松戸車両センター
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松戸車両センター
松戸車両センター全景(2006年11月)
基本情報
鉄道事業者東日本旅客鉄道
帰属組織首都圏本部
所属略号都マト
車両基地概要
敷地面積57,073 m2
配置両数
電車465両
合計465両
備考2023年4月1日現在のデータ[1][2]
敷地面積は有価証券報告書の値[3]
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松戸車両センター(まつどしゃりょうセンター)は、千葉県松戸市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)首都圏本部車両基地である。
概要

常磐線松戸駅付近に位置する。また、千葉県我孫子市我孫子 - 天王台間に松戸車両センター我孫子派出所を有する。

常磐快速線常磐緩行線ダイヤ編成が完全に分離されており、双方を行き来する定期列車は存在しないが、当車両センターと本線の引込線は緩行線上り線に接続しており、他の線路とは平面交差で車両の入れ替えを行っている。快速線の松戸駅始発・終発列車は、快速線上りと緩行線上下線を支障しながら、松戸駅快速線中線2番線と当センターの引込線との間を転線している。また、緩行線用の編成が東京総合車両センター検査入場する際は快速線用編成の回送時と同様の経路で当車両センターと松戸駅2番線を連絡して快速線を回送されていく。
配置車両に記される略号

「都マト」…首都圏本部を意味する「都」と、松戸を意味する「マト」から構成される。

国鉄時代は「東マト」(東京鉄道管理局〈→東京地域本社→東京支社〉を意味する「東」と、松戸を意味する「マト」から構成されていた)。1969年3月、東京鉄道管理局が東京北・東京南・東京西の三局に分割されると、東京北鉄道管理局を意味する「北マト」に変更された。

歴史

1936年昭和11年)11月20日 - 鉄道省の松戸電車区として開設。

1971年(昭和46年)2月4日 - 松戸電車区我孫子派出所を開設。

1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本に継承。

2004年平成16年)6月1日 - 松戸車両センターに改称。

本所構内

松戸駅から引き込み線を通って同駅の南側に約1キロメートル離れた場所にあり、常磐線とは離れた位置にあるため、車窓から確認することはできない[4]。業務の一部は、JR東日本運輸サービスに委託している[4]

構内は西側(常磐線の線路側)より

1・2番線は修繕線で、修繕庫に繋がっている[4]

3・4番線は検修庫で、機能保全が実施される[4]

5・6番線は洗浄線で、手洗浄作業台を備えている。本所では、基本的に車内清掃が実施される[4]。車体外板の洗浄は車両洗浄装置を備える我孫子派出所で実施される[4]

7 - 19番線は留置線である[4]

有効長は、5 - 10番線は15両編成、11 - 17番線は10両編成、18・19番線は5両編成に対応している[4]


松戸車両センター我孫子派出所松戸車両センター我孫子派出所(2013年12月)

1971年2月、常磐線複々線化に伴い増備された車両を収容するため、我孫子電留線(後の松戸電車区我孫子派出所)として開設された。電留線の工事は1968年9月に工事計画書が認可されると、直ちに用地買収を開始し同年12月に路盤工事から着手したが、当地は妻子原遺跡があったため、1969年2月から6月まで埋蔵文化財の発掘調査が行われた[5]。用地内には旧水戸街道の第5浜街道踏切と市道の利根山踏切が存在していたが、1970年4月30日に踏切を廃止し、それぞれ船橋我孫子線架道橋、利根山架道橋として立体交差化された[6]。1970年9月に下り本線を車両センターの北側を通る線路に切替え、1971年2月4日に収容100両分の使用を開始した。残工事を行い、同年4月20日に車両収容270両、検修線 - 4線40両分、洗浄線 - 1線10両分、機械洗浄台 - 1基の規模で使用を開始した[7]

1987年、快速電車15両化と緩行電車の車両数増加に対応するため、有効長延伸するとともに不足する電留線を増設などの改良を行った[8]

2018年現在、敷地面積9万6000平方メートル、線路長8,117mの規模で線路の並ぶ西側は留置線で16線ある。作業用デッキを備える東側部分が洗浄線で、天王台駅側の東端部に車両洗浄装置を備えている[9]



我孫子ホーム検査我孫子駅ホーム上の検査詰所入り口

先述の我孫子派出とは別に我孫子駅構内に社員が常駐し、我孫子駅を発着する本線列車の故障対応を中心に担当している。
上野派出所

上野駅構内に社員が常駐し、上野駅に発着する本線列車の故障対応などを担当している。2022年(令和4年)3月31日をもって廃止され、組織は我孫子ホーム検査及び東京総合車両センター各派出検査に移管された。



配置車両

2023年4月1日時点の配置車両は下記の通りである[2]。なお、すべて電車である。

電車気動車機関車客車貨車合計
465両0両0両0両0両465両

電車E231系

E231系電車(275両)

0番台基本10両編成18本(101 - 117および119編成・180両)と、付属5両編成19本(121 - 139編成・95両)が配置されており、東海道線上野東京ライン・常磐快速線(品川 - 東京 - 上野 - 取手間)・成田線(我孫子 - 成田間)で運用されている。

2001年11月に新製配置、2002年3月3日より営業運転を開始し、2004年1月に0番台のうち、101 - 117編成の基本編成10両17本(170両)と、121- 139編成の付属編成5両19本(95両)が出揃った。

上野東京ライン開業に伴う増車のため、2015年1月から3月にかけて、三鷹車両センターから0番台20両が転入し、それぞれ10両編成2本(118・119編成)として運用を開始した。

118編成は2020年8月に2両を廃車の上、武蔵野線用として京葉車両センターに転出した。
E233系2000番台

E233系電車(190両)

2000番台10両編成19本(1 - 19編成・190両)が配置されており、常磐緩行線・東京メトロ千代田線小田急電鉄小田原線(取手 - 綾瀬 - 代々木上原 - 伊勢原間)で運用される。2018年までは多摩線唐木田方面にも乗り入れていた。なお2022年3月改正から回送でのみ再度多摩線唐木田までの乗り入れが復活している。

過去の配置車両
電車

72系

上野 - 取手間の電車区間で各駅停車として運用され、1971年の複々線化完成と同時に引退する予定であったが、快速線の混雑激化から1年ほど快速電車としても運用された。
103系

103系

1967年から投入され、当初はエメラルドグリーンの0番台が72系と共に各駅停車として上野 - 取手間で運用されていた。1971年に複々線化が完成すると、0番台は8両編成に短縮の上で快速線(上野 - 取手間)用になった。


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