柏駅
東口(2017年7月)
かしわ
Kashiwa
所在地千葉県柏市
所属事業者
東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細)
東武鉄道(駅詳細)
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西口(2009年9月)
柏駅(かしわえき)は、千葉県柏市柏一丁目および末広町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東武鉄道の駅である。 柏商圏を形成する商業中心都市である柏市(中核市)の中心駅であり、特に東口を中心に常磐線沿線で最大規模の繁華街を形成している[1]。江戸時代より水戸街道の宿場町として栄えた「小金宿」と「我孫子宿」の中間に位置しており、鉄道開業当時は駅周辺は単なる農村であったが、鉄道利用者の増加に伴い、千葉県随一の繁華街へと発展した。 東日本旅客鉄道(JR東日本)の常磐線を走行する、常磐快速線[注釈 1](上野東京ライン)、常磐緩行線、東武鉄道の野田線(東武アーバンパークライン)の2社3路線が乗り入れている。駅番号は常磐快速線が「JJ 07」、常磐緩行線が「JL 28」、野田線が「TD 24」である。 柏駅は1973年に日本初のペデストリアンデッキ(通称「ダブルデッキ[2]」)が整備され、大規模な駅前デッキ網として知られる。駅前通りは日曜日および休日の10時から18時までの間は歩行者天国となりにぎわう。1970年代にそごう、島屋、丸井などの百貨店をはじめ多くの商業施設が進出し、遠く茨城県、埼玉県からも買い物客を集めた。1980年代以降は駅周辺に若者向けの商業施設が次々と開店し、東葛飾地域(旧:東葛飾郡北部)随一の商業拠点となった。JR柏駅の乗降客数は、つくばエクスプレスが開業するまで千葉県内で第1位であった(2023年現在は西船橋駅、船橋駅、柏駅の順で第3位)。現在の柏駅周辺はつくばエクスプレス沿線の急発展に押される形でそごう閉店等陰りがみられており、再開発の構想がある。1990年代には、東京都の秋葉原駅、高田馬場駅、神奈川県の川崎駅などのハブ駅より乗車人員が多い駅として知られていた。2016年度の両社を合算した乗降人員は約39万人で、ターミナル駅として機能している。
概要
歴史
1896年(明治29年)12月25日:日本鉄道の柏駅が開業[3]。
当時、当駅一帯は「千代田村」「柏村」といった地名があったが、当時「千代田」は千代田城、つまり現在の皇居を示し「畏れ多い」とされる言葉だったため「柏」を採用したという経緯がある。
1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
1911年(明治44年)5月9日:千葉県営軽便鉄道野田線の駅が開業[4]。
1923年(大正12年)12月27日:北総鉄道船橋線の駅が東側に開業[5]。
1929年(昭和4年)11月22日:北総鉄道が総武鉄道に社名変更。
1930年(昭和5年)8月30日:総武鉄道船橋線の線路を付け替え、船橋線の柏駅を野田線柏駅に統合、これにより当駅がスイッチバック構造となった。
1944年(昭和19年)3月1日:陸上交通事業調整法に基づき、東武鉄道が総武鉄道を吸収合併したことに伴い、総武鉄道の駅は東武鉄道の駅となる。
1948年(昭和23年)4月16日:東武鉄道船橋線(船橋駅 - 当駅間)を野田線(大宮駅 - 当駅間)に統合、野田線と船橋線双方の終点駅から野田線(大宮駅 - 船橋駅間)の中間駅となった[注釈 2]。