栄駅(さかええき)は、愛知県名古屋市中区栄3丁目にある、名古屋市営地下鉄の駅である。 名古屋市の中心部栄に位置し、名古屋市営地下鉄においても要となる駅である。名城線北部駅務区栄管区駅が管轄する駅であり、東別院駅?志賀本通駅までの各駅(上前津駅、久屋大通駅、名古屋城駅を除く)及び、茶屋ヶ坂駅、自由ヶ丘駅を管理している。[3] 東山線と名城線が乗り入れる。東山線にはH10、名城線にはM05の駅番号が付与されている。また名古屋鉄道(名鉄)瀬戸線の栄町駅と乗り換えが可能であり(連絡改札口はなく、乗り換えの際は一旦改札外に出る必要がある)、地下鉄久屋大通駅(連絡運輸はない)とも地下街などで連絡している。 地下駅。東山線は島式ホーム1面2線、名城線は相対式ホーム2面2線で東山線・名城線とも可動式ホーム柵が設置されている。 アクセントカラーは東山線・名城線とも橙色。 ホーム路線方向行先 栄駅は建設当初から乗換駅となる構想があり[9]、それを前提に設計された[9] ため、非常に簡単に乗り換えができる。 朝のラッシュ時間帯は千種駅から名古屋駅にかけて発車が遅れることが多く、栄駅でも、停車中の列車に後続列車が追いついて手前で停止することがしばしばある。 終電近くになると東山線と名城線との相互接続を行うため、当駅で数分程度停車する列車がある。本山駅においても同じ理由により一部列車にみられる。 東山線ホームは古い構造であるため、天井が低く、やや圧迫感がある。また、利用者が非常に多いにもかかわらず島式1面の狭隘なホームであるため、曜日・時間帯を問わず全般的に混雑している。 周辺に広大な地下街が広がり商業施設が密集しているため、コンコースから地上へのエレベーターの設置が難しいのが、構造上の難点として挙げられる。地上へのエレベーターは8番出入口のサンシャイン栄、もしくはオアシス21のいずれかを利用することとなる(ただし後者は早朝・深夜帯の利用制限あり)。地下鉄の駅名が書かれた出入口は東山線側に9ヶ所、名城線側に8ヶ所ある。 栄駅名城線ホームに進入する列車は警笛の吹鳴が義務付けられている(東山線、名城線ホーム共に駅手前に標識があるが、両線ともホーム柵が設置されているため、基本的に警笛を鳴らさない)。 1965年10月15日の名城線開通から1966年2月1日の料金(運賃)改定までの3か月半、東山線20円・名城線10円(いずれも大人)の乗切制であったため、両線間に連絡改札口が設置されていた[10]。 東山線は伏見寄りに片渡り線があり、1番線から高畑方面や藤が丘方面への折り返しが可能である。近年では2022年8月17日、亀島駅にて発煙が発生し運転見合わせになった際に使われた。[11]また、1957年に東山線が当駅まで開業してから1960年に池下駅へ延伸されるまで、本線を暫定的に検車区として使用していた。その名残で池下・藤が丘側のトンネルは若干幅が広くなっている。 年度別乗車人員(名古屋市統計年鑑より)年度東山線乗車人員(人/日)名城線乗車人員(人/日)乗車人員合計(人/日) 名城線の駅の中では最も多く、東山線の駅の中では名古屋駅に次いで2番目に多い。ただし上記の数値に乗り換え人員は含まない。 名鉄交通広告の公式サイトによると、当駅の2017年度の1日平均乗降客数は226,871人である[12]。(名鉄瀬戸線の栄町駅は含まない) 詳細は「栄(名古屋市)」を参照。 栄は名古屋市最大の繁華街である。100メートル道路(久屋大通)に沿って矢場町から栄駅を抜け外堀通までは都市公園(久屋大通公園)となっており広域に及ぶ。公園内には名古屋テレビ塔もあり、各種イベントが盛んに行われている。 栄駅付近の広小路通(愛知県道60号名古屋長久手線)の地下(東山線栄駅は錦通の地下に位置する。)、オアシス21の地下(吹き抜け構造)、栄駅からテレビ塔周辺までの久屋大通公園地下など、栄には広大な地下街が広がる。松坂屋、三越、ラシック、スカイル、パルコ、ナディアパークなどの大型ショッピング施設が続く。 夜も賑やかでありネオンで彩られる。栄エリアは繁華街と同時に3つの歓楽街も有しており、当駅の北西側の錦三丁目(錦三(きんさん)、南東側の女子大小路(栄ウォーク街)、南西側の住吉・プリンセス大通といった歓楽街がある。愛知県立美術館・愛知県芸術劇場などが入る大型文化施設「愛知芸術文化センター」と、NHK名古屋局、オアシス21、名古屋テレビ塔(栄のテレビ塔)もこの近隣にあるが、この方向(当駅の北東側)は歓楽街にはなっていない。 オアシス21にはバスターミナルも設置されており、名古屋市中心街では、名古屋駅前に次ぐバス交通の要所となっている。名古屋テレビ塔(栄のテレビ塔)は観光スポットであり、夜間のテレビ塔へのスポットライトも街を彩る。 当駅のすぐ西側を南北に通過する道は大津通である。名城線は久屋大通の地下を通っている。
