東海道本線
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「東海道線」は東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)、日本貨物鉄道(JR貨物)の鉄道路線について説明しているこの項目へ転送されています。「国有鉄道線路名称」で制定された東海道本線を中核とする鉄道路線群の総称の「東海道線」については「国鉄・JR線路名称一覧#東海道線の部」をご覧ください。

東海道本線



上段左:JR東日本E233系3000番台の普通列車(2023年 二宮駅 - 大磯駅間)

上段右:JR東海313系0番台の普通列車(2021年 岡崎駅 - 相見駅間)

下段左:JR西日本225系100番台の新快速(2021年 山崎駅)

下段右:JR貨物EF210形100番台牽引の貨物列車(2022年 東田子の浦駅)

基本情報
通称

本線(旅客列車走行線路のみで、路線愛称・路線系統を含む[注釈 1]

東海道線(東京駅 - 米原駅間)

京浜東北線(東京駅 - 横浜駅間の電車線を走行する路線系統名[注釈 2]

上野東京ライン(東京駅 - 熱海駅 - 沼津駅間の列車線を走行する宇都宮線高崎線常磐線直通路線系統名[注釈 3]

湘南新宿ライン品川駅[注釈 4] - 小田原駅間を支線・専用線経由で走行する宇都宮線[注釈 5]・高崎線直通路線系統名)

垂井線(大垣駅 - 垂井駅 - 関ケ原駅間の下り線)

琵琶湖線(米原駅 - 京都駅間)

JR京都線(京都駅 - 大阪駅間)

JR神戸線(大阪駅 - 神戸駅間)

京阪神緩行線(京都駅 - 神戸駅間〈山陽本線神戸駅 - 西明石駅間も含む〉の複々線の内側線〈電車線〉で運行される各駅停車〈普通〉電車の通称〈系統名〉[1][2][3][注釈 6]

支線[注釈 7](貨物支線を除く)

品鶴線品川駅 - 新鶴見信号場 - 鶴見駅間)

美濃赤坂線大垣駅 - 美濃赤坂駅間)

新垂井線(大垣駅 - 旧・新垂井駅 - 関ケ原駅間)

貨物線(旅客線と並行する線路のみ)

東海道貨物線(東戸塚駅 - 小田原駅間の貨物線[注釈 8]

稲沢線名古屋駅 - 稲沢駅[注釈 9]間の貨物線)
※上記以外の各貨物支線の通称名は後節を参照
日本
所在地東京都神奈川県静岡県愛知県岐阜県滋賀県京都府大阪府兵庫県
種類普通鉄道在来線幹線
起点東京駅
終点神戸駅
駅数186駅(内訳は路線データ参照)
電報略号トカホセ
路線記号[注釈 1]

 : 東京駅 - 熱海駅間の列車線

 : 東京駅 - 横浜駅間の電車線

 : 大崎駅 - 大船駅間

 : 熱海駅 - 米原駅間

 : 米原駅 - 神戸駅間

開業1872年6月12日新橋駅 - 品川駅間仮開業)[注釈 10]
1872年10月14日(新橋駅 - 横浜駅間)[注釈 11]
全通

1889年7月1日(新橋駅 - 神戸駅間)[注釈 12][5][6]

1914年12月20日(東京駅 - 品川駅間)[注釈 13]

1921年8月1日(馬場駅 - 京都駅間)[注釈 14]

1928年10月15日(旧・神奈川駅 - 保土ケ谷駅間)[注釈 15]

1934年12月1日(国府津駅 - 沼津駅間)[注釈 16]

所有者

東日本旅客鉄道(JR東日本)
(東京駅 - 熱海駅間)

東海旅客鉄道(JR東海)
(熱海駅 - 米原駅間)

西日本旅客鉄道(JR西日本)
(米原駅 - 神戸駅間)

日本貨物鉄道(JR貨物)
(吹田貨物ターミナル駅 - 大阪貨物ターミナル駅間)

運営者

東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)

東海旅客鉄道(第一種鉄道事業者)

西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)

日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)

使用車両使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離

589.5 km(東京駅 - 神戸駅間)

17.8 km(品川駅 - 武蔵小杉駅 - 鶴見駅間)

20.0 km(浜松町駅 - 東京貨物ターミナル駅 - 浜川崎駅間)

2.3 km(鶴見駅 - 八丁畷駅間)

8.5 km(鶴見駅 - 東高島駅 - 桜木町駅間)[注釈 17]

16.0 km(鶴見駅 - 横浜羽沢駅 - 東戸塚駅間)

5.0 km(大垣駅 - 南荒尾信号場 - 美濃赤坂間)[注釈 18]

