板谷 慶一
生誕1977年
国籍日本
研究分野医学
研究機関名古屋市立大学
出身校東京大学
主な業績VFMの開発、血流エネルギー損失計測法の開発など
プロジェクト:人物伝
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板谷 慶一(いたたに けいいち)は、日本の外科医、医学博士。心臓血管外科医であると同時に流体力学研究者でもあり、数値流体力学、心臓MRI、心臓超音波検査による血流解析の第一人者である[1]。先天性心疾患に対する術式を数値流体力学を用いて検証し、最適化する研究を行い[2]、血流のエネルギー損失の計測方法[3]や超音波VFM(Vector Flow Mapping)法[4][5]を発明し、血流解析という言葉を創造して関係学会へ提唱した。また、心機能とともに3次元血流を計測する、4D flow MRIのソフトウェア「iTFlow
」を開発した。[6][7]数値流体力学(CFD: computational fluid dynamics)を用いて、生理学的な心臓拍動の血流を解析する方法「iTSimulation」や、超音波VFM法を応用した「iTEcho]を同時期に開発した。[6][8]心臓外科医として血流解析を駆使し、解剖が複雑な成人先天性心疾患に対する心臓外科治療を専門としている[7][9][10]。2002年に東京大学医学部を卒業し、数値流体解析や心臓超音波を応用した血流の研究を行いながら心臓血管外科医として勤務。その後、2012年に北里大学で日立アロカメディカルによる寄付講座「血流解析学」を設立[11]、2013年に血流解析に関する研究会である血流会を創設[12]、2016年に京都府立医科大学で心臓血管血流解析学講座を設立[13]し、循環器疾患の診断と治療のための血流解析手法の開発、臨床応用に向けた研究を行った。[1]
2015年に株式会社Cardio Flow Design[14]を現代表取締役である西野輝泰医師と共に創設。
2018年より成人先天性心疾患の外科手術に注力し[9][10][15]、4D flow MRIやCFDシミュレーションによる血行動態アセスメントによる先進的な外科医療を医学研究として進めている。[16][17]
略歴
1977年 - 誕生
1996年 - 灘高等学校 卒業
2002年 - 東京大学医学部 卒業
2011年 - 東京大学大学院 卒業
2012年 - 北里大学血流解析学(寄付講座) 准教授
2013年 - 研究会血流会 創設 代表世話人
2015年 - 京都府立医科大学心臓血管外科
2015年 - 株式会社Cardio Flow Design創設
2016年 - 京都府立医科大学心臓血管外科・心臓血管血流解析学講座(寄付講座) 講師
2018年 - 京都府立医科大学成人先天性心疾患診療に外科医として従事
2021年 - 大阪市立大学 心臓血管外科