柏原寛司
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かしわばら ひろし
柏原 寛司
生年月日 (1949-09-06)
1949年9月6日(74歳)
出生地 日本東京都中央区日本橋
職業脚本家映画監督
主な作品


傷だらけの天使[1]

太陽にほえろ![1]

あぶない刑事[1][2]

べっぴんの町[1]

『ルパン三世』[2]

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柏原 寛司(かしわばら ひろし[3][2][4]、(1949年〈昭和24年〉[1][2][4]9月6日 - )は、日本脚本家映画監督東京都[1][4]中央区日本橋出身[2]。一般社団法人シナリオ作家協会会長、日本シナリオ作家協会副理事長を歴任。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}通り名は「かしわばら かんじ」。つきあいの長い映画関係者からは「寛(かん)ちゃん」の愛称で呼ばれている。[要出典]
略歴

実家は江戸時代末期から代々、東京・人形町に住む一家で、柏原で4代目に当たる。中学生時代は映画少年で、特に西部劇を好み[2]、『アラモ』は36回も観たという。この他にも少年時代は落語も愛好した。高校生以降は友人の勧めで『用心棒』を観て以来、日本映画も好むようになり、高倉健勝新太郎主演などの作品をよく観るようになる。一方で高校時代は野球部で、野球にも打ち込んでいた[5]

1969年シナリオ作家協会主催のシナリオ研究所(現在のシナリオ講座の前身)第22期を修了。主に新井一に師事[2]。3浪を経て入学した日本大学芸術学部文学科在学中の1973年、東宝企画にアルバイトとして入り、子供向け特撮コメディー番組『クレクレタコラ』(CX) の脚本と製作助手などを経験[3][2][4]。その後CM撮影などで岡本喜八らの現場に就き、1974年には東宝企画のプロデューサー磯野理を通じ『傷だらけの天使』(NTV) で脚本を担当[3][5]

大学卒業後、日活撮影所の助監督試験を受けようとしたが、費用を忘れ断念[5][2]。その後も東宝で制作などのアルバイトを経験しながら『俺たちの勲章』『俺たちの朝』などの脚本をコンスタントに手掛け、1977年の『大都会 PARTII』にサブライターとして参加したのを皮切りに日本テレビの専属となり、本格的にシナリオライターとしての活動を開始。翌年の『大追跡』では実質的なメインライターを担当した。本人自身がハードボイルドミステリーなどに造詣が深いこともあり、以降『探偵物語』『大激闘』『プロハンター』『あぶない刑事』『あいつがトラブル』[6]などの刑事・探偵アクション作品や青春ものを中心に[4]、メイン・中核ライターとして活動した。萩原健一と縁が深く『傷だらけの天使』で1回脚本を担当した後、89年には『あいつがトラブル』、さらに90年から92年にかけては『豆腐屋直次郎の裏の顔』の単発3回と、連続ドラマでメインの脚本家となった。その後2004年には萩原健一とともに萩原の別荘にこもり、高須基仁原作の『散骨』の脚本を2人で書いたが、結局映画化は実現しなかった[7]。2006年ごろからは映画版『傷だらけの天使』の実現に向け、プロデューサー的な立場で奔走した[8]。一度降板し、奥山、山本又一朗プロデユーサーらと交代したものの頓挫。再び柏原のもとへ企画が戻ってきたが、結局映画化は実現しなかったという。

1997年には『猫の息子』で映画監督 (撮影は1996年9月下旬) としてもデビューし[2]、以降はVシネマ『ガンブレス、死ぬにはもってこいの夜』や低予算映画などの演出にも携わる。『ルパン三世』や『名探偵コナン』の劇場版の製作にも携わっている。

東京・人形町に「柏原ビル」という自宅兼テナントビルを所有し[9]、制作会社「KOM」を経営。現在は、映写・試写施設「Base KOM」のオーナーも務める一方、作協シナリオ講座の講師として後進の育成にも尽力。門下には武藤将吾米村正二藤田伸三横谷昌宏らがいる。

脚本家の永原秀一が率いる草野球チームに参加しており、『ゴジラvsスペースゴジラ』で組んだ山下賢章とは内野手同士であった[3][10][4]
作風

執筆作品には自身の私生活や日々の出来事を作品に織り込むことが多々あり、1988年『行き止まりの挽歌 ブレイクアウト』の主人公、梶竜介の言動は当時の柏原の私生活そのものだという。

少年時代にアメリカの西部劇や戦争映画、アクション映画などを好んでいたことから、自身の作風にもアメリカ映画のテイストであるといい、ゴジラシリーズでも土着的な雰囲気にはならなかったと述べている[2]。柏原が手掛けた刑事ドラマにバディものが多いのも、アメリカのバディムービーからの影響とされる[11]。山下は、柏原についてアクションから劇的な面白さを引き出すセンスがあると評している[12]。柏原は、自身をエンタメ系の人間と述べており、アクションや特撮が好みで文芸作品には興味がないと語っている[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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