13.8 km(大垣駅 - 南荒尾信号場 - 〈新垂井駅〉 - 関ケ原駅間)[注釈 19][注釈 20]

12.2 km(吹田貨物ターミナル駅 - 宮原操車場 - 尼崎駅間)
10.0 km(吹田貨物ターミナル駅 - 大阪駅〈うめきたエリア[注釈 21]〉- 福島駅間)[注釈 22]

8.7 km(吹田貨物ターミナル駅 - 大阪貨物ターミナル駅間)

軌間1,067 mm狭軌
線路数複々線複線単線(詳細は路線データ参照)
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式運行管理参照
保安装置運行管理参照
最高速度130 km/h(米原 - 神戸間。詳細は運行管理参照)

路線図


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東海道本線(とうかいどうほんせん)は、東京都千代田区東京駅から兵庫県神戸市中央区神戸駅までを結ぶJR鉄道路線幹線)である。このほかに多数の支線を持つ。日本の鉄道路線としては最古であり、明治時代に初めて日本に鉄道が敷設されて以来、首都圏中京圏京阪神圏といった三大都市圏を結んでおり、日本の鉄道交通物流の大動脈を担い続けている。

JRの路線では唯一、管轄する旅客鉄道会社が3社に跨っており、東京駅から熱海駅までは東日本旅客鉄道(JR東日本)、熱海駅から米原駅までは東海旅客鉄道(JR東海)、米原駅から神戸駅までは西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となっている。一部の貨物支線が日本貨物鉄道(JR貨物)の管轄であるほかは、支線の管轄は接続する本線と同じ会社である(詳細は「路線データ」節を参照)。

なお、広義では東海道・山陽新幹線の東京駅から新神戸駅までの区間も東海道本線に含める場合がある(後節を参照)が、本項目では在来線としての東海道本線全般の概要や沿革などについて記す。新幹線については「東海道新幹線」「山陽新幹線」を、また在来線の地域毎の詳細については以下の項目を参照(直通路線系統は後節を参照)。

東海道線 (JR東日本) (東京駅 - 熱海駅間)

東海道線 (静岡地区) (熱海駅 - 豊橋駅間)

東海道線 (名古屋地区) (豊橋駅 - 米原駅間)

琵琶湖線 (米原駅 - 京都駅間)

JR京都線 (京都駅 - 大阪駅間)

JR神戸線 (大阪駅 - 神戸駅間)

JR西日本が管轄する米原駅 - 神戸駅間は上記の3区間に分けられ、それぞれに路線愛称が付与されている[注釈 23]が、神戸駅以西の山陽本線区間とともに新快速快速を中心にほぼ一体的に列車が運行されている。
概要

東海道本線は、東京から横浜静岡浜松名古屋京都大阪などの、太平洋ベルトといわれる本州太平洋側の各都市を経て神戸までを結ぶ全長589.5 km(支線を除く)の路線である。支線を除いた全長は山陰本線に次ぐ日本全国第2位である。

当路線のうち、新橋駅(後の汐留貨物駅、現・廃止) - 横浜駅(現・桜木町駅)間は日本最初の鉄道として1872年明治5年)に開業した。その後関西では1874年(明治7年)に大阪駅 - 神戸駅間が開業し、数回にわたる路線延伸を経て1889年(明治22年)7月に新橋駅 - 神戸駅間の全線が開業して首都圏京阪神とが鉄道で結ばれた。その後、東京駅の開業や山間部でのルート変更などを経て、現在の東海道本線が出来上がっている。長らく日本国有鉄道(国鉄)が運営する一本の路線であったが、1987年昭和62年)4月の国鉄分割民営化によってJR東日本・JR東海・JR西日本の3社に管轄が分かれ、この旅客3社が第一種鉄道事業者として線路の保有と旅客列車の運行を行い、JR貨物が第二種鉄道事業者として旅客3社の線路を使用して貨物列車を運行するという体制となった。

全線開業以降は日本を代表する動脈となり、東京や京阪神(関西)と中国地方九州を結ぶ長距離旅客列車が多数運行されていたが、1964年(昭和39年)10月に輸送力増強を目的とした東海道新幹線が開通すると、長距離旅客輸送の役割は同新幹線に譲り、並行する東海道本線の旅客輸送は地域輸送中心の体制に移行した。2022年時点では全線を走行する定期旅客列車は寝台特急「サンライズ瀬戸出雲」しか運行されておらず、三島駅 - 富士駅間、静岡駅 - 名古屋駅間(いずれもJR東海の区間)には寝台特急以外に特急列車は運行されていない。


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