柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」
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柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」
著者
柴田元幸高橋源一郎
イラスト大塚砂織
発行日2009年3月16日
発行元河出書房新社
ジャンル対談
日本
言語日本語
形態並製本
ページ数232
コードISBN 978-4-309-01917-8

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『柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」』(しばたさんとたかはしさんのしょうせつのよみかた、かきかた、やくしかた)は、柴田元幸高橋源一郎の対談形式による小説入門書[注 1]

2009年3月16日、河出書房新社より刊行された。装丁は松岡史恵。装画は大塚砂織。2013年4月6日、『小説の読み方、書き方、訳し方』と改題され、河出文庫として文庫化された。
内容

タイトル初出備考
柴田さんが高橋さんに聞いた「小説の書き方」『
文藝』2006年夏号
「高橋源一郎特集」高橋の発言は以下のとおり。
「僕が『風の歌を聴け』を初めて読んだ時驚いたのは、方向は違うんだけれども、この人も同じことをやっているなと思ったからです。それが一ページ目でわかった。あれは日本文学じゃないんですね。形そのものが。それがやっぱり、僕には大きかった。」[2][注 2]「僕は、小説については、きわめて楽観主義的です。なぜなら、小説より面白いものは、この世に存在しないんですからね。」[3]
高橋さんが柴田さんに聞いた「小説の訳し方」語り下ろし
高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える
「小説の読み方」海外文学篇『文學界』2002年12月号
高橋さんと柴田さんが選んだ60冊で考える
「小説の読み方」日本文学篇語り下ろし柴田は「海外に紹介したい日本の小説というテーマで」30冊を選んでいる。文芸編集者ゲイリー・フィスケットジョンが携わった「ヴィンテージ・コンテンポラリーズ」シリーズが全体のイメージの元になったという[注 3]
高橋は自著『ニッポンの小説』(文藝春秋、2007年1月)の中で考えていたことをモデルとして30冊を選んだ[5]
柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」『文藝』2009年春号
「柴田元幸特集」柴田は次のように述べる。
「中学の時に職業適性検査というのをやったんですが、僕の適性とやりたいことがまったく合わないんです。適性はもう事務能力が抜群で(笑)。事務の仕事に就いたらいいって結果が出てくるわけです。やりたいことっていうのは、芸術とかそういうことなわけですよね。結局今、翻訳をやっているっていうのは、翻訳って事務能力の問題だという面もすごく大きいので、それを生かしつつ、芸術に間接的に関わっている、ってちゃんと……」[6]

脚注
注釈^ 版元の公式サイトの紹介文には「日本を代表する作家と翻訳者が贈る、初の“三位一体”小説入門」とある[1]
^ この対談が掲載された『文藝』2006年夏号の別のページでも、高橋は村上春樹の『風の歌を聴け』に言及している。『群像』1979年6月号を書店で手にし、そこに載っていた『風の歌を聴け』を読んだときの思い出をこう語っている。「たぶん僕はそれを読んで、世界で一番衝撃を受けた人間かもしれない。僕はその前に十年分読んでいて新しい作家なんか誰もいなかったので安心してたんです。それが一ページ目を読んで『……いたよ』って(笑)」
^ ミシマ社が2010年に行ったインタビューに対し、柴田はこう答えている。「アメリカでヒットだったのはこれですよね。ビンテージ・コンテンポラリーズ(Vintage Contemporaries)っていうシリーズ。このシリーズは80年代後半の大ヒットなんですよね。レイモンド・カーヴァーなんかもここに入ったし、これで若者が純文学を読むっていう波をもう一回戻したすごいシリーズですね」[4]

出典^柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方 :柴田 元幸,高橋 源一郎|河出書房新社


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