概要
歴史コンコース
1950年(昭和25年)1月19日:建設省告示第9号で計画決定[4]。
1954年(昭和29年)8月:名古屋駅 - 当駅間を着工[4]。
1957年(昭和32年)11月15日:1号線(現・東山線)の栄町駅として開業[2]。
1960年(昭和35年)6月15日:池下駅までの延伸開業に伴い途中駅になる[2]。
1965年(昭和40年)10月15日:2号線(現・名城線)の駅が開業。乗換駅となる[2]。
1966年(昭和41年)6月1日:栄駅に改称。
1967年(昭和42年)3月30日:金山駅 - 当駅間の延伸開業により、2号線の駅も途中駅となる[2]。
1983年(昭和58年)8月16日:駅構内の変電所より出火、3時間以上燃え続ける。消防隊員2人が殉職したほか、列車も運行停止した[5]。
2011年(平成23年)2月11日:manaca運用開始。
2015年(平成27年)11月8日:東山線で可動式ホーム柵使用開始。
2018年(平成30年)12月7日:当駅が改修工事の対象となる[6](工事は2019年度から実施[6])。
2020年(令和2年)
8月2日:名城線4番線で可動式ホーム柵使用開始[7]。
8月23日:名城線3番線で可動式ホーム柵使用開始[7]。
10月27日:東山線ホームA階段付近に名城線市役所方面との乗り換えエレベーターが供用開始。これによって東山線と名城線がエレベーター利用のみで改札内乗り換え可能となる。
2023年(令和5年)11月6日?2024年(令和6年)9月30日(予定):明るく清潔感のある快適・便利な駅空間を提供できるよう名城線ホームのリニューアル工事を実施。[8]
駅構造
のりば
1 東山線-東山公園・藤が丘方面
2名古屋・高畑方面
3 名城線
名港線左回り上前津・金山・名古屋港・新瑞橋方面
4 名城線右回り名古屋城・平安通・大曽根方面
栄駅構内図
乗り換え 階段東山線ホームと名城線への連絡階段名城線ホーム
A階段・B階段(名城線右回りホーム←→東山線ホーム)
東山線ホームでは高畑寄りにあり、名城線右回りホームではコンコース中央にある。
C階段(名城線右回りホーム・左回りホーム←→東山線ホーム)
東山線ホーム、名城線ホーム共にホーム中央にある。
名城線のどちらのホームにもつながっているが、途中狭い部分があるために混雑する。(横幅は人2人分)
踊り場でB階段とつながっている。
D階段(名城線左回りホーム←→東山線ホーム)
東山線ホームでは藤が丘寄りにあり、名城線左回りホームではホーム中央に出る。
名城線ホーム←→名鉄瀬戸線
コンコース内にある、一番大曽根寄りの階段が便利。
東山線ホーム←→名鉄瀬戸線
1番藤が丘寄りの階段が便利。
駅施設北改札口
利用状況
2004年(平成16年)72,44334,750107,193
2005年(平成17年)74,72034,914109,634
2006年(平成18年)73,72934,704108,433
2007年(平成19年)72,65833,715106,373
2008年(平成20年)72,26333,039105,302
2009年(平成21年)69,46231,995101,456
2010年(平成22年)68,29130,68298,973
2011年(平成23年)71,49333,646105,139
2012年(平成24年)73,84834,669108,517
2013年(平成25年)75,72735,684111,411
2014年(平成26年)75,47435,735111,209
2015年(平成27年)77,66336,874114,537
2016年(平成28年)77,76336,971114,734
2017年(平成29年)76,35236,452112,804
2018年(平成30年)74,71735,767110,484
2019年(令和元年)74,08535,816109,901
駅周辺
概要
主な施設テレビ塔とセントラルパーク明治安田生命名古屋ビル
ドン・キホーテ名古屋栄店
森の地下街
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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