身は上空へ逃れるが、逆に蹴り返され、ボラを殺したのと同じように自身の武器で自滅した[注 6]

カリン塔での決戦で爆死したと思われたが、実際は生き延びていたことが判明。殺し屋稼業で稼いだ資金を全額投資し、サイボーグとして復活する[注 7]。悟空への恨みは大きく、悟空への復讐と兄の鶴仙人から離反した弟子たちの始末のため、第23回天下一武道会に出場。予選で餃子をあっさりと倒し、一回戦でかつての弟分である天津飯と戦う。天津飯たちにとっては鶴仙流の先輩で彼の手の内を知っていることや、少年期の悟空をかつて完膚無きまでに倒したという実力から、「天津飯は試合がやりづらいのでは」とクリリンヤムチャは懸念したが、その予想を覆す結果となり、修行を積んだ天津飯の敵ではなく、逆に桃白白が完膚無きまでに叩きのめされた。追い詰められた挙句「自分に闘い方を教えてくれたあなたに無様な負け方をさせたくないから、退場してください」と憐れみまでかけられたことで逆上し、仕込み刀で切りかかったため、試合の判定では武器使用による反則負け。天津飯の胸にある傷痕は、この時切りつけられたことでできたものである。反則負けとなった後も審判の制止も聞かず、天津飯を殺そうとスーパーどどん波を放つが全く通用せず、反撃されて倒され気絶。試合後は鶴仙人に担がれ退場し、原作では以後登場しない。反則負けが決定した際、天津飯から「武道家としての誇りもなくしてしまったのですか」と軽蔑されており、気絶して鶴仙人に引き渡された際は「二度と我々の前に現れないでください」と告げられた。

試合前に会場を訪れていた鶴仙人と対峙した悟空からは「本当にスゲエのは、桃白白なんかじゃねえさ」と言われており、すでに桃白白は眼中に無かった。
劇場版『摩訶不思議大冒険』

アニメの劇場版にも登場し、第3作目『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』ではミーファン帝国の大臣・鶴仙人の弟という設定で登場している。また、ミーファン帝国の依頼を受け、ドラゴンレーダーを製作したピラフ一味を始末している(ただし直接殺害するシーンはなく、彼らの悲鳴が響くだけである)。

この作品でもボラを殺害した後に悟空と対戦し、どどん波でカリン塔まで吹っ飛ばした。この時の悟空はボラを殺された怒りから冷静さを失い、攻撃も怒りに任せて精神面で実力を発揮できなかったためにあっさり負けたとカリンが説明しており、原作やアニメのように超聖水をカリンから奪う修行もなく、その説明を受けただけの悟空と再度対戦した際には、逆にあっさり倒されている。悟空からドラゴンボール(四星球)を奪ってジェットバイクで逃走を図るも失敗する。また、カリン塔まで飛ばされた悟空を追う際に会った則巻アラレとガジラに手を焼く場面がある。
『ドラゴンボールZ』

『Z』第170話では、殺しのプロフェッショナルとしてギャングのバーボンの用心棒をしており「桃白白先生」と呼ばれていたが、誰も殺す者がいなかったため退屈していた(本人いわく、殺害したい者がいたら一人5000万ゼニーで引き受けるとのこと)。バーボンに反抗したラオ・チュウを圧倒するが、孫悟飯の出現により悟飯が悟空の息子だと聞き、悟空に敗北したこと(彼の反応からして、トラウマになっている様子)を鮮明に思い出してしまい「(バーボンの)用心棒はやめた」と言い出し、折った木を放り投げて飛び乗りそのまま逃亡した。このときラオにトドメを刺そうとスーパーどどん波を放っているが、ラオをかばった悟飯にはまったく通用しなかった。

『Z』第174話ではギャングのウォッカの用心棒をしており、ドラゴンボールを集めていた(そのうちの2つは偶然見つけた)が超サイヤ人となった悟空と遭遇。この時彼は金髪の男が悟空だと知ると「しまった…」と呟いていた。腕の刀を出して倒す隙を窺っていったが、結果的に「体調が悪い」と誤魔化し悟空を倒すことはできなかった。その後、ドラゴンボールの交換条件として知恵の輪を悟空に渡して時間を稼いでドラゴンボールを奪って逃亡するが、水浴びをしている所を一晩かかって知恵の輪を解いた悟空に瞬間移動で追いつかれ、結局は持って行かれてしまい、ウォッカとともに呆然と悟空を見つめることしかできなかった。
桃白白の技


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