東陽一
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ひがし よういち
東 陽一
生年月日 (1934-11-14)
1934年11月14日(89歳)
出生地 日本 和歌山県紀美野町
職業映画監督脚本家
ジャンル映画
主な作品
サード
もう頬づえはつかない
四季・奈津子
うれしはずかし物語
橋のない川
絵の中のぼくの村
わたしのグランパ

 受賞
ベルリン国際映画祭
銀熊賞(特別個人貢献賞)
1996年絵の中のぼくの村
日本アカデミー賞
会長功労賞
2023年
その他の賞
毎日映画コンクール
監督賞
1992年橋のない川日本映画批評家大賞
作品賞
1996年『絵本の中のぼくの村』
2010年酔いがさめたら、うちに帰ろう。日本映画監督協会新人賞
1971年『やさしいにっぽん人』報知映画賞
監督賞
1992年橋のない川山路ふみ子映画賞
1996年絵の中のぼくの村

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東 陽一(ひがし よういち、1934年11月14日 - )は日本映画監督脚本家和歌山県紀美野町出身。早稲田大学第一文学部英文学科卒。
経歴

早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社し、助監督として多く黒木和雄作品についたが、1962年、助監督のまま退社してフリーランスとなり、短編映画『A FACE』(1963年)で監督デビューした。長編第一作はさまざまな論議を呼んだドキュメンタリー作品『沖縄列島』(1969年)。つづく初の劇映画『やさしいにっぽん人』(1971年)で日本映画監督協会新人賞を受賞、劇映画三作目の『サード』(1978年)では第52回キネマ旬報ベストワン、第21回ブルーリボン賞作品賞、芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞し、映画監督としての地歩を固めた。

1979年に公開された『もう頬づえはつかない』はインディペンデント映画としては異例の観客動員数を記録し、若い女性を中心に圧倒的な支持を得た。その後、『四季・奈津子』(1980年)、『ザ・レイプ』(1982年)、『化身』(1986年)など、女性の美と生を巧みに描いた快作をたて続けに発表。『四季・奈津子』の後は、東監督・吉永小百合主演で、アールアメリカロケの『マザー・グースと三匹の子豚』が1981年から撮入と報道されたが[1]、実現しなかった。

1992年、住井すゑベストセラー小説を映画化した『橋のない川』は観客動員数200万人を超えるヒットを記録。1996年の『絵の中のぼくの村』は芸術選奨文部大臣賞、第46回ベルリン国際映画祭銀熊賞などをはじめ、国内外で数多くの賞を受けた。またモントリオール世界映画祭では『わたしのグランパ』(2003年)が最優秀アジア映画賞、『風音』(2004年)がイノベーション賞をそれぞれ受賞。『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(2010年)は、第20回日本映画批評家大賞の監督賞を受賞した。

2009年から、バリアフリー環境での映画上映プロジェクトに参加、旧作『絵の中のぼくの村』に、視覚障碍者のための「副音声」、聴覚障碍者のための「日本語字幕」を入れた「バリアフリー版」を作った。つづいて2010年、監督名を「東ヨーイチ」と表記して、副音声、字幕つきの「エロティック・バリアフリー・ムービー」の第一弾、『ナース夏子の熱い夏』『私の調教日記』の二本を「通常版」と同時に製作、公開した。2011年の『姉妹狂艶』はその三作目。

『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』も「通常版」と同時に「バリアフリー版」を製作、公開した。またこの作品は、韓国映画『息もできない』のヤン・イクチュン監督の演出によってセリフを韓国語に吹き替え、さらに韓国語字幕と韓国語解説をつけたバリアフリー版が製作、公開された。

2009年から4年間、京都造形芸術大学芸術学部映画学科の客員教授をつとめた。

2024年、第47回日本アカデミー賞会長功労賞を受賞した[2]
監督作品
映画

1963年 A FACE
(英語版・ジェトロ・24分)

1964年 東村山市 (新芸映画・30分)

1969年 沖縄列島 (東プロ・91分)

1971年 やさしいにっぽん人 (東プロ・118分)

1973年 日本妖怪伝・サトリ (青林舎・100分)

1978年 サード (幻燈社+ATG・102分)

1979年 もう?づえはつかない (あんぐる+ATG・113分)

1980年 四季・奈津子 (幻燈社+東映・120分)

1981年 ラブレター (幻燈社+にっかつ・80分)

1981年 マノン (幻燈社・108分)

1982年 ザ・レイプ (幻燈社+東映・100分)

1982年 ジェラシー・ゲーム (幻燈社+にっかつ・84分)

1983年 セカンド・ラブ (幻燈社+東映・103分)

1985年 湾岸道路 (幻燈社+東北新社・104分)

1986年 化身 (東映・105分)

1988年 うれしはずかし物語 (にっかつ・90分)

1992年 橋のない川 (ガレリア+西友・139分)

1996年 絵の中のぼくの村 Village of Dreams (シグロ・112分)

2000年 ボクの、おじさん THE CROSSING (シグロ・116分)

2003年 わたしのグランパ (製作委員会・113分)

2004年 風音 (シグロ・106分)

2010年 酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (シグロ+バップ+ビターズエンド・118分)

2016年 だれかの木琴 (製作委員会・112分)

エロティック・バリアフリー・ムービー

2010年 ナース奈津子の熱い夏
(シグロ+レジェンド・ピクチャーズ・68分)

2010年 私の調教日記 (シグロ+レジェンド・ピクチャーズ・64分)

2011年 姉妹狂艶 (シグロ+レジェンド・ピクチャーズ+ミッドシップ・64分)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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