東海道線_(名古屋地区)
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東海道線(名古屋地区)

名古屋地区を走る313系
岡崎駅 - 相見駅間)
基本情報
日本
所在地愛知県岐阜県滋賀県
起点豊橋駅
終点米原駅
駅数43駅
経由路線東海道本線
路線記号
開業1886年3月1日
所有者東海旅客鉄道(JR東海)
運営者東海旅客鉄道(JR東海)
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離152.3 km
軌間1,067 mm
線路数複線複々線稲沢線
電化方式直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS-PT
最高速度120 km/h
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本項では、東海旅客鉄道(JR東海)が管轄する東海道線(東海道本線)のうち、名古屋都市圏を含む愛知県豊橋市豊橋駅から滋賀県米原市米原駅までの区間の詳細について記述する。大垣駅 - 南荒尾信号場 - 美濃赤坂駅間の支線については「美濃赤坂線」を
大垣駅 - 南荒尾信号場 - (新垂井) - 関ケ原駅間の支線については「新垂井線」を
南荒尾信号場 - 垂井駅 - 関ケ原駅間の下り線については「垂井線」も参照
概要東海道本線と競合する名鉄の各路線

この地区の東海道本線は、名古屋都市圏の中心である名古屋市から南北に延びる形で愛知県内を縦貫し、東は同県の三河地方を経て豊橋市へ、西は愛知県の西尾張から岐阜県岐阜地区西濃地域を経て滋賀県湖東地域へと伸びている。

豊橋駅 - 名古屋駅 - 岐阜駅間では名古屋鉄道(名鉄)の名古屋本線と競合している。これに対抗するため、特別快速新快速などの快速列車が多数運転されている。かつてJRの前身である日本国有鉄道(国鉄)の時代の同区間の普通列車は、高度成長時代には基本的に長距離列車優先であったこと、また本数も1時間当たり1 - 2本であったことなどから、地域内の都市間輸送についてはほとんど考慮のないダイヤとなっていた。しかし、国鉄の赤字が膨らむにつれて長距離輸送から都市間輸送に主眼を置くようになり、国鉄分割民営化を経てJR東海の経営となったのを契機に、この区間も大都市近郊型輸送サービスの向上が図られるようになった。
東海道本線中京圏の列車の沿革路線・駅設置などの沿革については「東海道本線#年表」を、
優等列車の沿革については「東海 (列車)#東京対名古屋間優等列車沿革」「東海道本線優等列車沿革」を、
夜行普通列車の沿革については「ムーンライトながら#東海道本線夜行普通列車沿革を参照
年表
東海道本線開業

1886年明治19年)3月1日 : 中京圏初の鉄道となる現在の武豊線・東海道本線にあたる武豊駅 - 熱田駅間開業。

1887年(明治20年)4月1日 : 熱田駅 - 大垣駅間が開業。

1888年(明治21年)9月1日 : 大府駅 - 浜松駅間開業。

1889年(明治22年)7月1日 : 関ケ原駅 - 深谷駅(廃線) - 長岡駅(現在の近江長岡駅) - 大津駅(現在の膳所駅)間を最後に、東海道本線の新橋駅 - 神戸駅間が全通。

快速の誕生

1896年(明治29年)9月1日 : 新橋駅 - 神戸駅間に国鉄初の急行列車を設定。急行列車といっても現代のそれと異なり特別料金を徴収しなかったので、これが現代に通ずる「中京圏快速列車」の創始とも見なせる。この列車は名古屋駅 - 岐阜駅間を無停車で走り、同区間を普通列車が約1時間で結んでいたのに対して43分で走破。上りの名古屋駅 - 豊橋駅間でも同列車は熱田駅・大府駅・岡崎駅に停車し、普通列車が約2時間で結んでいたところを1時間48分で走る。

1907年(明治40年)3月 : 1906年に急行料金制度が導入され、その代替として新橋駅 - 下関駅間の普通列車が浜松駅以西にて快速運転を行う。名古屋 - 大阪間の移動に都合の良いダイヤで、前述した名古屋駅 - 岐阜駅間は尾張一宮駅のみ停車で50分で走破。

1926年(大正15年)8月15日 : 東京駅 - 名古屋駅間と名古屋駅 - 神戸駅間に各1往復ずつ、現在の長距離快速列車に相当する「準急列車」を設定。

1930年昭和5年)10月1日 : 豊橋駅 - 名古屋駅間に3往復の準急列車を新設。最速列車は同区間を熱田駅・刈谷駅・岡崎駅停車で70分で結ぶ。なお、当時の特急列車富士」は同じ区間を60分、普通列車は約2時間弱で結んでいた。また、名古屋駅 - 大垣駅間にも尾張一宮駅・岐阜駅のみ停車する快速列車が4本新設され、名岐間を30分[1]で結ぶ。なお、この3年前には愛知電気鉄道が神宮前駅 - 吉田駅(現在の豊橋駅)を全通させていた。

1934年(昭和9年)12月1日 : 名古屋駅 - 大垣駅間を走る快速列車3往復に削減され、うち2往復は枇杷島駅清洲駅にも停車するようになる。しかし、無停車の1往復に関しては名岐間の所要時間は36分になり、停車駅が増えた列車も同区間の所要時間45分を維持。豊橋駅 - 名古屋駅では東京直通の1往復を除いて快速列車は消滅したが、普通列車の所要時間は約90 - 100分とスピードアップしている。

1940年(昭和15年)10月1日 : 戦時体制下となり、豊橋駅 - 名古屋駅間の快速列車1往復と、名古屋駅 - 大垣駅間の快速列車2往復が廃止。

1943年(昭和18年)10月1日 : 最後に残った名古屋駅 - 大垣駅間の快速列車1往復も消滅し、戦前の優等列車は全廃。

戦後の展開

1947年(昭和22年)1月4日 - 4月25日 : 急行列車が全廃されるという事態となり、その代替として主要駅停車の普通列車が東京駅 - 門司駅博多駅間に1往復ずつ運転される。しかしながら、所要時間は各駅停車の列車とほとんど変わらなかった。

1950年(昭和25年)10月1日 : 豊橋駅 - 名古屋駅間に快速列車5往復、名古屋駅 - 大垣駅間に快速列車8往復が復活(名岐間列車については6月から臨時扱いで6往復運転)。豊橋駅 - 名古屋駅間は当時名鉄特急が80分を要していたところを70分、名古屋駅 - 岐阜駅間は名鉄特急が44分を要していたところを36分と、当時の長距離急行列車と同等の速度で走破。同列車には「快速列車」というテールマークも取り付けられた。

1955年(昭和30年)7月20日 : 東海道本線名古屋地区の電化が完成。80系電車湘南形電車)が多くの普通列車に使われるようになる。ただし一日の列車のうちほとんどはまだ客車列車のままであった。80系電車による列車は蒸気機関車牽引の快速よりも速く走れることとなったため(名古屋駅 - 岐阜駅間は最速29分と客車急行並みの速度で運転)、豊橋駅 - 名古屋駅 - 大垣駅間の快速はこの時にいったん廃止。


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