東陽 片岡(とうよう かたおか、1958年6月16日[1] -)は、日本の漫画家、イラストレーター。東京都板橋区出身。 多摩美術大学美術学部デザイン科卒業後、雑誌のデザイナーをしていたが、並行して個人漫画のミニコミを発行。その特異さと完成度の高さから、評判になる。1994年、雑誌「ガロ」に投稿し入選。「長井勝一が選んだ最後の新人」とされる。 「東陽片岡」というペンネームの由来は、彼が夢で渡された名刺にあった名前だという[2]。 四谷三丁目のスナック「秋田ぶるうす」のマスターを務めている[3]。 昭和を感じさせる、下町に暮らす人々とその生活をテーマとして、下品とシュールを織り交ぜたエロ・グロ・ナンセンスでありながら、ダウナー 作品は、スクリーントーンを使用せず、すべて手描きで、また、アシスタントも使用していない。登場人物が暮らす古アパートの、畳の細かい目をびっしりと描き込むのも特徴で、「畳職人漫画家」とも呼ばれる。 微妙に設定は異なるものの、各作品をまたいで共通の人物が登場するスター・システムがみられる。
来歴
作風
作品リスト
やらかい漫画(青林堂)- 初版発行1996年9月20日
されどワタシの人生(青林工藝舎)- 初版発行1999年3月20日
段ボール低国の天使たち(実業之日本社/マンサンコミックス) - 初版発行2000年12月29日
東陽片岡 哀愁劇場(青林工藝舎) - 初版発行2002年7月30日
お三十路の町(小学館)
巻の1 - 初版発行2002年9月20日
巻の2 - 初版発行2002年11月20日
巻の3 - 初版発行2004年9月20日 ※全3巻で終了した理由は「締め切りを守らない為の打ち切り」
うすバカ二輪伝(青林工藝舎)- 初版発行2003年11月20日
うすバカ風俗伝(青林工藝舎)- 初版発行2006年1月20日
やさぐれ煩悩ブルース(メディア・クライス)- 初版発行2008年2月
うすバカ昭和ブルース(青林工藝舎)- 初版発行2008年5月
ステテコ行進曲(青林工藝舎)- 初版発行2009年9月
ほどよい男たちのバラード(秋田書店)- 初版発行2009年9月
レッツゴー!! おスナック(青林工藝舎)- 初版発行2010年7月23日
熟女ホテトルしびれ旅(青林工藝舎)- 初版発行2011年1月
シアワセのレモンサワー(愛育社) 2011年4月
コモエスタうすらバカ(青林工藝舎)- 初版発行2012年2月24日
ワシらにも愛をくだせえ?っ!! 青林工藝舎 初版発行2018/9/22 ISBN 978-4883794515
映画出演
「東陽片岡の甘い生活」 自主映画監督ダーティ工藤による、インタビュー・ドキュメンタリー。DVD発売。下記の2作品を収録。
「東陽片岡のカク!」2001年
「東陽片岡パッケージを描くの巻」2006年
「東陽片岡のルサンチマン」2007年 やはりダーティ工藤監督による、東陽片岡主演によるフィクショナルな映画作品。
美代子阿佐ヶ谷気分 2009年
俳優・亀岡拓次 2016年
主な登場人物
決斗兄弟
キックボクサーの兄弟。実の兄弟では無い。ジムが潰れる等、運が無い。チャンピオンを目指している。兄の名は不明。弟の名は順二。
ホームレス兄弟
ホームレスの兄弟。実の兄弟では無い。アオカン(野宿)をしたり、日雇い労働をして木賃宿に泊まったりしている。
ながし三兄弟
歓楽街の飲食店で流し稼業を営んでいる。長男はグチ聞き屋、次男はエロ話屋、三男はギターのながし。長男は常に褌一丁。
山下さん
印刷工場で働いている。無口。顔がそっくりな妹が居る。妹の仕送りで行く月イチのソープが楽しみ。涙もろい?
寝たきり姉妹&お金屋さん
病気でもないのに、働きもせず、古アパートの一室で常に寝ている姉妹。たまに「お金屋さん」が来てもってきてくれるお金で、生活している。
作者
作者の東陽片岡と思しき人物。初期はたまにしか登場しなかったが、近年は頻繁に登場。風俗(主にホテトル)とオートバイによる温泉巡りを、無上の楽しみとする。真性包茎であったため、包茎手術を行った。
グチ聞き屋
ハンチング帽の男
流し新太郎
脚注^ 『シアワセのレモンサワー』著者略歴
^ 久住昌之『夢蔵』情報センター出版局、1995年
^ “TBS RADIO 1月29日(金) 小林悠×玉袋筋太郎 - たまむすび
外部リンク
⇒東陽片岡のふにゃらか日記 - 公式ブログ
東陽片岡
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