柳京ホテル
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柳京ホテル (2012年8月7日)
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概要
現状凍結
建築様式Neo-futurism
柳京ホテル
各種表記
チョソングル:????
漢字:柳京??
発音:リュギョンホテル
RR式:Ryugyeong Hotel
MR式:Ryugy?ng Hot'el
英語表記:Ryugyong Hotel
(Ryu-Gyong Hotel)
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柳京ホテル (韓国標準語表記)
各種表記
ハングル:????
漢字:柳京??
発音:ユギョンホテル
日本語読み:りゅうけいほてる
RR式:Yugyeong Hotel
MR式:Yugy?ng Hot'el
英語表記:Yu-Kyung Hotel
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柳京ホテル(リュギョンホテル、朝: ????; ユギョンホテル、朝: ????[3]; 英: Ryugyong Hotel[4])は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌にある、105階建て・高さ330mのピラミッド型・超高層ビルである。ホテルを含む複合施設として計画されている。1992年には「世界で最も高い空きビル」 として、ギネス世界記録に認定された[5]。
沿革
建設の経緯建設途中で放棄されていた柳京ホテル(2007年)
北朝鮮が1988年のソウルオリンピックに対抗して開催したとされる第13回世界青年学生祭典(1989年)に間に合わせるべく、1987年に起工された。設計および建設は白頭山建設研究院 (Baikdoosan Architects & Engineers) による[6]。北朝鮮の威信をかけた「世界一のホテル」として、当時韓国一の高さを誇ったソウルの63ビルや韓国の双竜グループ(後のSTXグループ)が1986年にシンガポールに建てた当時高さ世界一のホテル・ウェスティン・スタンフォード・シンガポールよりも高く[7]することを目指したとされる。ホテル名は平壌の旧称である「柳京」から取られ、建設段階から国外へ向けての宣伝を行い、地図にも掲載されていた。
しかしあまりにも巨大な施設のため、第13回世界青年学生祭典には間に合わないことが明らかになり、急遽両江ホテルと西山ホテルが建てられた[8]。その後ホテルの完成そのものが危うくなるにつれ、北朝鮮当局は不足している資金や建設技術を日本など西側の外資を誘致することで解決しようと画策、建設中にもかかわらず外国人ツアーの経路に柳京ホテルを入れたり、投資会社 (Ryugyong Hotel Investment and Management Co.,) を設立し、カジノを設置して日本人観光客を誘致する案を打ち出したりした[7]。しかし1992年に建設は完全に中断され、15年以上にわたり備品はおろか窓も外装すらないまま放置された。この中断の原因は資金不足や電源不足、広汎な飢餓のためと推測される。
長らく放置されたことで単独の建築物としては世界最大の廃墟であると言われ、アメリカのファッション雑誌『Esquire』は2008年に「人類史上最悪の建物」という題で柳京ホテルを「傾いた北朝鮮式シンデレラ城」と紹介した[9][10]。また『CNN』の選んだ「世界で最も醜い建物」の第1位に選出されている[11]。国際メディアからは「滅びのホテル (Hotel of Doom)」「幽霊ホテル(Phantom Hotel)」と呼ばれている[12]。一時は監視員が常時監視しており、平壌直轄市内の観光コースからも外されていた。
建設再開建設再開後の柳京ホテル。近傍にある祖国解放戦争勝利記念塔より(2010年4月)柳京ホテル(2012年)
2008年5月、16年ぶりに建設が同年4月より再開されたことが報じられ、窓ガラスの取り付け工事が始まった[10][13]。建設には北朝鮮で携帯電話事業の展開を計画中のエジプト企業オラスコム・テレコム社(当時の会長はナギーブ・サウィーリス)が関わっていたとされ、1億8000万ドルを投資したという情報もあった[14]。2012年4月15日の金日成の生誕100周年までの完成を目指しているとされたが[15]、この目標もついに達成されることはなかった。
2012年9月23日に北京の旅行会社高麗ツアーズのスタッフが建物内部へ入った。スタッフは玄関ロビーや会議室は完成間近とコメントした[16]が、公表されたロビーの写真では鉄骨やコンクリートがむき出しのまま工事が止まっていた。その際、建設関係者から「完工まであと2、3年を要する」と示唆された[17]。2012年11月1日、欧州のホテルチェーン企業ケンピンスキーが営業を請け負うこととなり、2013年中ごろに一部開業するとの見通しを明らかにした[18]。その後ケンピンスキーのレトー・ヴィットヴァー会長が韓国メディアに対し最上部に最大150客室規模をオープンすることを発表、同社ミヒャエル・ヘンスラー中国支部長も柳京ホテルは国際基準を満たしているとし、5つの回転式レストランやスパ、宴会場、商業施設、地下には劇場や映画館を備える計画を発表するなど当初ケンピンスキーは北朝鮮での事業展開に積極的な姿勢を見せていた[19]。