桃太郎伝説シリーズ
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「桃伝」はこの項目へ転送されています。桃太郎伝説シリーズ第一作目については「桃太郎伝説」をご覧ください。

桃太郎伝説シリーズ
ジャンルRPG
開発元ハドソン
発売元ハドソン
主な製作者さくまあきら(ゲーム監督)
土居孝幸(キャラクターデザイン)
関口和之(音楽)
宮路一昭(音楽、一部作品[1]
池毅(音楽、一部作品[2]
1作目桃太郎伝説
1987年10月26日
最新作桃太郎伝説モバイル
2011年4月18日
スピンオフ作品桃太郎電鉄シリーズ
桃太郎活劇
桃太郎電劇
桃太郎電劇2
桃太郎道中記
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桃太郎伝説シリーズ(ももたろうでんせつシリーズ)は、ハドソンより発売されたコンピュータRPGのシリーズ名。

「桃伝」(ももでん)という略称でも認知されている。同じ作者の別シリーズ『桃太郎電鉄』は「桃鉄」(ももてつ)と呼び、「桃伝」と区別している。

派生タイトルとして、前述のコンピュータボードゲーム『桃太郎電鉄』シリーズのほか、アクションゲーム桃太郎活劇』などがある。

本シリーズや『桃太郎電鉄』シリーズなど、桃太郎の名が冠されたすべてのシリーズ作品の総称としては「桃太郎シリーズ」と称される。
概要

おとぎ話『桃太郎』を題材にしたRPGシリーズで、監督はさくまあきら、イラストは土居孝幸、音楽はサザンオールスターズ関口和之が、一部作品では「キャプテン翼J」のオープニングテーマ『Fighting!』を手掛けた宮路一昭と、ドラゴンボールの主題歌「魔訶不思議アドベンチャー!」を手掛けた池毅も音楽を担当している。

第1作目の『桃太郎伝説』はファミリーコンピュータ(ファミコン)用ソフトとして1987年10月26日ハドソンより「マル超シリーズ」のVOL.3として発売され、売上100万本を達成[3]。なお同作はハドソン初のRPGでもある。

物語の大まかな流れは、主人公の桃太郎がイヌサルキジをお供につけて鬼が島を退治するという、昔話の『桃太郎』を踏襲した内容だが、物語の中では『花咲かじいさん』や『金太郎』、『浦島太郎』など、他の昔話のキャラクターが数多く登場する。

ゲームシステムは一般的なRPGと同様だが、鬼や妖怪などが敵として登場し、レベルを「」、経験値MPHPをそれぞれ「心」「技」「体」と呼び、通貨単位を「」とするなど、和風仕立てになっている。

敵を倒すことを「こらしめる」と表現し、相手の命を奪うことはない。また、桃太郎たちの体力が0になることを「ちからつきる」と表現し、桃太郎以外に仲間がいても桃太郎が力尽きた時点で全滅扱いになる。

ギャグ要素が強く、発売当時に流行していたテレビ番組(『なるほど!ザ・ワールド』など)のネタや話題の人物を思わせるキャラクターが多く登場する。

1989年から1991年にかけては、本シリーズを元にしたテレビアニメ『桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND』『PEACH COMMAND 新桃太郎伝説』がテレビ東京系などで放送された。
お供について

旅の途中では、イヌサルキジが登場し、昔話の『桃太郎』のように「きびだんご」をあげることで仲間になる(『桃太郎伝説II』ではきびだんごがなくても仲間になる)。彼らにはいろいろな能力(作品によって異なる。以下に示すのはその一例)があり、移動中や戦闘中に桃太郎をサポートする。

お供がいると桃太郎の能力値が上がるが、お供が離れる特技の最中は一時的に下がってしまう。
イヌ
特技は、周辺に他のお供がいないかの調査や、足元を掘ってアイテムを見つけることなど。戦闘中は噛むことで攻撃に参加する。花咲かじいさんの飼い犬。
サル
特技は、舟を漕いだり、「きんとうん」を呼ぶことなど。戦闘中は引っ掻くことで攻撃に参加する。初代では、ある場所に立つ松の木に縛り付けられている。
キジ
特技は、周辺地形の偵察や、医者を呼んでくることなど。戦闘中はつつくことで攻撃に参加し、体力回復の術を桃太郎たちに使うこともある。つづらに閉じ込められていることが多い。
術について

