この項目では、コンピュータゲームシリーズ第1作目について説明しています。
シリーズ全般については「桃太郎伝説シリーズ」をご覧ください。
1998年に発売された同名シリーズ作品については「桃太郎伝説 (1998年のゲーム)」をご覧ください。
アニメ作品については「桃太郎伝説 (アニメ)」をご覧ください。
「桃太郎電鉄」とは異なります。
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桃太郎伝説ジャンルRPG
対応機種ファミリーコンピュータ (以下FC)
X68000
開発元ハドソン
発売元ハドソン
ディレクターさくまあきら
音楽関口和之
国本剛章(金太郎の村の曲とレベルアップ時のジングル)[1]
美術土居孝幸
シリーズ桃太郎伝説シリーズ
人数1
メディア2メガビットロムカセット[2] (FC)
5.25インチ2HD (X68000)
発売日 1987年10月26日 (FC)
1988年2月26日 (X68000)
その他型式:
HFC-MO (FC)
ZH-1053 (X68000)
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『桃太郎伝説』(ももたろうでんせつ)は、1987年10月26日にハドソンより発売されたファミリーコンピュータ用コンピュータRPG。略称は「桃伝」(ももでん)。「マル超シリーズ」の第3弾ソフト[3]。
おとぎ話の『桃太郎』を題材にした本作は平易で初心者にもやさしいと評価された(#評価)。その後1988年2月26日発売のX68000版を始め、リメイク作品である『桃太郎伝説ターボ』『桃太郎伝説モバイル』(#リメイク版)、リブート作品である『桃太郎伝説』(1998年)が発売された。 物語の大筋は、主人公の桃太郎がイヌ、サル、キジをお供に引き連れて鬼ヶ島の鬼を退治するという、おとぎ話の『桃太郎』を基にしつつ、『花咲かじいさん』『金太郎』『浦島太郎』など、他の有名な日本のおとぎ話の登場人物や逸話を交えた独特な世界が構築されている。 舞台設定に合わせてゲーム内の用語も和風になっており、一般のRPGにおける「レベル」「経験値」を「段」「心」、「HP」「MP」を「体」「技」、「魔法」にあたるものを「術」、通貨を「両」と表記する。 戦闘で相手を倒すことを「こらしめる」と表現し、主人公たちは戦いによって相手の命を奪うことはない。同様に、敵として相対する鬼たちも人間を殺したり痛めつけたりといった血生臭い悪行を働くことはない[4]など、昔話のように明確な生死の表現を避けていることも特徴である。 FC版のパッケージの表面に「コミカルRPG」と記されているようにギャグ要素の強い内容で、芸能人や時事的な出来事をパロディにしたネタが多く盛り込まれている。
ゲーム内容
特徴的なシステム
桃太郎の年齢が作中で経過する。プレイ時間が2時間経過するごとに桃太郎が1歳ずつ年をとり、それに合わせて「つよさ」画面の桃太郎のグラフィックが変化する。いくら年をとっても能力値が下がることはなく、ゲームのクリアにも影響しないが、8歳以下の状態では後述の「希望の都」にある銭湯で女湯に入ることができる。
「術」は攻撃用や回復用など全部で8種類ある。いずれも戦闘やレベルアップ等では習得できず、各地にいる仙人に会い、仙人が課す修行をこなすことによって会得する。
プレイヤーキャラクターは桃太郎1人のみであるが、旅の途中で出会うイヌ、サル、キジにきびだんごを与えてお供にすることができ、お供にすると桃太郎の攻撃力と守備力が上がる。
戦闘システムは以下のような特徴がある。
画面表示は正面を向いた敵キャラクターのみ画面に表示する方式(フロントビュー)。
基本的には1対1の戦闘であり、敵は一度の戦闘で常に1体のみ出現する。また、同一ターンにおいては常に先に桃太郎が攻撃し、そのあとに敵が攻撃する。ただしエンカウントした直後に先制攻撃を受けることがある。
イヌ、サル、キジはNPCとして独自の判断で戦闘に参加する。さくまあきらによると、これはRPGの戦闘でAIが導入された初めての例だという[5]。またイヌ、サル、キジは敵の攻撃を受けることはなく、体力やレベル(段)の概念もない。
戦闘中、体力の低下に比例して攻撃力が低下する。
戦闘終了後に段(レベル)が上がる際、体力と技が全回復する。
桃太郎にダメージを与える攻撃を仕掛けてこない敵キャラクターとエンカウントすることがある。
びんぼうがみ(貧乏神) - 1ターンごとにお金を1両ずつ盗んでいく。
ふくのかみ(福の神) - クイズを出題し、正解するとお金をくれる。
ユキだるま - 斉藤由貴をモデルとした女性の顔の雪だるま。攻撃は仕掛けてこずすぐに立ち去る。質問をしてくることもあり、その返答次第では「ユキのおにぎり」がもらえることがある。
せきひん(赤貧) - 持ち金の半分を盗むことがある。
ゲームデータのセーブはパスワード方式。パスワードは「天の声」と呼ばれ、村や都にある神社の神主から聞ける。
村や都には以下のような施設がある(場所によってはこれら以外の施設もある)。
神社 - 神主から天の声を聞くことができる。また、次の段に上がるまでの心の数を教えてくれる。体力が0になり死亡した場合、持ち金が半分になり、最後に天の声を聞いた神社で復活する。
質屋 - 持ち物を売却できる。後のシリーズ作品と違い、質屋以外の店で道具を売ることはできない。
宿屋 - 宿泊して体力と技を回復できる。ゲームの開始地点から遠く離れた場所にある宿屋ほど宿泊料は高くなる。
茶店 - 食べ物や冒険に役立つ道具を販売している。
兵具店 - 武器と防具を販売している。
易者の家 - 冒険のヒントとなる情報を有料で提供している。
といちや - お金を1000両単位で預けることができる。その際には100両の手数料が必要。後のシリーズ作品と違い、持ち物を預かってもらうことはできない。
術
きんたん(金丹)
桃太郎の体力が20回復する。「一角仙人」から授かる。
ろっかく(鹿角)
戦闘中に最大技数の25%を消費して会心の一撃を繰り出せる。「大地の仙人」から授かる。
いなずま(稲妻)
フィールド上やダンジョン内の一部の岩の前で使用すると、その岩を破壊できる。戦闘中に使うと敵にダメージを与える。「尸解
ひえん(飛燕)
これまで天の声を聞いたことがある村や都まで飛んでいける。天の声を聞かないと行先に登録されない。すずめのお宿は天の声を聞くことができないので飛べない。「天の仙人」から授かる。この術を使用すると、フィールドマップ上を目的地まで高速・最短経路で移動する。
ほうひ(放屁)
文字通りオナラをする。人の前で使用すると、その人が前後左右にどく。ある人物に対して使った場合は別の効果がある。「ひとりでも仙人」から授かる。
まんきんたん(万金丹)
桃太郎の体力が最大値まで回復する。「ダメ仙人」から授かる。
ふゆう(浮遊)
通常は歩くとダメージを受ける毒の沼地や血の池の上を無傷で通過できる。「那由他の仙人」から授かる。
だだぢぢ
戦闘中に最大技数の37.5%[6]を消費して大ダメージを与える最強の術。