加賀三湖(かがさんこ)は、石川県南部の小松市、加賀市に点在する三つの潟湖、今江潟、木場潟、柴山潟の総称である。江沼郡はこの三湖と近隣の川に由来する。今江潟の全面と柴山潟の約6割は1952年から1969年にかけて干拓され、主に農地として利用されている。
干拓以前は梯川から加賀三湖、動橋川は自然の水路としてもつながり、至近の大聖寺川まで約3 kmの陸路を経て現在の石川県と福井県の県境の大聖寺川河口に至るまで船での移動が出来たと言われる[1][2]。 今江潟 小松市に存在した。かつては大和蜆の産地であったが、前述のとおり干拓された。 河川 周辺 木場潟 小松市に存在する。唯一干拓されずに調整池として残された。面積1.13 km2、水深2 m、湖周6.4 km。汚水の流入により水質汚濁が進み、ビオパーク方式等により水質浄化に取り組んでいる。カヌー競技の世界大会も行われる。美しい日本の歩きたくなるみち500選に認められる。 小松市は旧大聖寺川で運行されていた流し舟(大聖寺流し船、2020年4月廃止)を譲り受け、木場潟南園地を周遊する舟として改修し2020年9月20日から土日祝日に運航されることになった[4]。 河川 坊川は、大日川ダムの水を導水路によって放水されている。 周辺 ギャラリー 柴山潟 主に旧東谷奥村を水源とする二級河川動橋川が流れ込み終え加賀市に存在する。承応年間に潟の中から温泉が湧き出しているのが発見され埋め立てが試みられたが果たせず明治時代になり、ようやく端の方から埋め立てられ片山津温泉として利用された。今江潟と同時期に干拓され約3分の1が残り、潟から日本海に至る二級河川の新堀川はこの時砂丘を切り開きできた放水路である[5]。
今江潟
所在地 日本
石川県小松市
成因潟湖
プロジェクト 地形
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干拓前は、木場潟からの水が前川から流れ込み、柴山潟からの水が串川から流れ込み、梯川(安宅川)を経て日本海へ至る。
小松空港 - 今江潟の北につくられた。
今江城(御幸城)址 - 今江潟の東に加賀国守護の富樫氏が築いたとされる。
御幸塚古墳 - 今江潟の南にあり、三湖台とも呼ばれる。
木場潟
所在地 日本
石川県小松市
面積1.13[3] km2
周囲長6.4 km
最大水深4.5 m
平均水深2.2 m
水面の標高0 m
成因潟湖
プロジェクト 地形
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一級河川の梯川水系。日用川、山代川、坊川等から流れ込み、流れ出る水は前川、梯川を経て日本海へ至る。
木場潟公園 - 自然の保存と利用を目的に周囲に整備された公園。菖蒲園では6月頃には花菖蒲祭りが行われる。
道の駅こまつ木場潟 - 木場潟の東、蓮代寺IC付近にある。
小松大谷高等学校 - 木場潟の南にある。
こまつドーム - 木場潟の南にある。
木場潟と小松飛行場
木場潟より見える
こまつドーム
柴山潟
所在地 日本
石川県加賀市
面積1.92[3] km2
周囲長7 km
最大水深4.9 m
平均水深2.1 m
水面の標高1 m
成因潟湖
プロジェクト 地形
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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