このシリーズでは、一般的なRPGにおける「魔法」「MP」のことをそれぞれ「術」「技」と呼び、「術」を使う際は、一部を除き「技」を消費する。この「術」は、桃太郎や仲間(『桃太郎伝説II』、プレイステーション版)が仙人の庵で修行を受けることで会得できる。修行の内容は、「仙人と戦って勝利する」「長い話を聞く」「巻物をさがす」「10000両払う」など様々である。なお、『桃太郎伝説外伝』や『新桃太郎伝説』の桃太郎以外の仲間は「段」の上昇で会得する。以下、代表的な術の一部を紹介する。
きんたん(金丹)
体力を回復できる術。上位版として「せんきんたん」「まんきんたん」などがある。
ろっかく(鹿角)
敵全員に会心の一撃を与える強力な攻撃の術。最大技数の何割か(割合は作品によって異なる)を消費する。『外伝』の鹿角仙人は技数5で使用できる。
いなずま(稲妻)
稲妻を発生させる術。戦闘で敵を攻撃できるほか、道を塞ぐ岩を破壊できる。
ひえん(飛燕)
一度訪れたことのある村まで瞬時に移動できる術。『外伝』(ゲームボーイ版を除く)では地獄の他の階層に移動できる「じごくひえんの術」がある。
ふゆう(浮遊)
宙に浮かび、毒の沼地や穴の上を通過できるようになる術。
システムの特徴
段が上がると体力・技が全回復する
段(レベル)が上がる際に体力と技が最大値まで回復する。このシステムは、後に他のゲームでも採用されている。
修行によって術を覚える
攻撃や回復など様々な効果をもたらす「術」は、仙人の修行を受けることで習得できる。修行内容は「戦闘に勝つ」「岩を108回叩く」「長話を聞く」など多岐にわたる。
といちや(
十一屋)の存在
村や都の中には、道具やお金を預かってくれる「といちや」というお店がある。預けた道具やお金はどこの村・都のといちやからでも引き出すことができる。お金を長く預けておくと利息をつけてくれるのが特徴で、1000両か100両単位(作品によって違う)で預けられ、1両から引き出せる。第一作目ではお金を預ける場合に限り手数料を取られたが、それ以降の作品では無料となった。
経過時間が記録される
ゲームを開始してからの経過時間が記録されるようになっている。現在では経過時間が記録されるゲームは珍しくないが、桃伝シリーズでは早くからこのシステムを搭載していた。「つよさ」の画面を表示させることで時間の進行を一時的に止めることができる。初代では、経過時間が年齢(2時間経過ごとに1歳ずつ歳をとる)で表示され、年齢が上がると「つよさ」の画面で表示される桃太郎のグラフィックが変化する。以降のシリーズでは秒単位(一部作品は分単位)で表示されるようになった。
「死」の概念の否定
本シリーズにおいて、桃太郎とその仲間たちは、立ち向かってくる鬼や魔物を1匹たりとも殺害することはない。相手の体力を0にすることは、本作ではすなわち「降参・改心させる(懲らしめる)」行為と位置づけられている。逆に、桃太郎たちが敵に倒されたり、毒の沼地などで体力が0になった場合も、「死亡」ではなく「怪我による戦闘不能」とみなされる(ただし、イベントによりフグ毒にあたり死亡するという表現はある)。
個性的な敵キャラクターの数々
桃伝シリーズに登場する敵キャラクターは、鬼、動物、妖怪などさまざまだが、見た目のみならず能力も個性的なものが多い。例として、クロガッパ(アイテムやお金を盗んでそのまま逃げ去る)、無無(相棒を倒さない限り無敵)、じゅむへんく(パーティの中で最も体力が低いキャラクターを集中攻撃する)などが挙げられる。また、芸能人や時事ネタなどをパロディにしたギャグ敵が登場するのもシリーズの特徴である。例として、わかだいしょう(ヘビの敵「あおだいしょう」がギターを持っている。「若大将」(加山雄三)のパロディ)、あかおにホーマー(ボブ・ホーナーのパロディ)、きんぎんパールプレゼントのオニ(「きんのオニ」「ぎんのオニ」「パールのオニ」の色違い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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