栃木県消防学校
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栃木県消防学校

学校種別消防学校
設置者栃木県
設立年月日1962年(昭和37年)7月
共学・別学男女共学
コース消防職員教育、消防団員教育
所在地321-0414
栃木県宇都宮市中里町248
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯36度40分35.3秒 東経139度54分16.5秒 / 北緯36.676472度 東経139.904583度 / 36.676472; 139.904583座標: 北緯36度40分35.3秒 東経139度54分16.5秒 / 北緯36.676472度 東経139.904583度 / 36.676472; 139.904583
公式サイト ⇒公式サイト
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栃木県消防学校(とちぎけんしょうぼうがっこう)は、栃木県が設置する消防学校栃木県内の消防本部で新規採用された消防職員を対象とした初任教育をはじめとして、消防職員・消防団員を養成するための教育訓練を実施している[1]。校内に栃木県防災館備蓄倉庫を併設し、栃木県消防防災総合センターを形成する[2]
教育訓練

消防学校の教育訓練は、大きく消防職員教育と消防団員教育に分けられ、対象者によって細分される[1]。半年に渡って実施される消防職員教育の初任教育以外は、短期のものが多い[3]

消防学校は栃木県県民生活部消防防災課が所管し、校長教頭・職員9人の計11人で運営する[4]。職員9人のうち、4人は派遣職員である[4]。このほか、県内各消防本部の総務課長(または相当職)、栃木県消防協会事務局長、県消防防災課課長補佐、消防学校長で構成する学校運営協議会が関与する[5]
消防職員教育

初任教育、専科教育、幹部教育、特別教育に分けられる[6]1962年(昭和37年)の開校から2017年(平成29年)度までに延べ15,929人が修了した[7]。すべての課程を終えることを修了と称し、修了生は修了証書が交付される[8]。ただし、初任教育の修了生は卒業証書を授与され、その他の修了生は修了証書に加え、栃木県章をあしらった記念章も授与される[8]

初任教育は、新規採用または過去に初任教育を受講していない消防職員を対象として、2018年(平成30年)度は4月9日から9月21日までの115日間開講した[9]。学生はこの間、倫理法規・服務と勤務などについて学ぶ基礎教育を62時間、予防広報・危険物・火災防禦などについて学ぶ実務教育を212時間、消防活動訓練・救助訓練・機器取扱訓練などを実践する実科教育を531時間履修する[10]。初任教育の伝統行事として長距離歩行訓練がある[11]。体力づくりや助け合いの精神の育成を目的に行われるもので、少なくとも平成初期から行われていた[11]。2021年(令和3年)は5月25日に実施し、消防学校から宇都宮市道場宿町までの往復約40 kmを約10時間で全学生が完歩した[11]。ただ歩くだけでなく、往路は約50 kgの人形を担架で運ぶ訓練も併せて行われた[11]

専科教育は、警防科・特殊災害科・予防査察科・火災調査科・危険物科・救急科・救助科に細分され、それぞれの専門職員を養成する[12]。毎年開講する科と隔年開講の科が存在し、科によって開講日数が異なる[12]。2018年(平成30年)度は危険物科以外は開講し、最短の特殊災害科は7日間、最長の救急科は41日間の教育訓練が実施された[13]

幹部教育は、消防司令補消防士長対象の初級幹部科と、消防司令・消防司令補(人事・業務管理担当)対象の中級幹部科に分けられ、初級幹部科は10日間、中級幹部科は5日間受講する[12]。上級幹部科、新任消防長研修が開講される年もある[7]

特別教育は水難救助科(8日間)と救急救命士処置範囲拡大等追加講習(講習内容により日数は変動)を毎年開講し、必要に応じてその他の科目・講習を開くことがある[14]
消防団員教育

基礎教育、幹部教育、特別教育に分けられる[13]。1962年(昭和37年)の開校から2017年(平成29年)度までに延べ48,691人が修了した[7]

基礎教育は実務経験3年未満の消防団員を対象に開講し、7時間の課程を1日間履修する[15]

幹部教育は指揮幹部科(現場指揮課程)と指揮幹部科(分団指揮課程)に分かれ、2日間履修する[15]。現場指揮課程は消防団で部長または部長と同等程度の経験を持つ班長以上の消防団員(=初級幹部)、分団指揮課程は分団長・副分団長(=中級幹部)を対象とする[13]。いずれも2日間履修する[13]

特別教育は基礎教育・幹部教育の対象にならない消防団員に対して、必要に応じて開講する[15]。過去に運転専科、現地教育の課程が開講されたことがある[7]
学校施設災害救援車車庫

校舎は、教室や実験室、校長室などのある本館(鉄筋コンクリート構造2階建て、延床面積1,347.12 m2)、寄宿舎に当たる宿泊研修館(鉄筋コンクリート構造3階建て、延床面積2,172.14 m2)、屋内訓練場鉄骨構造2階建て、延床面積1,321.48 m2)が渡り廊下でつながっている[16]。そのほか地上8階地下1階建ての主訓練棟と地上5階建ての補助訓練棟、水難救助訓練施設、防災訓練場などがある[17]

栃木県消防防災総合センターの施設として、栃木県防災館・備蓄倉庫・災害救援車車庫がある[18]


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