『柳生十兵衛七番勝負』(やぎゅうじゅうべえななばんしょうぶ)は、津本陽の小説。2004年に文藝春秋から出版された。これを原作とした村上弘明主演による同名のテレビドラマが2005年に放送され、シリーズ化もされた。 徳川家康が江戸に幕府を開いて以来、徳川将軍家の兵法指南として栄達の道をすすむ柳生宗矩。その嫡男十兵衛は、徳川家光の近習として幼少より仕える。しかし二十歳を過ぎた頃、十兵衛は突然、家光の勘気にふれ追放の身となる。実はこの追放劇は彼を隠密として野に放つための狂言であった。十兵衛は諸国を巡り、破邪顕正の剣で徳川幕府に不満を抱く者、仇なすものを討つ隠密剣士として闘う。 柳生十兵衛七番勝負 2005年4月1日 - 5月6日の21:15 - 21:59、全6回にてNHK総合テレビの『金曜時代劇』で放送された。 主人公・柳生十兵衛の村上弘明を、近衛十四郎と千葉真一に次ぐ三代目・村上十兵衛と位置づけて制作され[1]、二代目・千葉は宮本武蔵で出演[1][2]。剣豪同士の戦いに、徳川幕府の転覆を図り暗躍する者たちが絡まり、物語が進行していく展開となっている。テーマは「痛みのある殺陣」で、真実味のある剣術の戦いを描くことに重きがおかれた[1]。村上にとって、『金曜時代劇』の主演は『腕におぼえあり』以来、12年ぶりである[1]。 本作が大層好評だったことから[3]、続編として2006年の『柳生十兵衛七番勝負 島原の乱』(全7回)、2007年の『柳生十兵衛七番勝負 最後の闘い』(全8回)とシリーズ化され、本作は2006年2月24日 - 3月31日やその後も時代劇専門チャンネル・NHK BSプレミアム・NHK総合テレビジョンで随時再放送されている。 第1回「闇の剣」 第2回「忠義の剣」 第3回「影の剣」 第4回「哀切の剣」
あらすじ
テレビドラマ
ジャンル時代劇
原作津本陽
脚本池田政之
演出長沖渉 他
出演者村上弘明
松重豊
苅谷俊介
高野八誠
小沢真珠
佐々木蔵之介
西岡徳馬
夏八木勲
オープニング梅林茂 「柳生十兵衛七番勝負 オープニングテーマ」
エンディング松田優作 「戦い続ける男たちへ」
時代設定江戸時代
製作
制作日本放送協会
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2005年4月1日 - 5月6日
放送時間金曜日 21:15 - 21:59
放送枠金曜時代劇
放送分44分
回数6
柳生十兵衛七番勝負
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概要
出演
主要人物
柳生十兵衛:村上弘明[4]、藤原琢真[5] (少年時代)
佐山寛平:苅谷俊介[4]
西岡大次郎:高野八誠[4]
かえで:小沢真珠[4]
由比富士太郎:佐々木蔵之介[4]
柳生又十郎:森岡豊[6]
戸田勘解由:松重豊[4]
鳥居左京亮:西岡徳馬[4]
柳生宗矩:夏八木勲[4]
ゲスト
徳川家光:安藤聖[7] (最終回)
徳川忠長:若林久弥[7] (第2回)
脇坂源之進:村井克行[7]( - 第3回)
犬使い伝造:夏坂祐輝[7]
編笠の武士[注釈 1]:山田公男[8]
中村半左衛門:山口智充[7]
中村采女:三宅弘城[7]
しの:河合美智子[7]
深山正兵衛:福本清三[7]
佐伯十内:綱島郷太郎[7]
山田五郎兵衛(島田無念):ダンカン[7]
うめ:矢沢心[7]
奥原弥五郎:佐渡稔[7](最終回)
近山藤四郎:本宮泰風[7]( - 最終回)
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