松岡利勝
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日本政治家松岡 利勝まつおか としかつ
内閣広報室より公表された肖像
2006年撮影)
生年月日1945年2月25日
出生地 日本 熊本県阿蘇市
没年月日 (2007-05-28) 2007年5月28日(62歳没)
死没地 日本 東京都新宿区
出身校鳥取大学農学部林学科
前職林野庁林政部林政課広報官
所属政党(無所属→)
自由民主党伊吹派
称号農学士(鳥取大学)
親族景山俊太郎長男義父
第41代 農林水産大臣
内閣第1次安倍内閣
在任期間2006年9月26日 - 2007年5月28日[注 1]
衆議院議員
選挙区(旧熊本1区→)
熊本3区→)
比例九州ブロック→)
熊本3区
当選回数6回
在任期間1990年2月19日 - 2007年5月28日
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松岡 利勝(まつおか としかつ、1945年2月25日 - 2007年5月28日)は、日本農水官僚政治家農林水産大臣(第41代)、衆議院議員(6期、自由民主党)を歴任。

戦前・戦中の旧憲法下も含め、日本の内閣制度発足以後では2人目(日本国憲法下では初)の現職閣僚として自殺により死去した人物である[注 2]
来歴・人物
生い立ち

第二次世界大戦末期の1945年(昭和20年)2月25日熊本県阿蘇町(現阿蘇市)に貧困にあった農家の長男として誕生した[1]

父は日中戦争支那事変)中、満州(現在の中国東北部)で日本軍憲兵を務めていた。日本に帰国してからは定職を持たず林業ブローカーのような仕事で糊口を凌ぎ、時には飲酒で泥酔して妻(松岡の母親)に手を上げることもあったという[1]家庭内暴力)。父は非常に厳格な人物で、自身の気に入らないことがあると感情的になり怒鳴り散らすなど気性の荒い性格もあり、周囲から怖れられたという[1]
学生時代

中学卒業後、熊本県立済々黌高等学校に進学し、空手部に入部[1]。親元を離れて下宿生活を送る[1]。高校2年生の時の修学旅行で東京都を訪れた際に、単身で赤尾敏大日本愛国党元総裁)を訪問し、活動への参加を志願している[1]。結果は拒絶されたものの、「保守思想への傾倒」は松岡にとって大きな転機になった[1]。その後一時、防衛大学校を目指すが失敗し、2浪ののち鳥取大学農学部林学科に進学する[1]
農林水産省勤務時代

国家公務員採用上級甲種試験に林学区分で最終合格[2]、林学技官として官僚人生のスタートを切り、政治の世界への足掛かりを掴んでいく[3]

大臣官房企画課、天塩営林署長、国土庁(当時)地方振興局山村豪雪地帯振興課長補佐などを務めた。1988年(昭和63年)、林野庁林政部林政課広報官を最後に退官し、地元熊本に帰郷した。
政治家として

1990年(平成2年)の第39回衆議院議員総選挙に旧熊本1区から無所属で立候補。当初は泡沫候補と見られていたが、北口博松野頼三らを下し最下位ながらも初当選、以降連続6回当選(当選同期に岡田克也佐田玄一郎亀井久興森英介福田康夫石原伸晃河村建夫小林興起塩谷立古屋圭司細田博之小坂憲次山本拓赤城徳彦簗瀬進山本有二など)。議員一期目に、三塚派の先輩である小泉純一郎石原慎太郎に同調して小選挙区導入に猛反対し、同じ三塚派所属の一年生議員らと共に党中枢と敵対した。他にもコメの輸入自由化に反対して国会前で座り込みをしたり、1994年(平成6年)11月の熊本市長選挙で魚住汎英と乱闘を起こすなど、武闘派として知られるようになる。一方で、選挙で対立候補を支援した建設会社に対して、その後公共事業の発注を行わせないようにするなどの一面もあった。

1995年(平成7年)8月8日村山改造内閣で農林水産政務次官(翌年1月11日まで)、1999年(平成11年)10月29日、衆議院農林水産委員長(翌年6月2日まで)、2000年(平成12年)12月6日第2次森改造内閣で農林水産総括政務次官となる。2001年(平成13年)1月6日、初代農林水産副大臣となり、WTO交渉等に精力的に取り組む(同年4月26日まで)。

党内では、安倍晋太郎派→三塚博派→亀井グループを経て1998年(平成10年)に江藤・亀井派結成に参加していた。当初は小泉改革に反対する立場だったが、衆議院予算委員会理事、衆議院郵政民営化に関する特別委員会理事を経て、小泉を積極的に支持する姿勢に転換、郵政国会を機に長年仕えてきた亀井静香平沼赳夫らと事実上訣別した。同年の通常国会では、2003年(平成15年)に解党された自由党政党交付金を同党の党首を務めていた小沢一郎が着服したとされる疑惑を追及した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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