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松浦 理英子
(まつうら りえこ)
誕生 (1958-08-07) 1958年8月7日(65歳)
日本・愛媛県松山市
職業小説家
言語日本語
国籍 日本
教育学士(文学)
最終学歴青山学院大学文学部卒業
活動期間1978年 -
ジャンル小説
主題ジェンダー
代表作『ナチュラル・ウーマン』(1987年)
『親指Pの修業時代』(1993年)
『犬身』(2007年)
『最愛の子ども』(2017年)
主な受賞歴文學界新人賞(1978年)
女流文学賞(1994年)
読売文学賞(2008年)
泉鏡花文学賞(2017年)
野間文芸賞(2022年)
デビュー作『葬儀の日』(1978年)
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松浦 理英子(まつうら りえこ、1958年8月7日[1] - )は、日本の小説家。 愛媛県松山市生まれ[2]。父親の勤務の関係で、幼少期を四国地方の各地で過ごす[3]。中学生の時に香川県丸亀市に移り、丸亀市立西中学校から香川県大手前高等学校を経て、青山学院大学文学部仏文科を卒業[4]。10代よりマルキ・ド・サド、ジャン・ジュネなどを愛読し、仏文科を志望したのもジュネを原語で読むためであった。大学在学中の1978年、「泣き屋」と「笑い屋」との奇妙な交流を描く「葬儀の日」で文學界新人賞を受賞、芥川賞候補になる[5][リンク切れ][要出典]。1987年、レズビアンを描いた『ナチュラル・ウーマン』が中上健次の絶賛を受け注目される。 1993年11月、河出書房新社より長編小説『親指Pの修業時代』を上下巻で刊行。同作品は右足の親指がペニスになってしまった女性の遍歴を描き、「ペニスを男根主義から解放する」ことを謳った。1994年、女流文学賞受賞。同作品はベストセラーとなり、映画化の話が持ち上がった。また、2009年には講談社インターナショナルより英訳版『The Apprenticeship of Big Toe P』が刊行された。翻訳(英語)はマイケル・エメリック。2017年の小説の『最愛の子ども』の翻訳(イタリア語)はアンナ・スペッキオ。 小説、エッセイとも一貫して、性愛における「性器結合中心主義」への異議を唱え続けている(一般的な意味での「フェミニスト」ではない)。寡作な作家であり、『親指Pの修業時代』から次作『裏ヴァージョン』まで7年、『犬身』までさらに7年が費やされた。2007年発表の『犬身』では、子犬に転生した女性を通じて種を超えた愛情を描き、翌年に読売文学賞を受賞した。 犬好き。また女子プロレス愛好家であり、特にブル中野のファンである。
来歴・人物
受賞歴
1978年、「葬儀の日」で文學界新人賞を受賞。同作で芥川賞候補にも。
1979年、「乾く夏」で芥川賞候補に。
1988年、「ナチュラル・ウーマン」が中上健次の特別推薦で三島由紀夫賞の候補に。
1993年、「親指Pの修業時代」で三島由紀夫賞候補に。
1994年、「親指Pの修業時代」で女流文学賞を受賞。
2007年、「犬身」で読売文学賞を受賞。センス・オブ・ジェンダー賞の大賞にも選ばれるが、辞退。
2017年、「最愛の子ども」で泉鏡花文学賞を受賞。
2022年、「ヒカリ文集」で野間文芸賞を受賞。
作品
小説
『葬儀の日』(1980年8月 文藝春秋 / 1993年1月 河出文庫)
『セバスチャン』(1981年8月 文藝春秋 / 1992年7月 河出文庫 / 2007年12月 河出文庫【新装版】)
『ナチュラル・ウーマン』(1987年2月 トレヴィル / 1991年10月 河出文庫 / 1994年10月 河出書房新社 / 2007年5月 河出文庫【新装版】)
『親指Pの修業時代』(1993年11月 河出書房新社 / 1995年9月 河出文庫 / 2006年4月 河出文庫【新装版】)
『裏ヴァージョン』(2000年10月 筑摩書房 / 2007年11月 文春文庫 / 2017年9月 小学館 P+D BOOKS
『犬身』(2007年10月 朝日新聞社 / 2010年9月 朝日文庫)
『奇貨』(2012年8月 新潮社 / 2015年2月 新潮文庫)
『最愛の子ども』(2017年4月 文藝春秋/2020年5月 文春文庫)
『ヒカリ文集』(2022年2月 講談社)
エッセイ
『ポケット・フェティッシュ』(1994年5月 白水社 / 2000年7月 白水Uブックス)
『おカルトお毒味定食』(1994年8月 河出書房新社 / 1997年4月 河出文庫) - 笙野頼子との共著
『優しい去勢のために』(1994年9月 筑摩書房 / 1997年12月 ちくま文庫)
『おぼれる人生相談』(1998年12月 角川書店 / 2001年4月 角川文庫) - 『月刊カドカワ』連載の人生相談コーナーの書籍化
脚本
ナチュラル・ウーマン(1994年、佐々木浩久監督、嶋村かおり、緒川たまき主演)
脚注^ 松浦理英子(まつうら りえこ)とは - コトバンク
^ “少女たちが築いた自分たちだけの王国。最新にして最高の傑作『最愛の子ども』、ついに刊行。──「作家と90分」松浦理英子(前篇)”. 文春オンライン (2017年4月29日). 2019年6月16日閲覧。
^ 「月刊カドカワ 1995年11月号」
^ 松浦理英子. “訪米記―ともに歌う、ともかくも”. をちこちMagazine. 2018年12月7日閲覧。