東濃(とうのう)とは、岐阜県南東部の地域を指し、美濃東部の意味。
一般に多治見市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市がある地方である。平成の大合併により、岐阜県では唯一、市だけで構成された地方になった。 岐阜県の美濃地方は、東西の2区分、東西中の3区分、東西南北中の5区分などに分けられることがあるため、その地域は一定しないが、一般には東西中の3区分が多いため、行政区分上で上記5市を指す。人口309,157人、面積1,562.82km²、人口密度198人/km²。(2024年4月1日、推計人口)。他に可児市と可児郡 [1]を含む解釈もあり、この場合は人口424,204人、面積1,707.08km²、人口密度248人/km²。(2024年4月1日、推計人口)。
範囲の解釈
岐阜県立東濃高校及び岐阜県立東濃実業高校は、東濃5市ではなく中濃の可児郡御嵩町に所在。
岐阜新聞では、可児市と可児郡の地域の記事は、東濃地域版と中濃地域版の両方に同じ物が記載されている。可児市にある可児支局の連絡先は、東濃地域版、中濃地域版どちらにも記載されている。
現在の中津川市のうち、木曽川以北の地域を裏木曽という。
特徴
多治見市、土岐市、瑞浪市の東濃西部と、恵那市、中津川市の東濃東部に大別される。また、東濃東部においては恵那市に合併する以前の岩村町・山岡町・明智町・串原村・上矢作町を恵南。中津川市に合併する以前の福岡町・付知町・加子母村・坂下町・川上村を恵北と呼んでいた。
中央本線・国道19号・中央自動車道が、幹線交通路として横断する。このため、岐阜市など県内の他の地域よりは、名古屋市や春日井市など国道19号(旧下街道)沿線や、瀬戸市など国道363号(旧中馬街道
律令時代には東山道の一角であり、概ね土岐郡、恵那郡に属した。江戸時代には天領や尾張藩(尾張徳川家)領、岩村藩領、苗木藩領、旗本領などに細分され、中山道の沿線であった。
土岐市、多治見市、瑞浪市は日本でも有数の陶磁器(シェア50%以上)の産地で、美濃焼として知られる。
気候は太平洋側気候(一部地域は中央高地式気候)・内陸性気候を併せて呈しており、夏は蒸し暑く、冬は寒いが、降雪は少ない。近年、多治見市は、しばしば日本国内最高気温を記録することで知られる。2007年8月16日、多治見市は埼玉県熊谷市とともに当時の日本国内の最高気温記録(40.9℃)を更新した。
木曽川・土岐川の水系の河川が形成した盆地が多く、そこを中心にして出来た都市も多い(中津川市 - 中津川盆地、恵那市 - 恵那盆地、瑞浪市 - 瑞浪盆地、土岐市 - 土岐盆地、多治見市 - 多治見盆地など)。恵那市南部の明智町、上矢作町、串原は矢作川水系に属する。
交通
鉄道路線
JR中央本線
JR太多線
明知鉄道明知線